第119話 7月11日(水)チャンポン帝国見学

 どうも、清彦です。今日は学校は午前中で終わりなので、午後は阿曽部のスタジオに行った。そのスタジオは、もちろんチャンポン帝国のドラマをやる舞台である。

阿曽部:どうみんな。

長崎:圧巻だなあ。

助平:いや、この本は第5巻だろ。本にしたら。

名取:助。素直に認めなさい。

助平:しかし、ずいぶんりっぱな張りぼてだなあ。

長崎:阿曽部よ。本格的に造らなかったのか?

阿曽部:だって、ドラマ終わった後、セットはすぐ壊すから本格的に作ったらもったいないじゃん。

川村:でも、いい思い出になりそう。

助平:美華ちゃん軍団はまだ、学校だよな。

長崎:美華ちゃん達は後から来るぞ。

助平:しかし、ベットもしっかり作ってあるじゃねーか。チャンポンも隅におけねーな。

長崎:そりゃ、王が隅にいてどうするのだ?

名取:ちゃんと料理部屋もある。

阿曽部:このセットはチャングムのヨーロッパ風をイメージしたんだ。

名取:でも、チャングムが終わっても王宮ドラマは違うのどんどんでてるよね。

阿曽部:多分、セットを壊すのが勿体なかったんじゃない?

亀山:でも、よく、短時間で作ったよね。

阿曽部:でも、ライブの儲けをチャンポン帝国のドラマにつぎ込んだからドラマは成功させなきゃね。

 そして、しばらく見学した後、美華ちゃん軍団も来た。

長崎:おお、美華ちゃん来たか。

宮下:阿曽部さん、凄いですね。何でもありですね。

小山:お金持ちは何でもありよね。

増田:なんか、少年ジャンプの亀有の両さんの部下の中川みたいだね。

長崎:ここで、朕はスペシャルメニューを持ってきた。

助平:ラーメンか。

長崎:そうだが、普通のラーメンとは違う。長崎チャンポンの店でカップラーメンを作ったのだ。みんな、これを王宮料理だと思って食べてくれ。

助平:ずいぶんチンケな王宮料理だなあ。

川村:助。文句は言わないの。これはチャンポンのおごりなんだから。

長崎:いや、おごりじゃなく施しを言ってくれ。で、さっそく料理長の静香ちゃんに用意してもらおう。

名取:用意っていっても、お湯を入れるだけじゃん。

長崎:でも、ただのお湯ではない。朝ちゃんお勧めのミネラルウォーターのお湯だ。

名取:でも、水道水だとしてもわからないわよね。

長崎:それだけではない。あの、マツタケけも入っているんだぞ。

助平:ほう。

長崎:それに梅も入っていて、松竹梅なんじゃ。

助平:御託はいいから。早速食べようぜ。

長崎:助よ。まだお湯が入っていないぞ。カリカリの状態で食べるつもりか?

助平:さっさとお湯いれりゃいいじゃねーか。

 と、長崎チャンポンのカップラーメンを食べることになった。

長崎:いやー。長崎チャンポンはカップラーメンもうまいな。

助平:チャンポン。何、自分で言っているんだよ。

秋山:だけど、これは確かにマツタケだよね。

名取:だけど、ずいぶん小さいわね。

長崎:皆の者。朕の王宮料理を堪能できたか。

助平:まさか、夏休みのドラマ中は飯がずっとカップラーメンじゃねーよな。

長崎:助よ。心配するでない。阿曽部が王宮料理を出してくれる。

阿曽部:これはみんなが成功させると信じているからやるんだよ。みんな肝に銘じてよね。

助平:いや、阿曽部。ゲームオタクなら「肝に銘じて」ではなく「肝にコマンドだ。」

秋山:助は、さすがだなあ。

佐々木:でも、この感じだと明日からでもドラマの収録を始めたいなあ。

阿曽部:じゃあ、今日中に細かい設定決めなきゃ。

助平:そうだな。まずはマナーモードはどうするか。

阿曽部:それは携帯の設定。

 と、レボ部達の話し合いが始まった。内容はドラマに反映されるので、今日の話はここで終わり。ドラマの収録は明日から本格的に始まることになりました。どういうドラマなのでしょうか。楽しみに待っていてください。

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