第23話 5月1日(火)レボ部の合宿の計画会議
今日は、放課後のレボ部の活動から入ります。
佐々木:では、全員集まったところで、合宿の日程を決めます。が、その前に、合宿で今後のレボ部の方針を決めることは絶対行うので、その事も考えておいてくれ。では、まず、決まっていることを言います。合宿の日は五月三日(木)~五月六日(日)まで。場所は長野の軽井沢。宿はもう予約してあるんでそこんとこよろしく。
川村:軽井沢かあ。結構いい所よね。
名取:清彦君との夜はロマンチックなのかなあ。
助平:ん。なんだ。静香ちゃん。もう子供作る気か。
名取:うるさいわね。せっかく人が幸せでいるのに、邪魔しないでよ。
助平:清彦。マムシドリンク持ってこようか。
秋山:あはははは。そんな気を使わなくていいよ。
助平:そうか。若いもんな。
秋山:あはははは。
阿曽部:とにかく先に進もうよ。
佐々木:まあ。そうだな。・・・・・・では、えっと、まずみんなは何したい。
川村:何したいといわれて、・・・例えば何?
佐々木:例えば、テニスとか、釣りとか、卓球大会、枕投げ、などだね。
助平:なるほど、修学旅行みたいな雰囲気なわけだ。
佐々木:そうだな。だが、さっき言った今後のレボ部の方針を話し合うことも忘れるなよ。それがメインなんだからな。
長崎:じゃあ、それ以外を、今日決めようというわけか。
佐々木:そういうこと。じゃあ、まずは1日目からだ。移動はバスをチャーターした。それで移動をする。で、宿に着く頃は午後の3時頃だな。部屋は中部屋が二つ。一つは男子、もう一つは女子というわけだ。どうだ。イメージは大体つかめた?
名取:なんとなく。
川村:うん。
佐々木:まず決めることは、バスの中でやることと、宿に着いてから夕食までにやること。
川村:夕食後は?
佐々木:自由でいいんじゃないか。
名取:そうね。
助平:なあ、佐々木。バスの中は、行きは俺に任せてくれないか。
佐々木:助に一任するわけか。みんなはどうだ。それでよければ、手を上げてくれ。
みんな手を上げてので、バスの中(行き)は、助の担当に決まった。
佐々木:じゃあ、宿に着いてからはどうしようか。
助平:初日は飯は俺たちで用意しようぜ。三時からなら準備する時間はあるだろ。バーベキュー大会っていうのはどうだ。
長崎:それはいい。朕も賛成だ。
名取:じゃあ、肉とか用意しないとね。
佐々木:じゃあ、みんな、一日目の夕食は、バーベキュー大会でいいか。いい人は手を上げて。
秋山:ちょっと待って。雨じゃなきゃいいんだけど。
神山:大丈夫よ。晴れだから。
秋山:美子ちゃん。天気もわかるの?
長崎:朕は美子ちゃんが怖いよ。
神山:あ、いや、天気は週間天気予報を見たから。
長崎:なんだ。朕は少しホッとした。
佐々木:とにかく、じゃあ、決定でいい人は手を上げて。
みんな手を上げた。
佐々木:じゃあ、1日目は決まり。2日目に入るが、午前はレボ部の会議にしたい。で、午後は何かしたいねえ。
助平:釣りはどうだ。
長崎:いいねえ。
佐々木:他はない?なければ決定だけど。
誰も他のことを言わなかった。
佐々木:じゃあ決定でいい人は手を上げて。
みんな手を上げた。
佐々木:では、次は3日目で、・・・・・・。
助平:あ、佐々木。ちょっと待て。2日目の夜には肝だめし大会をやらないか。
川村:それっていいわね。
朝霧:私もいいと思う。
名取:賛成。
佐々木:じゃあ、2日目の夜は肝だめし大会でいいかい。いい人は手を上げて。
みんな手を上げた。
佐々木:では、次は3日目。。
助平:なんか決まるの早すぎないか。
長崎:そうだ。この辺で誰かボケをかますべきだ。
秋山:別に無理にボケなくてもいいんじゃない。
佐々木:まあ、脱線はこれくらいにして、3日目には何をしたい?
川村:私はスポーツやりたいなあ。
助平:いいねえ。
長崎:と言うことは午前中はスポーツだな。
佐々木:じゃあ、スポーツでいい人手を上げて。
みんな手を上げた。
佐々木:よし、決まりだ。・・・・・・。でもなんかすんなり行き過ぎて怖いんだが。
神山:いいんじゃない。別に。
佐々木:では、スポーツだけど、うちが行くところの宿屋は、一応、体育館とテニスコートがあるが、どうするか。
名取:その前に、宿屋って言わないで旅館って言って欲しいんだけど。
佐々木:あらら、静香ちゃんにつっ込まれるとは思わなかった。
川村:そうね。珍しいね。いつもは突っ込み相手は助とチャンポンなのに、今回は、佐々木君か。もしかして浮気?
名取:愛。何わけのわからないこと言ってるのよ。たまにはいいじゃん。
川村:いや、駄目よ。佐々木君のつっ込み女房は助かチャンポンって決まってるのよ。
名取:あら、そう、なるほど、失礼しました。
助平:いや、静香ちゃん。そこで納得しないでくれ。
長崎:そうだ。朕は新しいパターンがあったほうが面白い。
佐々木:まあ、やっと脱線してうちらしくなったところで、スポーツは何にする?
