第181話 8月10日(水)レボ部の仕事その21-6

次は阿曽部の番です。40歳相手の患者です。

阿曽部:ご機嫌いかがですか。

患者:相当調子が悪い。

阿曽部:ストレスは溜め込んでいないですか?

患者:ストレス発散法を知らない。

阿曽部:楽しいものが見つからないということですか?

患者:確かに酒も飲まないし、セックスレスが2年続いている、この世の楽しみはない。

阿曽部:なるほど。やっぱりセックスが重要ですね。

患者:だが、わかってくれる医者は少ないです。

阿曽部:手っ取り早く退院した方がいいと思います。

患者:しかし、私には女性が1人も来ない。セックスをする相手も出なければ満足できない。そういうことです。

阿曽部:わかりました。でも、退院すればデート喫茶見たいのがありますので、悲観的に考えないでください。きっかけはたくさんあると思います。

患者:しかし、君は本質を突くね。

阿曽部:それは人生上の結果です。

患者:どうやったらただの高校生が患者のことを解るのだ?

阿曽部:今まで、いろんな経験をしていますから。

患者:ここで面白い話をしないか?

阿曽部:そうですね。例えば古今東西ティーの名前についてはどう?

患者:アイスティとか。

阿曽部:飲みものじゃないものはどうですか。

患者:バラエティー。

阿曽部:リアリティー。

 と、言う感じで二人は話していた。

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