第227話 9月11日(水)レボ部の会議
おはようございます。清彦です。今日も天気がいいのでレボ部は頑張ります。舞台は放課後の阿曽部の家から。
佐々木:なんか、今日はどうしようか。恋愛物語終わっちゃたし。
秋山:今度は人生の物語をやろうよ。絶望から立ち上がっていく物語。
神山:でも、信一さんは這い上がっていないよ。完全に孤立しているし。
佐々木:で、学園祭は何をする?
川村:ライブよね。
朝霧:それって新しいクラブ
川村:それはライ部。でも、ライブばっかりやるクラブがあったらそういう名前になるね。
朝霧:あと、雷を作るのもライブになるよ。
川村:それは雷部。
名取:なんか愛は朝ちゃんのボケについていっているね。
助平:だが、今日の朝ちゃんのボケ度はいつもよりレベルが高くないな。
朝霧:レベルは売り物じゃないよ。
助平:お金が高いの意味じゃなくてさあ。
秋山:いや、レベルは品質を表すからボケを売っているんじゃないかい?
川村:朝ちゃんの相手は私や助より清彦君の方が上よね。
佐々木:しかし、本当に何をしようか。
川村:佐々木君。なんかそればっかり言っているよね。飽きない?
阿曽部:商い(あきない)は飽きない(あきない)。
名取:ずいぶん低レベルな駄洒落よね。
阿曽部:でも10円はもらえるよね。
川村:まだ、恋愛ドラマの変な店を持ってくるの?
佐々木:平常点なら江藤先生に頼んでもらえばいいからなあ。
助平:授業中はじけまくっているから、もうみんな100点越えていないか?
川村:わかんない。
秋山:でも、10円なら平常点というより平常店なんじゃない?
助平:で、平常点を売ると。
佐山:その店はいったいどんな店なんだ?
秋山:平常なだけに普通じゃないかい?
長崎:いや、何かが変だ。朕は何かが変だと感じる。
川村:で、チャンポンは何が言いたいわけ?
秋山:変常店といいたいわけ?
川村:常に変わっている店かあ。そういう店もいいよね。
阿曽部:1日ごとにキャンペーンを変えて売るのもいいよね。内装は大変だけど。
亀山:でもその店、人件費がかかるね。
佐々木:で、みんな学園祭までは何をやる?
助平:何か浮かばないかなあ。
秋山:レベルアップしようか。ワックスで自分に磨きをかけるように。
名取:で、何をレベルアップさせるわけ?
助平:エッチのスキル?
阿曽部:いや、パソコンのスキルじゃないの?
名取:私は料理のスキルをあげたいなあ。
朝霧:料理のスキルを誰にあげるの?
名取:そのあげるじゃなくて。
朝霧:じゃあ、油で揚げるの?
名取:確かに料理だけに油は使うけどスキルは揚げるものじゃないわよ。
秋山:でも、スキルを本当にあげるとしたら温度が上がりそうだね。
佐山:情熱の熱でか?
秋山:情熱のガスコンロでスキルを揚げる、いったいどんな食べ物になるんだろうね。
朝霧:たんなる冷凍コロッケだったりして。
名取:それじゃあ、スキルを上げるとは言わない。
朝霧:でも、スキルを上げるのはタダじゃないから人にあげられないね。
佐々木:確かにレベルを上げたいよな。
朝霧:プレゼントで上げたいね。
阿曽部:たとえばドラクエとか。
助平:本当にレベルが上がるな。
川村:で、脱線はこのくらいにして何やる?
名取:ボケ大会がいいんじゃない?
川村:1+1=3みたいな感じ?
朝霧:愛ちゃん頭大丈夫?1+1=2よ。
川村:私はボケただけよ。
助平:何かいいネタないかな。寿司以外で。
阿曽部:町のカラオケ大会でもでる?
助平:みんな演歌だったりしたな。
朝霧:塩化(えんか)?実験でもするの?
秋山:カラオケで実験かあ。実験という題名で曲があったらツボにはまるね。
川村:いったいどういう歌詞になるわけ。
朝霧:かしなだけにお菓子なんじゃない?
秋山:お菓子の曲でうけたらおいしいよね。
助平:清彦もよく思いつくなあ。尊敬するぜよ。
川村:そうよね。清彦君には何か賞をあげたいよね。
秋山:くれるんなら賞金がいいなあ。
助平:清彦はいつからげんきんな人間になったんだ?
秋山:でも、お金は重要じゃん。生活費は稼がなきゃ。
助平:そうかあ、生活が大変かあ。慰めなきゃなあ。
阿曽部:僕が仕事をあげるよ。
秋山:うちはそこまで貧乏じゃないよ。
佐々木:で、一体学園祭まで何をする?
川村:学園祭までの期間宣伝やろうよ。
阿曽部:なんか学校が人で埋め尽くされるような気がするなあ。
名取:誰かがインフルエンザだったら最悪よね。
長崎:で、朕の店に行列ができるわけね。
阿曽部:チャンポンの店じゃなくレボ部の店なんじゃない?
朝霧:行列ができるということは数学の勉強ができる人だけ?