助平:ビーチバレーだな。
名取:助。軽井沢は山の中よ。
川村:あ、助は実は水着姿が見たくっていったんでしょ。
朝霧:水着姿が見たいのなら、私がいつでも見せてあげるよ。
助平:おっ。なかなか気持ちのいい突込みが帰ってきた。レボ部はこうでなきゃいかん。計算通りのつっ込みサンキュー。
長崎:助。本当に計算通りか。
佐々木:よしよし。では、実際何がいい?
長崎:みんな不真面目だから朕が決めるとしよう。ここは男らしくアメフトにしよう。アメフトはどうかい。
名取:チャンポン。私たち女なんだけど。
助平:て言うか、人数足りない。
川村:チャンポンも不真面目だねって。いつも通りか。
長崎:愛ちゃん。朕はいつも真面目だぞ。今は脱線をしなけりゃいけない流れになっているだろ。朕のどこが不真面目なんだ。
川村:遅刻するところ。
長崎:・・・・・・。愛ちゃん。それ、今関係ないんだけど・・・・・・。
佐々木:まあ、まあ、それじゃ、そろそろ本命を行ってくれ。
秋山:じゃあ、簡単に秘奥義テニスってどう?
長崎:おっ。新しいのがきた。
名取:清彦君。何それ。ただのテニスとどこが違うの?
秋山:そう。ラケットでボールを打つときに、技の名前を言わなければいけないということ。例えば、サーブをするときに、「ウルトラサーブ」と言いながら打つということ。で、同じ技の名前は二度は言っちゃいけないというのはどう?
名取:それ、面白そうね。
助平:新しい趣向だなあ。
阿曽部:やってみるのも悪くないね。
朝霧:でも、技の名前ってそんなにぽんぽん出るかなあ。
助平:大丈夫だよ朝ちゃん。チャンポンの場合は「ロリコンサーブ」とか「遅刻しましたショット」とかあるだろ。
長崎:助。それは朕を愚弄しているのか。
川村:でも、今ので私、いろいろ浮かんできた。
佐々木:あ、愛ちゃん。それは今ここで言わないで、合宿のときにしたほうがいいよ。
川村:そうね。
佐々木:じゃあみんなこれでいいかい。いい人は手を上げて。
みんな手を上げた。
佐々木:よし。決定。では、3日目の午後はどうしようか。
阿曽部:僕は頭を使ったことをしたいなあ。ゲームがいいんじゃない?
助平:なるほど、ゲームはいいねえ。どんなゲームをしようか。
阿曽部:必殺!究極人生ゲームというのはどう?
佐々木:おっ。新しいのがきたねえ。
助平:内容はどうするんだ?
阿曽部:僕が考えてくるよ。
助平:人生ゲームのネタを阿曽部が考えるのか。心配だなあ。
阿曽部:助。僕をなめちゃだめだよ。うちの会社のゲームソフトの中には、僕が考えているのもあるんだから。
佐々木:じゃあ、人生ゲームは阿曽部に任せるがいいか。
川村:いいよ。
朝霧;私もいいよ。
助平:よし。阿曽部が成長したところを見てやる。
佐々木:じゃあ決まりだな。賛成の人は手を上げて。
みんな手を上げた。
佐々木:それでは、3日目の夜は、俺としては自由がいいんだが。
神山:そうね。私もそう思う。
助平:そうだな。
朝霧:なるほど。このときが勝負時ってことね。
佐々木:まあ、そういうことになるけど・・・・・・。とにかく、そういうわけだ。4日目の朝はどうするか。
助平:4日目の朝も自由でいいんじゃない?
名取:そうね。その時に湖なんかでそれぞれデートするってのもいいよね。ね。清彦君。
秋山:そうだね。
長崎:あのう。それだと、朕は凄く寂しいのだが。
名取:あ、そうか。チャンポンのことはすっかり忘れていた。
佐々木:チャンポン。心配無用。ちゃんと美華ちゃん軍団をつれてくるから。
長崎:佐々木。勘違いしないでくれ。朕は吉本先生がいいんだぞ。
佐々木:それは心配なく。ちゃんと保護者として、顧問の江藤先生と、吉本先生が来るから。
長崎:朕は吉本先生だけでいいのだが。
名取:えーっ。先生も来るの。なんか羽が伸ばせないよ。
佐々木:まあ、部活だからしょうがない。3泊4日を高校生だけで過ごすわけにはいかんと江藤先生に言われたから、勘弁してくれ。というわけで、4日間の合宿の流れはこんなもんでいいかい。いい人は手を上げて。
みんな手を上げた。
佐々木:じゃあ、決まりという事で、今日はこれでおしまい。
名取:佐々木君。担当を決めるの忘れてない。釣りとかテニスとか。
佐々木:あ、そうだ。忘れてた。じゃあそれを今から決めるか。
担当は話し合いで次のようになった。
5月3日(木)バスの中 助平
バーベキュー 名取・秋山
5月4日(金)会議 佐々木
釣り チャンポン
肝試し 神山
5月5日(土)秘奥義テニス 朝霧
人生ゲーム 阿曽部
5月6日(日)帰りのバス 川村
佐々木:じゃあ、決定。ということで、明日は合宿の準備ということで、部活はなし。後は今日、決めておく事は無いと思うが、何か見落としているところはあるか。
川村:無いんじゃない。催し物は担当の人に任せちゃったし、担当の人は準備の時間も欲しいから、私はそれでいいと思うよ。
佐々木:わかった。じゃあ、みんな、そういうことなので、解散。
今日はこれで部活(会議)は終わった。合宿はどうなるか楽しみだ。でも、明日は準備する日だから部活は無いんだ。だけど、明日の話はちゃんとありますのでご安心を。ではまた明日。
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