最近『にさんが』を読んだ後に得られるこの爽やかで温かい読後感、中々他の作品では得難いものだなと思っています。
そういう物語を否定する意図はまったくないのですけど、どうしても悲しい物語だと胸が痛みますし……こうして大団円で、しかもそれぞれの前向きなその後を示唆させるような優しい終わり方、本当に素敵だなと感じます。
同盟三人のそれぞれが夢に向かって進み始める。物語が終わりに向かってしまっている寂しさは感じるのですけど、それ以上に「良かったね、頑張れ」という思いが強くて、一読者として、「ここまで追いかけてきてよかった」と自然に思わせてくださる展開だなと思います。

場所は離れてしまうかもしれませんが、三人の道がいつかまたどこかで交わってくれればいいなと。
なんだか最終回にコメントするような内容になってしまいましたが、もちろん、最後まで追いかけさせてくださいね。