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江戸の怪談

江戸の怪談

青切 吉十

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★12
5人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 小野塚 
    1670件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    端正で懐かしい江戸の怪談

    本書は、江戸の怪談話を厳選した古典、
    【江戸の怪談話】を、何と現代語訳すると
    いう素晴らしい試み。作者による、現代に
    於いても理解共感出来る編集がされて
    あるのも嬉しいが、最後にちょっとした
    コメントが又、効いている。


     こんな怪談が読みたかった。

    只々、その一言に尽きる。


    今はもう、目を凝らさなければ見つけられ
    ない路地の暗がりや、つるりとした幹に
    脅かす手振りの柳。海鼠壁の塀の上を
    音も立てずに走り去る猫。薄暗い竹藪の
    中に響く乾いた音。冴えざえとした
    立待月に蝙蝠の乱舞、何処からともなく
    聞こえて来る怪しの聲。

     幽霊に妖怪、物の怪三昧の贅沢。

    江戸の情緒を感じながら是非とも
    覗いて見て欲しい。
      多くは語るまい。只、この國には
    これ程までの 文化 があった。
       怪談という名の 芸術 があった。

     それをまざまざと見せてくれる。

    • 2025年9月20日 10:30