名取:朝ちゃん。そのネタ古い。以前使った。
朝霧:でも、ツボにはまるよね。古くても。
助平:確かに古いツボは価値が高い。戦国時代ではツボひとつで城を買えた。
秋山:今じゃあ、そのツボの値段からしてツボなだけに1坪だったりして。
阿曽部:でも、新宿の1坪だったら最高だよね。たこ焼き屋ができる。
助平:すごい前向きな考え方だなあ。
朝霧:また、新宿の1坪で地下にエレベーターで行って海抜マイナス100メートルのところで大きい穴を掘って何かができるよね。
助平:たとえば、核実験とか。
名取:助。新宿のど真ん中で核実験は最悪なんじゃない?
朝霧:でも、秘密のことがたくさんできるよね。
亀山:人造人間の開発とか?
名取:なんで新宿でそんなことやらなければいけないのよ。
阿曽部:でも、シェルターにはちょうどいいよね。
助平:って、本当に核戦争をやる気か?
角田:俺、レボ部の発想にはついていけねーよ。
助平:しかし、新宿の中心に核実験とは悪魔的なジョークだな。
川村:あくま(悪魔)でもジョークなわけよね。
長崎:でも、新宿に1坪あるだけでも何かできるな。朕のカップラーメン屋とか。
佐山:ござでも敷いてござでござる。っていうのもありだよね。
前田:それじゃあ、浮浪者じゃない?
佐山:俺の駄洒落は無視?
助平:だが、新宿で浮浪者やるぐらいなら田舎にでも行った方がいいな。
川村:新宿1坪売れば、田舎では30坪ぐらいの家が買えるよね。
名取:それって相当田舎なんじゃない?
水戸:で、食べ物は自給自足というのもいいなあ。
助平:さすがご老公、年寄じみた考え方は水戸黄門だな。
名取:そうよね。北海道では1坪8000円ぐらいなところがあるよね。
佐山:地方によっては家付きで農業ができてしかもタダというところがあるよな。助平:なんか風情が出てきたなあ。
朝霧:風に情なんてあるの?
神山:あるんじゃない?この世のすべての者には意思があるからね。
秋山:それって風水のことだったりして。
助平:清彦は本当においしいところを持っていくなあ。
秋山:で、おいしいとこは新宿の1坪のカップラーメンだったりして。
長崎:さすが清彦だ。朕の店の価値がわかっている。
助平:チャンポンは調子に乗ってるだけだな。
神山:しかし、信一さんも大変よね。ありえないことだらけだからね。
助平:信一さんをもっと楽にさせてあげたいよな。
朝霧:私のオイルマッサージじゃ駄目かなあ。
助平:で、針灸と一緒にやったら灸がオイルに引火して燃えるな。
神山:信一さんを燃やしてどうするの?
助平:信一さんに情熱を燃やしてほしいから言ったんだよ。
名取:凄いいいわけよね。
神山:で、信一さんは占いでは未来では多くの人を助ける人なのよね。億という人が助かるみたい。また、人を使うのがうまいから大企業計画ができる人みたい。
名取:適材適所に人を配置するわけね。
神山:で、信一さんは他の人があきらめかけた夢を実行させることができる人みたい。
佐々木:ありがたい話だよな。今の世の中は人を上手に使える人は少ないからなあ。神山:今、信一さんにお金があればみんなの幸せが一気に加速するみたい。
阿曽部:事業でみんなを幸せにするという方針はうちも変わらないよ。
神山:それは信一さんの方針よね。信一さんは本当にみんなの幸せを考えているみたい。
佐々木:でも、今はまだ本領発揮していないわけだな。
神山:全然本来の力を使っていないみたい。というか、使える環境になっていないみたい。
助平:だが、もう少しなんだろ信一さんの夢が動き出すのは。
神山:信一さんの夢はうまくいくとこの世から不幸な人々がいなくなるかもしれない。
助平:でも、今は孤独かあ。
朝霧:こどくってどんな毒?
名取:その毒じゃないって。
神山:信一さんは子供がいないのが確かに気の毒よね。その毒じゃない?
名取:美子ちゃんうまいこと言うわね。
秋山:信一さんの孤独は子毒なわけだね。
神山:子供がいなくて気の毒を略すとそうなるね。
秋山:でも、信一さんがずーと不幸な状態から抜け出せないのはかわいそうだよね。名取:信一さんは私たちを扱うみたいな性格の持ち主なのにね。
神山:でも、信一さんはいつかは報われなければ帳尻があわない。
名取:信一さんには幸せになってほしい。信一さんは敵に対しても幸せを考えている。
神山:でも、信一さんはもう敵がいなくなるみたい。敵が味方になる、そういった感じみたい。全員で幸せの世を作ることを目的としている信一さんはいろいろ苦労してあるべきところに戻るみたい。
名取:で、あと、もう1っ歩なんでしょ。大企業計画がスタートするのは。
佐々木:まあ、とにかく今日は言いたいことを言ったな。今日のレボ部の活動は終わり。明日のことは明日になって考えよう。
と、今日のレボ部は終了です。
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