第180話 8月10日(水)レボ部の仕事その21-5

次は朝ちゃんの番である。朝ちゃんは20代の女性と話とした。

朝霧:ご機嫌いかがですか?

患者:調子よくない。

朝霧:じゃあ、朝ちゃんパワーをあげるね。

患者:そんなの何の効果もないよ。

朝霧:うーん。どうやら鬱らしいですね。

患者:よくあてたわね。なんでわかったの?

朝霧:朝ちゃんパワー効果ないって言ったから。

患者:そうなのよ。鬱がひどくてね。自分が頑張っても何も得られえない。それどころか逆にひどい目にあわされる。こんな人生考えられない。

朝霧:そうですか。頑張り方を変えてはどうですか?

患者:例えば?

朝霧:自分を褒めながら頑張るとか。

患者:自分を褒めるかあ。

朝霧:頑張っているんだもん。褒めてあげなきゃ。たぶんあなたの鬱の原因は周りに褒めてくれる人がいない、理解者がいない、そこからきていると朝ちゃんは思います。

患者:医者みたいなことを言うわね。ってより、医者になったら?

朝霧:朝ちゃんはもっと他にやりたいことがあるんです。すいません。

患者:そうかあ。もったいない。

朝霧:この辺ですっきりしましたか?

患者:あなた私の友達になってくれない?あなたは正当に評価してくれるから。

朝霧:医者の悪いところは原因を見ないで症状だけ見てその人を判断するところです。朝ちゃんはそこはきちんと直さなければいけないと思っています。

患者:あなた、素晴らしい。医者になるべきよ。

朝霧:医者になるより社会を変えなければ意味がないと思っています。朝ちゃんは社会を変える人間を目指しています。

患者:なるほど。目指すものが大きいね。

朝霧:朝ちゃんパワーが効いてきましたね。

患者:なんか原因がわかったら急に元気が出た。ありがとう。

朝霧:私はあなたは物凄い力量を持っていると思います。社会で認められればいいですね。

患者:ありがとう。

朝霧:では、この辺でジョークでも言いませんか?

患者:ジョーク?

朝霧:レボ部はジョークから始まってジョークで終わります。今日は鬱から始まったので鬱を討ちましょう。

患者:じゃあ、何を言うの?

朝霧:謎かけ。「コーヒーとかけまして 洋服ととくその心は 洋服を洗濯しましょう」 

患者:それってコーヒーのかけるは洋服にかかったわけね。なんか面白い。

朝霧:「頭に乗せるものとかけまして あらかじめ準備しておく その心は 帽子で紫外線防止しましょう。」

患者:よく思いつくね。

 と、朝ちゃんと患者の会話はこのくらいです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る