中編/武の道


――山形県村山市・クアハウス碁点・屋外



 真人は夜月の映る最上川を眺めながら、スマートホンを耳に当てていた。



『おそらく、闇邪鎧の元となった人物は「林崎はやしざき甚助じんすけ」氏でしょう』


「林崎……もしかして、国道13号バイパスから見える林崎神社の?」


『ええ、居合の祖です。かの塚原卜伝に認められ、鬼一法眼をルーツとする鞍馬流の二代目となるなど、剣術全般に才覚を現している。剣聖、と呼んでも差し支えない方です」


「……身を以て痛感したぜ」



 そう言って、真人は未だ感覚の戻りきらない腹部を撫でた。

 ジンスケ闇邪鎧の繰り出す稲妻のような抜刀には、確かに真っ二つにされたようだった。

 果樹八領の鎧を以てしても防ぎきれない熾烈な一撃を食らった内臓は、夕飯はおろか、水分補給すらなかなか受け付けてくれない。

 おかげで、まともに飲めるようになるまで三回は吐き戻した。



『私も明朝、そちらに向かいます。ご無事で』


「ああ。頼りにしてるぜ、センセ」



 電話を切り、振り仰ぐ。

 碁点温泉という名で知られる施設『クアハウス碁点』は、灯りこそ点いてはいれど、どことなく沈痛な雰囲気が漂っていた。


 真人たちも当初は日帰りの予定だったが、居合の大会関係者たちがこの施設に宿泊することを聞き、急遽宿泊を決めた。

 引き攣ったような感覚しかないはずの胸が、ちりちり痛む。体は麻痺していても、心はなんとか機能しているらしい。

 そしてそれは、ここに宿泊している彼らも同じだろう。

 全国初と言われるクアハウス。ドイツ語由来であるその名の通り『保養クアの館』によって、負の気持ちが少しでも和らぐことを願ってやまない。



「ここにいたんだ」



 声に視線を下ろすと、浴衣に着替えた糺がいた。



「風呂は済んだみたいだな」


「何かその言い方、やーらしー」


「……はあ?」



 怪訝な顔の真人に向けて、彼女は何かを放り投げてくる。

 ペットボトルのお茶だった。



「コーヒーの方が良かった? それなら、私のと取り換えよっか?」


「いや、お茶で構わねえ。サンキュな」



 キャップを捻り、中身をおっかなびっくり口に含む。大丈夫、飲める。

 そんなこちらの様子を確認してから微笑んだ糺は、風に遊ぶ艶髪を指で抑えながら、隣に歩み寄ってきた。



「風、気持ちいいわね」


「そうか? 俺には生温いような――」



 言ってから、真人は糺の髪から覗くうなじに目を留めた。

 前置きしておくが、決して下心ではない。玉のような汗に驚いたのだ。それはとても、湯上りだからというだけではないような量である。



「どうした。汗だくだぞ」


「ちょっと、スポーツ吹矢をね」


「スポーツ吹矢ぁ?」



 肩の力がどっと抜ける。

 闇邪鎧との戦いで、何か入院必至なダメージでも残っているのかと心配したが、予想だにしない回答だった。



「ええ、健康推進のために設けられたんですって。ここが第一号。凄いわよね、今まで知らなかったけれど、山形が日本初になっているものって存外多いんだもの」


「確かに、聞いた事もなかったな……」



 館内を巡ったときにトレーニングルームは見かけたが、まさかそんな催しをしているとは知らなかった。



「って、そうじゃねくてよ。お前も飯が喉通らねえくらいじゃなかったのか?」


「だから、よ」


「…………?」



 真人が言葉を飲みこめずにいると、糺はくす、と柔らかく笑った。

 しかしその瞳は燃えている。怒っている人を指して『目は笑ってない』などと表現することがあるが、それとはまた様子が違う。

 この目は知っている。ヒロシゲ闇邪鎧と戦う俊丸が見せた、闘志だ。


「まだ変な感じだけど、それでも吹き矢を飛ばせるくらいに息は吐ける。まだ体は動いてくれる。そういう風に不安要素を消しておかないと、躊躇いが出るもの」


「お前……そんなこと考えていたのか」



 完全に一本を取られた気分だった。もちろん、俊丸に電話をして相談をしたことが悪かったとは言わない。けれど糺は、さらに一歩先、今にも再び闇邪鎧が現れる想定を常に頭に入れ、爪を研いでいたのだ。

