第158話

「神力?」


そういえば、1000億のポイントにはGodpointと書かれていた。

それが神の力ならそれは神力なのだろう。


――まさかまた神力を持つ者が現れるとは思いませんでした


――他惑星の者がこの世界に来るなど


――どうやって?


「おい!まずは動けるようにしろ!」


身体強化魔術でステータスが振り切れてるにも関わらず俺は動くことが出来ずにいた。


「解析!」


name:ユウティーシア・フォン・シュトロハイム(草薙雄哉(くさなぎゆうや))

HP:1000000000/1000000000(50000000000/50000000000)

MP:1000000000/1000000000(14000000000/20000000000)

STR:40000000+960000000

DEX:40000000+960000000

CON:40000000+960000000

WIS:40000000+960000000

INT:163(40000000)※封印中

CHA:40000000


解析をしてもステータスには異常は見当たらない。どうなってる?


――これは失礼しました

――まさか我が主と同じ眷属の者がこの地へ足を踏み入れるとは計算できませんでした


「主?人間のことか?」


――肯定です。貴女には、AC-292-6871の精神核が確認できます。メディデータの体を利用してるはずなのに精神核だけが違うのはソウルリーパーの影響が考えられます


いろいろわからない単語が出てきた。目の前の機械はかなりの所までこちらの情報を解析してる。聞けるだけ聞いておいたほうがいい気がする。


「いくつか質問があるんだがいいか?」


――肯定、人間からの質問には答えるようにプログラムされています


「まずはAC-292-6871と言うのはなんだ?」


――AC-292は銀河系の番号になります。その後に続くのが生物が生きていく上で可能と判定された惑星です


おいおい。ファンタジー世界だと思ってたら、SF世界なんだが……。


「今言った惑星に移動できる方法はあるのか?」


――肯定です。月に存在する施設まで各遺跡の動力炉を連結させる事で転移する事が可能です。月からは時空転移によりAC-292-6871への移動が可能です


ふむ、となると俺がいる世界は実際は宇宙上では繋がった世界であり俺を転移させたαの言うような空想などが現実化した世界では無いということになる。


「次に聞きたいんだが、人間を転生させることは可能か?」


――肯定です。精神核を加工する事で転生させることは可能です


「神はいるのか?」


――肯定です。精神核から発せられるエネルギーが形になる物、それが概念物質であり神と呼ばれる存在です


なるほど……カラクリが見えてきたな。


「時間を越える事は可能か?」


――否定でもあり肯定でもあります。人の身では時を越える事はタイムシフトを起こすことになり時間修正の影響を強く受けるため不可能です


「それはつまり人間では不可能だが神では可能ということか?」

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