第13話『婚約って、お前それはダメやわ・・・・』
「こ、こ、婚約って!何言ってるんですかお父さん!」
俺はあまりにも驚愕すぎて
俺は我を忘れて八坂さんのお父さんの肩を掴む
さすがの八坂さんのお父さん(略しておじさん)も
びっくりした顔で俺を見る
「what?藍からはそう聞いてるぞ?」
「いつ!?」
「今日帰ってきたらテンション高めでそう言っていたよ?」
八坂さんがそんなことを言うはずがない!
し、しかも婚約だなんて一言も喋ってないぞ!
というかなんでおじさんは俺の顔知ってるんだ!?
「それは簡単、藍が撮ってくれたからね」
おじさんが渡してきた写真は
見事に俺ばっかりしかも隠し撮りだ
しかも、生まれた頃から今までのやつ全て
気づかなかった・・・・ていうかどこで手に入れたんだ?
「誤解です!俺は!」
俺は誤解を解こうとした瞬間
腕に柔らかい感触を覚える
今日ずっと感じてきた控えめな感触
まさか!?
「恋愛君だ。もうパパに挨拶したの?」
「八坂さん!お父さんに誤解だと言ってくれよ!俺達婚約なんかしてないだろ!?」
俺が八坂さんに抗議すると
今までの人生でも見たことない表情を見せる八坂さん
焦ったような、殺意に満ちたような、そんな感じ
「何を言ってるの恋愛君?藍って呼んでよ学校の時みたいに♡あなた♡」
ダメだこの人エスカレートしてる!?
まさかこの子がこんな勘違いをするなんて!
いや、これは勘違いっていうレベルなのかどうか・・・・
さすがのおじさんも異変に気付いてくれたのか
強引に八坂さんをはがす
「藍!まさか私を騙してるのか!金華山君で遊ぶのはやめなさい!」
「邪魔をするのパパ?遊んでないよ本気だもん」
「ダメだ藍!金華山君から離れなさい!久しぶりに帰ったと思えばこれか!」
久しぶりに帰った
その単語に違和感を感じる
てことは八坂さんは家に帰ってなかったのか?
「警察に捜索願まで出して大変なんだぞ!まさかこんな目的のために家を飛び出したのか!?」
「こんな目的のため?パパに分かるわけないでしょ!」
八坂さんはおじさんを突き飛ばし
どこかへ逃げて行ってしまう
おじさんも俺も呼び止めるがその言葉は届くことはなかった
「話が違うじゃない」
「当たり前だよ、私はあくまで上手くいったらの話をしただけだもん」
「どうしたらいい?」
「そーだなぁ、やっぱり邪魔者を排除するべきじゃない?」
「じゃあ、やはり結城真里奈を消せばいいのね?」
「うんうん。もっともっと荒らして恋愛君をゲットしよう!」
「そうね。ありがとう」
「・・・・面白くなってきたね」
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