 自ら動かねば勝ち抜けないアイドルの世界を走ってきた、彼女なりの発想なのだろう。

 生き様だけがもたらす強さだ。



「そんな御大層なもんでもないわよ。あなただってそうでしょう。『稽古は試合のように、試合は稽古のように』……違う?」


「ああ、まあ」


「何よ、はっきりしないわね」



 からかうように歯を見せてから、糺はペットボトルのコーヒー飲料を飲み干す。



「湯冷めする前に、戻ろっか」



 そう言ってふわりと髪をそよがせた彼女から、真人は目を放せずにいた。










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  第4話/中編 『武の道』

//************//












 館内へ戻ると、思いつめた顔で歩く雪弥に会った。



「真人先輩……? ああ、急遽カップルで宿泊される一般客がいると伺っていましたが、先輩たちだったのですね」


「別に彼女じゃねえからな」


「ふふっ、そういう時は、嘘でも『彼女になる予定の人』と言って紹介した方が良いのでは?」


「あのなあ……」



 拳を作って見せてから、真人はそこでやめた。

 雪弥の渇いた笑みが、その心中をまざまざと表していたからだ。


 今回の大会は、雪弥の通う道場が主催するものである。彼自身の家は近いが、少し遠いところから通う門下生や、他の道場の方々をおもてなしするため、こうしてクアハウス碁点を手配しているのだという。

