第67話 5月26日(土)読書会 チャンポン編

 読書会もいよいよ3日目。レボ部もノリノリになってきました。今日はチャンポンの「フォレストガンプ」からです。森のガンプではありません。と、フォレストを日本語で言ってしまいました。

 では手を回してスタート。場所は学校の教室から。

長崎:今日は、「フォレストガンプ」の話をします。ストーリーは、主人公のフォレストの物語なんだけど、そのフォレストはIQが低い。だけど、みんなから特別視されるぐらい豪快な人生だったんだ。小説みたいだよな。って小説じゃねーか。

助平:何1人ボケ突っ込みをやっているんだ?ストーリーはどういうのだったんだ?

長崎:そう、最初は普通の学校では駄目で、特殊な学校に入ったんだ。フットボールをやりだしてからの人生が変わったんだ。大学へも推薦されていったが、学力がないせいで、軍隊にまわされたんだ。戦争で勲章をもらったんだけど、恋しいジェニー・カランという女性と反戦争運動をやってしまったんだ。彼の人生は、どうも他の人の意見で動く人だったようだ。中国へも行き、NASAで宇宙へも行った。宇宙から帰るとき、着陸失敗で人食い族のところにもいった。ものすごい波乱万丈な人生だ。次に何が起こるかわからない。その後戦争時代のダン中尉と再会して、ジェニー・カランと再会して、このときが一番幸せだったのかもしれない。

 そして、フォレストは今度はプロレスをやるはめになる。ジェニーがプロレスに反対していて、ある日、置手紙を残して去ってしまう。フォレストもダンもここを去ることにし、フォレストの新しい冒険が始まる。チェス大会では決勝トーナメントで決勝まで行き、丁度そのころ映画関係者にも声をかけられるが、失敗。チェスは勝つには勝ったが、相手がけちをつけて失敗だった。その後、えび事業を開始したら、なんと、大もうけをし、また、上院議員の推薦までされる。マスコミでフォレストは取り上げられ、過去を洗い流されて、どこかに逃げてしまった。そして、知り合いと会い、演奏して、過ごしていたら、新聞社の写真に載った。さらに、恋人のジョニーと再会した。そして、彼女はフォレストと過ごしていたときに妊娠して去っていたことを話した。つまり、フォレストの子供ができたのだった。ジョニーはこの物語で一番言いたいことを言ったんだ。「知能が低いからおろかだなんて」ジョニーは新しい家庭がいたからフォレストはジョニーとやり直せなかったんだが、彼の人生は波乱万丈だったということだ。一応シナリオはこんな感じだったよね。

佐々木:チャンポンありがとう。

助平:いやあ、フォレストガンプって面白い人生を送ったのだな。

長崎:自分にハンデがあっても十分生きていけるということだと思う。

川村:私は逆にハンデがあるからその人にしか味わえない人生があるのだと思う。

名取:知能指数や、偏差値で能力を決めて欲しくはないよね。

亀山:人生、大事なものは何かというものを彼は持っていたんだと思う。また、彼は今までの人の付き合いも大事にしていたよね。それがえび事業拡大につながったもんね。

秋山:頭が悪くても立派な人生を送れるって今の世の中、あんまりないよね。特に日本は。

名取:日本は形にはめてあるからよ。だけど、今は形がなくなって、今度は能力があるのにやる気がない人が増えたわよね。

佐山:そう。それって重要だよ。目標がなければ、人って頑張れないから。

神山:だけど一人の大きな情熱を潰そうとしていることをやってたら誰も情熱を持たなくなるよね。

名取:そうよね。私は、人を潰すよりも生かすほうが立派な社会人であり、社会の体質だと思う。人を潰して笑う人間は最低。

神山:そうね。人を生かすことによって自分を生かすことになると人々が思えるようになったら人々は立派だよね。その社会は長く繁栄すると思う。

前田:そうよね。あとこの小説のテーマは能力で差別をしないということだったよね。

助平:そうだよな。精神病の人は差別されているからね。

名取:でも、今はみんな病気になってきているみたいよ。

神山:でも、精神病でもちゃんと物を表現していることは、この本が証明しているよね。

佐々木:美子ちゃん。あんまり創造主のことを出すのはよそうよ。

神山:だって、私、わかっちゃうから。作者は今励まさないとこの作品は終わっちゃうからね。作者は、まだ若いのよ。レボ部60巻ぐらい出したいみたいなのよ。

秋山:この美子ちゃんの声を聞いて、作者は泣いているんじゃない?

