第11話『クラスメイト達の強襲』

八坂さんと教室に戻ると

すぐに全クラスメイトが俺たちに押せ寄せてくる

するとすぐに八坂さんは俺の後ろに隠れる

逃げなかっただけマシかなと思った俺は

とりあえずクラスメイト全員を収める


「待って待って皆、八坂さんが逃げちゃうから」


皆はなにかゴタゴタ言い出したが

八坂さんの怯える姿を見て

すぐに皆三歩くらい後ずさる

うむ。よろしい


「一人一人質問しろよ、いいだろ八坂さん?」


「う、うん」


なんやかんやで皆八坂さんが怯えない程度に質問をしてくる

皆の理解速度が早くて助かる

俺はこれなら大丈夫だろうと立ち去ろうとすると

俺の腕に抱きついてくる八坂さん


「あ、行かないで、ください・・・・」


上目遣いでそんなことをお願いされ

俺は頭の中に電撃が走る感覚を覚える

ダメだ、これはロリコンと言われても仕方ない

俺は仕方なく無言でそこに立ち尽くす

するとそこにいた高杉がこんなことを聞く


「なんだ?八坂さんは金のこと好きになったのか?」


「へ!?ち、違います!ただ心細いだけで・・・・」


「あー、えっと、もし好いてるならやめとけ、金には先客いるから」


高杉はそう言って親指で結城さんを指差す

珍しく本を読まず俺たちを見ていた結城さんは

ビクッと痙攣して驚く

するとクラスメイト全員の興味が

八坂さんから俺たちに変わった


「いつから!?」「金華山のこと好きなのか!?」

「くそー!ずるいぞ金華山!」「結城さんすごーい!」


様々な意見が飛び交い、俺は照れてしまう

結城さんは恥ずかしさで本で顔を隠す

高杉よ、余計なことをしてくれたな

後で成敗してくれる

俺はちらっと横目で八坂さんを見ると

少し青ざめた顔で結城さんを見る


「八坂さん?どした?」


「え?あ、いえ、なんでも」


八坂さんは口ごもってから

俺の腕をさらに抱きしめてこう提案した


「あの、人見知り克服するの、手伝ってください」


「おう、俺でいいならいいぞ。って言ってもどうすればいいか分からんけど」


「大丈夫です」


「分かった・・・・んでそろそろ離れてくれない?」


「少し居心地がいいんです。ダメですか?」


こやつ、人を陥れるやり方分かってやがる

ダメだダメだ、俺には結城さんがいる!

だがこの控えめな膨らみの感触に煩悩がぁぁ!


「・・・・金の思考が手に取るように分かるわ」


「うっせー高杉!たすけてくれぇ!」


「あーはいはい頑張れ頑張れ」


「高杉ぃぃぃぃぃぃぃ!!!」





八坂 藍

高校三年 17歳

黄色のツインテール 身長150センチ

学 理系 体 ダメダメ


極度な人見知りの幼い見た目の少女

父が外国人というハーフで見た目が外国人より

だが外国に行ったことはないので

言語が英語っぽくなることはない

初めて接してくれた恋愛に何かしらひっつき

恋人である結城さんを見ると青ざめる

ちなみに本当は高校一年からこの学校だったが

人見知りが原因で今まで保健室登校だった

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