 そんな中で起きた闇邪鎧事件。関係者の様子がどのようなものかは想像に難くない。



「……無理、するなよ?」


「僕は大丈夫です。むしろ、宴会の接待をする手間が省けて気が楽ですよ」


「雪弥……」



 嘘であることは明らかだった。



「くどいかもしれないけれど、私からも言うわ。今晩は、眠れなくても、ちゃんと横になりなさい。今のあなた、酷い顔してるわよ?」


「お気遣い、痛み入ります」



 会釈を残して、雪弥が立ち去る。

 その背中を見守っていると、通路の向こうから千鳥足の男――雪弥の父が現れた。

 彼は雪弥の顔を見るなり、赤ら顔を鬼のように歪めて怒鳴る。



「何ほっつきあるいてんだ、やじゃがねぇ奴だな! 大変な目にあった皆さんを御慰めしねえといけねえんだ。とっとと酒持ってこい、クソガキが!」


「……申し訳ありません」



 頭を下げた雪弥の頭を掴み、雪弥の父は顔を近づける。まるでチンピラのメンチ切りだ。



「……あのクソオヤジっ!」


「行くな、糺」


「解ってるわよ、解ってる……」



 悔しそうに歯噛みをする糺を宥めながら、真人は様子を窺っていた。

 雪弥の父の素行については、この近辺で武道を嗜んでいれば嫌でも耳にするほどである。特に今は酒の入っている状況だ。

 家族間の問題に手を出すことはできないが、一線を超えさせるわけにはいかない。



「いいか、バケモノの有耶無耶になっちゃいるが、最後の判定が決まっていたら、テメェは負けてんだ!! あがすけつかしてんじゃねえぞ!?」


「申し訳ありません、すぐに戻ります」



 そそくさと立ち去ろうとする雪弥の背中に唾を吐きかけ、酔っぱらいはこちらに向かって歩を進めてくる。

 奴はこちらに気付くと相好を崩し、揉み手に猫なで声で擦り寄ってきた。



「これはこれは、白水さんのお坊ちゃん。いつも愚息がお世話になってまして」


「……こちらこそ」


「こちらは彼女さんですか! いやあベッピンさんで! どうですか、あちらでもてなしの準備ができているのですが、ぜひ――」


クソ野郎ブルシット


「――へっ?」



 糺から発せられた冷たい声に、酔っぱらいの赤ら顔が青に染まる。



「フザケロよ? 真人こいつの友人の父親だからって大人しくしていれば、胸なり股なりなりちらちら見くさって。私を肴にすんのは一億年早いわ。アンダースタン?」



 彼女の睨みに、これ以上の押しは無駄と悟ったらしい雪弥の父は、顔を背け、小さな舌打ちをして踵を返した。

 そそくさと去っていくかと思えば、早速、部屋から出てきた女性に「今日は大変だったなっす。怖がったべ、ごめんなあ」などと言い寄っている。



「誇りってもんがないのかしら。いっそキ〇タマ蹴ってやれば良かったわ」


「……女の子がキン○マとか言うんじゃありません」



 酔いに任せて殴られるかもしれなかった危険を咎める気にもなれず、真人はがっくりと肩を落とした。











――山形県村山市・林崎居合神社



 翌朝、真人たちは国道から細い道に入り、その先に鳥居を構える神社へと車を停めた。神社の隣には木造の建物が面している。ここは居合の武道場になっているらしい。

 既に俊丸は到着しており、境内入口にある碑文を眺めていた。


 昨夜はなかなか寝付けなかったせいもあって、瞼が重い。寝ぼけ眼を擦りながら車を降りた真人たちに気付き、俊丸が顔を上げる。



「すみません、碁点温泉からでは、距離があったでしょう」


「いえ。せっかく『本人』の神社があるなら、挨拶しておきたかったですし」



 神社を待ち合わせ場所にしたのは、糺の提案でもあった。の御霊に参拝するのは、彼女が舞鶴山でも採っていた願掛けである。

 昨夜「参拝したからどうにかなるというわけでもないのだけれど」とはにかんだ彼女に、真人は黙って首を振った。


 山形の地を創り上げた偉人たちに敬意を払えずして、どうして山形を守る戦士を名乗れるだろう。故郷の歴史を愛せずに、どうして今を愛することができるだろう。

 心がけとして、忘れるわけにはいかない大切なものを教えられた気がした。



「朝の神社は静かですねー。神聖というか、荘厳というか」


「糺、無理して解ったフリしなくていいんだぞ」


「るっさいわねー、いけない? こういうのは雰囲気を味わうのが大事なのよ」


「本当かよ……」



 境内を進みながらきゃいきゃいとはしゃぐ二人に、俊丸は呆れたように笑っている。

 そんな真人たちに、ふと声がかけられた。



「真人先輩……?」



 振り返れば、そこには居合着姿の雪弥が立ち尽くしていた。



「おお、雪弥。どうしてここに。あっちにいなくていいのか?」



 訊ねると、彼は一瞬目を逸らしてから、



「家に忘れ物を取りに行ったついでに、ちょっと」



 そう言って、細長い黒の皮袋をを掲げて見せる。

 袋の中身は刀だろう。しかし、彼の居合刀は大会出場時に持っていっているはずである。



「ふうん、そっか」



 真人は悪い予感を作り笑いで誤魔化し、雪弥とともに参拝を行った。



「先輩がたは、この神社の成り立ち――林崎先生が居合の祖となった経緯をご存知ですか?」


「えっと……ごめんセンセ、任せた」



 あっさりと白旗を挙げられ、俊丸が困ったように笑う。



「任せられました。山形の内陸部一帯は、蔵王信仰ではなく熊野信仰がありまして、ここも元々は熊野権現を祀っていました。その熊野明神から『神妙秘術の抜刀』を神授された林崎甚助氏を神格化し、ここに合祀されたようですね」


「よくご存知で。流石のご見識、畏れ入ります」


「とんでもない。そこの案内板を読んだだけの、にわか知識ですよ」



 そう言って、俊丸は本殿に向かって右手側の看板を指さす。



「それでは、林崎先生こと『民治丸たみじまる』少年が、剣の腕を磨くきっかけとなった理由についてもご存知ですね」



 雪弥の言葉に、俊丸がハッとする。



「父の仇を討つため……ですね」



 朝の静けさが、ぴんと張りつめたものになった。

 真人も、その言葉が意味するものを理解し、息を呑む。



「雪弥、まさかお前。その忘れ物って、まさか」


「ええ。これは楯岡家に代々伝わる太刀『碁点丸ごてんまる』です。僕の場合、父などのではなく、大会を潰されたことに対してですが……『仇を討つ』という負の理由でも好しとされるのであれば、僕も剣をとりましょう」



 袋の中にどんな業物が入っているかは知らない。しかし、どんな名刀・宝刀を持ち出しこそすれ、異形への勝算などたかが知れていることだけははっきりしていた。



「なあ、糺からも何か言ってくれよ。ほら、『生身の人間が勝てると思ってるの?』ってやつ」


「無茶言わないで。雪弥くんの目を見れば、言うだけ無駄だってことくらい判るわよ」



 彼女の言葉に、真人は改めて雪弥の瞳を見た。

 昨夜のような黒く淀んだものではない。覚悟を決めた、据わった眼である。

 これから臨むであろう死闘に、手と膝を震わせながら、彼はじっと地にふんばっていた。



――汝は、何故武の道を往く?



 ジンスケ闇邪鎧の問いに、雪弥は応えようとしているのだ。

 真人はああ、と空を仰ぐ。彼の据わった眼と、震える手足が、彼の父親のように酒に酔ったものであってくれたならと、恨みたくもなる。



「(俺が、闇邪鎧を仕留めきれなかったばかりに……)」



 大切な後輩にまで、そんな覚悟を抱かせてしまった。



「なあ。時間……あるか?」



 声を絞り出すと、なんとか歯車が動き出してくれる。



「はい、今日の部は中止になりましたし、昨夜の先生方の会議もまとまっていないようですから。昼までは自由行動かと」


「よし、じゃあソフトクリームでも食いにいくか!」



「「「……はい?」」」



 この状況で放った言葉がそれかと、糺や俊丸までもが唖然としている。

 そんな目で見ないで欲しいと頬を引きつらせながら、真人はぐっと親指を立てて、空元気を総動員させた。



「腹が減っては戦は出来ぬ。だろ?」











――山形県村山市・道の駅むらやま



 林崎神社から碁点温泉まで国道を上っていく途中に、道の駅むらやまがある。

 真人はそこに車を停め、開店したばかりのイートインコーナーに入った。そば粉で作ったすいとんのような名物『かいもち』をスティック状にして揚げたものと、そばのジェラートを注文する。黒蜜の香りと甘さが良くマッチする絶品B級グルメだ。



