第144話 7月24日(火)レボ部の仕事その4-6

次は阿曽部と朝ちゃんの会話です。

阿曽部:朝ちゃん。お寺もたまにはいいよね。

朝霧:うん。なんかすっきりする。

阿曽部:朝ちゃんなんか食べたい?

朝霧:うん。私的にはクールミントガムかな。

阿曽部:はい。あげる。

朝霧:阿曽部君よく持っていたね。キスするため?

阿曽部:まあ、それも半分あるよ。

 と、朝ちゃんは阿曽部に軽くキスをした。

朝霧:どう?キスの味は。

阿曽部:なんかガムの味がした。

朝霧:そうよね。あとは?

阿曽部:朝ちゃんのアミラーゼの味かな。

朝霧:阿曽部君。なんか私たち何か大きなことしたいね。

阿曽部:それは僕が今の会社を継いだら社長になる可能性はあるけどね。

朝霧:阿曽部君が社長なら、私は秘書で阿曽部君を誘惑するんだ。

阿曽部:なんでそうなるの?なんかそれって愛人ぽくない?

朝霧:そうじゃないよ。私はずっと阿曽部君を誘惑するからね。

阿曽部:なんか、そう言われると嬉しいなあ。

朝霧:誘惑の矢を放ちます。

阿曽部:刺さったらなんか痛そう。

朝霧:最初はね。でもだんだん慣れていくんじゃないかなあってネットで見たけどね。

阿曽部:何の話?

朝霧:女の子に言わせるの?

阿曽部:朝ちゃんから言ったんじゃない?

朝霧:でも、想像が膨らむなあ。阿曽部君との未来。阿曽部君が社長で私は会長で。

阿曽部:朝ちゃん会長なの?

朝霧:快調だから会長なのよ。

阿曽部:なんか、意味不明。でも、何気に僕より偉いわけね。

朝霧:主導権はやっぱり私かな。

阿曽部:確かに。

朝霧:でも、人生嫌なこともすっきりなくなればいいのにね。

阿曽部:まあ、みんな自分自身で精一杯だからね。

朝霧:で、朝霧流人生すっきり講座を作りたいなあって思っているんだ。

阿曽部:で、どういう講座なわけ?

朝霧:まず、第1章はミネラルを十分取りましょう。から始まるかな。

阿曽部:あとは?

朝霧:人をいじめちゃだめよってことよね。

阿曽部:あとは?

朝霧:悩み事はきちんと解決しようだね。

阿曽部:だけど、作者の悩みは大きすぎると思う。

朝霧:確かにね。美子ちゃんの話だと、作者は自分のために生きているんじゃないってね。

阿曽部:でも、作者の悩みがなくなればいいよね。

朝霧:でも、このお寺には「煩悩即菩提」ってあるよね。悩み事を持っていることは人を救うということにもなるって。

阿曽部:ちょっと意味が違うような気がするけど、朝ちゃん。何気に博学だね。

朝霧:これではくが付く?

阿曽部:でも、朝ちゃんは本当にさっぱりしているよね。どこから来るの?

朝霧:脳みそかなあ。

阿曽部:いや、そうじゃなく。

朝霧:じゃあ、どう答えるの?

阿曽部:ごめん。僕の質問が悪かった。

朝霧:冗談よ。本当は阿曽部君から元気をもらっているんだよ。

阿曽部:僕も朝ちゃんから元気をもらっている。

朝霧:でも、この会話はお墓でする会話じゃないね。でもありがたい。

阿曽部:それは墓だけに天のおはからいだね。

朝霧:でも、何か、ネタはないかなあ。

阿曽部:しりとりかあやとりかやきとりかどれがいい?

朝霧:3つともとりでトリプル?

阿曽部:さすが朝ちゃん。察しがいいね。

朝霧:でも、同じとりでも種類が違うね。何か意味あるの?