名取:まあ、作者は置いといて、ハンデがあっても生きていけるということをみんなに示したいのかな、「フォレストガンプ」は。

前田:あと、主人公のフォレストの良さは、彼の優しい性格だと思う。

朝霧:あと、フォレストガンプでの出来事ってあっさりしてそうだよね。なんか、どこかでふっ切れているのかなあ。

佐々木:んじゃあ、今日はこの辺にしてみる?

助平:早くねーか。ギャグもかましていないのに。

佐々木:んーじゃ、かましてみるか。フォレストガンプみたいな面白い人生を作ってみようか。

阿曽部:人生ゲームをするの?前やったじゃん。

佐々木:いや、違う、俺たちがそのものの人生を決めるのだ。そして、ものすごい人生を味わったもらうことでいいか。

川村:あ、それいいね。

長崎:朕も賛成。

朝霧:私はアルカリ性。

名取:朝ちゃん。この言葉にどう反応したらいいの?

佐々木:まあまあ、じゃあ、賛成の人は手を挙げて。片手でいいよ。両手を挙げたらボディチェックをするからな。

 みんな片手を挙げた。

佐々木:よし、決まりだ。思ったより決まるの早かったな。

助平:まあ、誰も佐々木のボディチェックはされたくないようだ。

佐々木:それって違うだろ。反対のときは手を挙げなくていいんだからさあ。

長崎:頭の悪いキャラをどうやって決める?

名取:ますは名前からいこうよ。

秋山:じゃあ、ヌケ作はってどう。

助平:どっかで聞いた名前だよな。

阿曽部:それは他の漫画に在ったからストライク三振だね。

長崎:じゃあ、あほ太郎ってどうだ。

助平:それだとチャンポンが太郎だから弟になっちゃうぞ。

長崎:無理に弟にするな。

名取:あほ康、というのはどう?

朝霧:その名前の意味は?

秋山:あほのようにバンバン物が買えるぐらい安いの略じゃないかい?

佐山:清彦は何で説明できるんだ?

亀山:まあ、それはおいといて、私は、大きな人生を過ごさせるのならもっと違う名前にしなくちゃ。

秋山:じゃあ、「禅太」というのはどう?

名取:どういう意味?