「へえ、ローズヒップソフトなんてものもあるのね」



 目を爛々とさせてテーブルに戻ってきた糺は、薄い桃色のソフトクリームを持っていた。



「村山市には、東沢薔薇公園があるからでしょう」


「ああ、そういえばそうね。私たちもライブで来たことあったわ。……でも、薔薇とローズヒップは違うんじゃ?」


「ローズヒップは、薔薇の果実のことなんですよ。ビタミンとミネラルが豊富で、美肌にいいとされているんです。カルシウムも――」


「まじっ!?」



 美肌と聞くや否やソフトクリームにかぶりついた糺に、俊丸は苦笑いをした。女子の美への渇望は凄まじいものだ。

 困ったものですね、という視線に、雪弥も控えめに笑う。



「薔薇公園では、バラ自体のソフトクリームも売っているんですよ。開花シーズンはもう少し先ですが、是非食べ比べをしてみてくださいね」


「ぜひぜひ。その時は、雪弥くんも一緒に。ね?」


「えっ……?」



 ぐっと立てられた親指に、雪弥は目を瞬かせる。

 糺は指で唇のソフトクリームを掬い、用意していたティッシュで拭うと、姿勢を正した。



「あなた、死ぬ気だったんでしょう?」


「それは……ですが、先ほどは『言うだけ無駄』と仰っていたはずでは」


「私たちがどう止めようと、あなたは飛び出していって戦うだろうという意味よ。それと、私たちがあなたの戦いを望まないのは別の話なの。オーケー?」



 雪弥の瞳が揺れた。それもそのはずである。戦いを容認したかと思えば、今度は戦うなと言われたのだ。

 まるで、酒の席で酔っぱらいが発した言葉が、翌朝には別のものに変わっているようで。それが十数分の間に起こったともなれば、理不尽にも程がある。


 いくばくかの怒気を孕んだ眼が、真人に向けられた。貴方はこのような話をするために、ここへ連れて来たのかと。

 それに、真人は頷いて返す。



「俺からも訊かせてくれ。何がお前を駆り立てるんだ?」


「…………っ」



 雪弥が目を伏せる。溶けたソフトクリームがコーンを伝い、彼の指に触れた。



「…………武の道って、なんなのでしょうか」


「武の道?」


「はい。父は昔から、何かにつけて僕に腕相撲を持ちかけてきました。小学生と、武術を修めている大人ならば、当然大人が勝ちます。そして言うんです。『その程度の力しかないんだから、図に乗るんじゃねえ』と。僕は一体、どの声明しょうみょうの図に乗ったのでしょうね」



 握られたコーンが、わずかに軋む。



「あんなものは道じゃない。武ですらない。単なる暴力です。あの怪物から武の道を往く理由を問われ、僕は答えられなかった。僕が剣道や居合を始めたのは、大部分が父の言うままで。高校だって、剣道推薦を理由に、父が決めたも同然でした」



 指に力が込められ、コーンが弾けた。中から漏れた薄闇そば色のクリームは、彼の彷徨う感情のように、その手を汚していく。



「僕はそれに抗えなかった! 自分の意志を貫けなかった! 武道で礼儀作法を知ったのだから良かったのだと、高校で真人先輩に出会えたから良かったのだと、逃げ道を探しては幸せを言い聞かせて生きてきた! 武の道とは、そんな生き方をものではないでしょう!!」



 雪弥は肩を震わせ、声もなく嗚咽した。

 その穢れを払うように、糺がポーチから取り出したハンカチで、彼の手をさすっていく。しかし、血を拭っても再び溢れてくるように。雪弥の呪詛は止まらない。



「父と同じ血が通っているかと思うと、僕は――」


「ねえ、雪弥くん。居合は好き? 剣道は?」


「えっ……?」


「真人と出会ったことは、本当に逃げだったかしら?」


「……いいえ。居合も剣道も、大切な糧です。先輩とのことだって――」


「そう。なら大丈夫、もっと自分を信じてあげさいな」



 糺は、綺麗になった雪弥の手を、そっと両手で握った。



「真人。私たちは、私たちにできることをしましょう。アレが居合の創始者だか剣聖だか知らないけれど、闇邪鎧が偉人の魂を歪めてしまったものなら、今のアレが振るっているのも武じゃなくて、暴力よ」


「ああ、だな!」



 真人は手元に残っていたコーンの一欠けらを口に放り込み、立ち上がった。



――後編へつづく――

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