阿曽部:いや、ギャップが面白いかなって。

朝霧:でも、このお寺はなんかすっきりするね。

阿曽部:どうやらみんな成仏できるのかなあ。

朝霧:成仏かあ。私1回やってみたい。

阿曽部:あの・・・。朝ちゃん死んじゃったら意味ないじゃん。

朝霧:でも成仏するために生きるんでしょ。

阿曽部:それは死ぬために生きるってなんか変じゃない?

朝霧:私は、生きるときも死ぬ時もすっきりしたいのよね。

阿曽部:まあ、全部がすっきりできるのは朝ちゃんぐらいかなあ。

朝霧:でも、お寺でデートってなんかすごいね。

阿曽部:朝ちゃん。デートじゃなく仕事。

朝霧:仕事しながらデートでしょ。

阿曽部:気持ちはそうでも見た目は仕事。

朝霧:でも気持ちが大事というじゃない。

阿曽部:それは恋愛論。仕事論は見た目が大事。

朝霧:でも、しっかり私たち掃除してるよね。

阿曽部:掃除はまじめにやると素直になれるよね。

朝霧:それは掃除き者で、正直者?

阿曽部:朝ちゃん察しがいいね。

朝霧:私は察しを冊子にしたいからね。

阿曽部:それって自分の気持ちを本にすること。

朝霧:よく私の難しいダジャレに答えたね。

阿曽部:それはみんながやっていることだからね。特に清彦の答えは応える。答えだけに。

朝霧:でも、ダメージは無しでしょ。

阿曽部:そうだよね。ギャグと言っているから遊び人の職業かな。

朝霧:それはドラクエ?

阿曽部:僕的にはドラクエの遊び人は好きなんだよ。

朝霧:で、本当の遊び人をテーマにしたらどうなる?

阿曽部:そうだね。まずは。「遊び人がやってきた。」

朝霧:「コマンド」

阿曽部:「ねる」

朝霧:「そして蚊に刺されて目が覚めた。」「コマンド」

阿曽部:「キャバクラに行って1000G払う。」

朝霧:「コマンド」

阿曽部:「闘い中に逃げ出す。」

朝霧:まあ、遊び人は所詮そんな感じだね。

阿曽部:だけど、遊び人がいるだけでもずいぶん違う。メガザルの指輪を持っていれば、遊び人が死んでもみんなが生き返る。

朝霧:本当に役に立つね。

阿曽部:後は3回ベホマを連続で唱える。というのも間抜けでいい。

朝霧:1回で充分だからね。

阿曽部:あと、間抜けなのは膝カックンで5ポイントのダメージかな。

朝霧:確かに。膝カックンは応えるよね。でも、今はやる人いないね。

阿曽部:後は輪ゴム攻撃も間抜けだね。

朝霧:そして間違えて自分に飛ぶのも間抜けだね。

阿曽部:で、その輪ゴムでスライム倒せたらもっとすごいね。

朝霧:確かに。

阿曽部:あと間抜けなのはないかなあ。

朝霧:お腹をすっきりしたくて毎日便秘薬を飲むのも間抜けよね。

阿曽部:朝ちゃんはそうしないの?

朝霧:私は便秘薬なんか使わないよ。牛乳で充分。

阿曽部:牛乳でお腹壊して下痢してすっきり?

朝霧:悪い言い方で言えばそうなるね。

阿曽部:じゃあ、いい言い方はあるの?

朝霧:牛乳でお腹がすっきりかなあ。

阿曽部:でも、女性って赤ちゃんがおなかにできたら便秘みたいなのかなあ。

朝霧:私はよくわかんない。でも、便秘と同じだったら10か月も便秘?

阿曽部:僕に聞かれても困る。

朝霧:じゃあ、吉本先生は?

阿曽部:もしわかっていたら、江藤先生ショックなんじゃないか?

朝霧:でも、江藤先生とすることもありなんじゃない?

阿曽部:今のところは聞けないね。

朝霧:今のうちに質問しておけば、そのうち答えが返ってくるんじゃない?

阿曽部:僕は自分たちの方が早そうな気がする。

朝霧:私としてすっきりしたいの?