秋山:禅は劉禅の禅。太はただの太。簡単でいいだろ。

阿曽部:それだよ。それしかないよ。

朝霧:劉禅って誰。

阿曽部:三国志の武将で、蜀の皇帝なんだけど、親の劉備とは全く違って自分の国を潰した人物なんだ。

名取:ふーん。じゃあ、禅太でいきましょう。

佐々木:そうだな。禅太でいい人手を上げて、足を上げたら写真取るから気おつけて。

 みんな手を上げた。

長崎:誰が足なんか上げるんだよ。写真とってどうするんだよ。

助平:パンツ全開になっちゃうだろ。それを佐々木は狙ってるんだよ。

佐々木:違う。もっと海より深い理由がある。これは、わけのわからぬことをしないようにするための方法だ。

川村:なんかずいぶん苦しい言い逃れだね。

神山:いや、愛ちゃん。一理あると思うよ。本当に足を上げた人がいたら迷惑だからよね。佐々木君。

佐々木:まあ、とにかく決まったことだし、禅太をこの世に生み出してみよう。

 っというわけで、禅太という架空のキャラの人生が始まった。禅太はレボ部によってどういう人生を歩みだすのでしょうか。ではスタート。

佐々木:禅太は知能指数50で生まれた。

助平:5歳のときに性に目覚める。

名取:助。5歳は早すぎよ。

助平:普通の人生じゃないんだからこの方がいいじゃん。

長崎:では、朕が続きを。だが、禅太は体力だけはあった。

秋山:6歳のとき欽ちゃんの仮想大賞に出る。父親を持ち上げるバカ力が全国に伝わる。だけど14点で終わる。

亀山:全国腕相撲大会に出る。

助平:大人の部門であっけなく優勝。

川村:中学生になると、恋をする。名前はカトリーヌ。

阿曽部:禅太はカトリーヌへテレビで前代未聞の告白をする。

助平:「裸の付き合いをしましょう」と言ってしまう。

佐山:もちろんふられる。雨にも降られる。

助平:懲りずにカトリーヌに告白しまくる。

川村:「一生来ないで」といわれる。

神山:禅太は占いをしだす。自分でやる占いは100%当たっていることに気づく。

佐々木:高校生のときに占いの館を作る。

佐山:再びテレビに出る。

助平:アイドルと恋に落ちる。

秋山:ファンから逃げまくる生活を送る。

川村:そのアイドルとうまくいくかを占う。そしたら、なんと相性が100%だった。

名取:禅太はそのアイドルとうまくいくようにかっこいいところを見せる。

秋山:そう、宇宙人と戦った。宇宙人からアイドルを守った。

亀山:だが、禅太はアイドルに暴力は嫌いよといわれて振られる。

助平:急に演歌歌手をやりだす。アイドルへの思いを歌う。

朝霧:女の子のファンができ追い掛け回される。

名取:その中にカトリーヌがいた。禅太はカトリーヌと付き合いだし、結婚。

川村:披露宴は武道館。

神山:新婚旅行でハワイに行くはずだったが、飛行機をハイジャックされてアフリカに行った。

長崎:何とアフリカで石油を発見。

阿曽部:2人はアフリカで暮らすことになる。

佐々木:子供ができ、生活が落ち着いて何事もなく一生を終える。

助平:佐々木。もう終わっちゃうのか。

佐々木:俺はこの辺で終わりにしてあげようと思ってんだ。結婚したらある意味、安定するからなあ。

助平:なんか禅太はいまいちだったな。フォレストの方がスケールが大きいぜよ。

名取:そうよね。人生はIQだけじゃないよね。

長崎:用はいかに幸せに生きるのかが一番大事なんじゃないか。

川村:チャンポン良い事言うね。

名取:私は今は幸せよ。

秋山:静香ちゃん。これで満足しちゃ駄目だよ。僕たちはもっと幸せになるんだよ。

名取:きゃあぁ。清彦君しびれる。

助平:清彦は電気うなぎか。

名取:助。人が幸せに浸ってるのに邪魔しないでよ。

助平:愛ちゃんも静香ちゃんになんか言ってよ。

川村:そうね。静香はまだ子供なのよ。

名取:あら、愛のほうが子供じゃない?

川村:当たり前よ。私は高校生なんだから。

名取:あ、愛。その切り替えし卑怯よ。私、何も言えないじゃん。

助平:今日は愛ちゃんが勝ったな。

名取:清彦君。愛と助がいじめる。心が痛い。

秋山:よしよし。痛いの痛いの助のところに飛んでいけ。

助平:俺に飛ばすな。

秋山:唾よりましだろ。

助平:清彦のその返し卑怯だぜ。俺返すセリフないじゃん。

秋山:静香ちゃん。恨みは晴らしたよ。

助平:愛ちゃん。あの2人ちょっとやばいぜ。

川村:そうよね。でも子供だから許してあげましょ。

佐々木:愛ちゃんたちはこれで収まりついたか。

助平:微妙。

佐々木:まあ、とにかく、「フォレストガンプ」は面白い本であったということでいい?

神山:いいと思うよ。

佐々木:明日は何だっけ。阿曽部の三国志かあ。三国志はみんな知ってる?

長崎:朕は漫画で見たぞ。

秋山:僕は小説を読んだよ。

川村:私は知らない。

朝霧:私も読んでいない。

佐々木:三国志は男のロマンだよな。って言うわけで、阿曽部、明日よろしく。

阿曽部:O.K.

佐々木:じゃあ、今日のテーマは終わったけど、これからどうする?

助平:ちょっと早いけど帰ろうぜ。たまにはいいだろ。

佐々木:それもそうだな。じゃあ、今日は解散。

 と、今日の話はここで終わり。みんな今日の話で「フォレストガンプ」のことわかった?もし解らなかったら、買って読んでください。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る