阿曽部:じゃあ、本当に試す?

朝霧:でも、まだ、早いよね。

阿曽部:そうだね。まだ、結婚できないもんね。

朝霧:でも、当回しだったけど。私たちの未来はどうなるの?

阿曽部:結婚していたらいいね。

朝霧:なんか、いまいち。

阿曽部:じゃあ、結婚しよう。

 と、阿曽部と朝ちゃんはお寺で結婚の約束をしてしまった。

朝霧:指切りげんまんだよ。嘘言ったら針千本よ。

阿曽部:なんか朝ちゃんの針はツボにはまればすっきりしそうだね。

朝霧:マッサージの針じゃないよ。

阿曽部:じゃあどんな針にしようか?

朝霧:約束やぶんなければ針いらないから針の意味ないよね。

阿曽部:それもそうだね。

朝霧:わたし、なんかいちゃつきたくなった。

阿曽部:そうだね。誰も見ていないからいいかな。

 と、2人は肩を寄り添って朝ちゃんは阿曽部の肩に頭を載せた。

朝霧:私幸せ。なんか天国にいるみたい。

阿曽部:でも、作者は天国じゃないんだよね。

朝霧:でも、赤信号で道路わたってるよね。

阿曽部:それは歩行者天国。

朝霧:でも、私はこの世が天国になれればなあと思うよ。

阿曽部:それはみんなが、人を苦しめなくなくなったらそうなるね。かなりハードルが高いよ。

朝霧:で、苦しんでいるときがあるから、お寺があるのかなあ。

阿曽部:宗教はみんなを受けいれる器量がないとだめだね。

朝霧:でも、だんだん世の中変わってきているよ。

阿曽部:そうだね。でもあいまいさは変わらないよね。

朝霧:それは日本だけなんじゃない?

阿曽部:だが、あいまいで通ってるのが 不思議だよね。

朝霧:だけど、私と阿曽部君はあいまいじゃないよ。はっきりしているよ。すっきりしているよ。

阿曽部:でも、レボ部は世界が別みたいだね。

朝霧:だって、歩行者天国だからね。

阿曽部:だけど、歩行者天国はめったにやらないね。

朝霧:車がないのか来る間がないのかってところかなあ。

阿曽部:でも、レボ部の世界がこの世だったらどういう世界になるんだろうね。

朝霧:まずは、みんな白目むくかも。

阿曽部:いや、一皮むけるんじゃないかい。

朝霧:無垢な感じがいいのかなあ。

阿曽部:「むく」で責めてるね。僕たち。

朝霧:誰かが振り向くようにかな。

阿曽部:いや、むくむくと育っていけばいいんじゃない?

朝霧:なんか筋肉つきそうな表現だね。

阿曽部:それはムキムキ。

朝霧:でも、何か大きそう。

阿曽部:で、そろそろネタが尽きてきたね。

朝霧:じゃあ、寝る?私のフカフカもも肉座布団で

阿曽部:うん。

 と、阿曽部は朝ちゃんの膝枕で横たわった。

阿曽部:なんか僕は幸せ者だ。作者は我慢しているのに。

朝霧:でも、作者は優しいよね。自分がされたら嫌なことは相手にしない。この主義で進んでいるからね。

阿曽部:なんか美子ちゃんみたいなことを言うね。

朝霧:でも、私は今のままでも十分だよね。

阿曽部:2人で十分だったら。20分?

朝霧:わけわかんないけど膝枕20分ってこと?

阿曽部:でも、実際は1ページってとこかなあ。

朝霧:いや、10行かもしれないよ。

阿曽部:じゃあ、話を伸ばせば僕はもっと太ももにいられるわけ?

朝霧:なんかネタが欲しいね。

阿曽部:なんか眠くなってきちゃった。

朝霧:膝枕だけにネタだけに眠るの?

阿曽部:でも、朝ちゃんとの生活は夢のようだね。この夢が眠りの中でも続くように。

 と、阿曽部は本当に寝てしまった。

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