第147話
「さてと……」
解析が使えるようになってから気がついた点がある。
俺のステータスにはこの世界特有のレベルに関する項目がない。しかもこの世界に来る前は、全ステータスが1と書かれていたのに、初めて解析の魔術を使ったときにステータスが向上していたのだ。
そしてこの船旅で気になったこと。
「解析!」
name:ユウティーシア・フォン・シュトロハイム(草薙雄哉(くさなぎゆうや))
HP:82/82(50000000000/50000000000)※身体強化時のみ
MP:17/17(19999000000/20000000000)※身体強化時のみ使用が可能
STR:8(40000000)※身体強化時のみ消費魔力量に応じて変化
DEX:14(40000000)※身体強化時のみ消費魔力量に応じて変化
CON:11(40000000)※身体強化時のみ消費魔力量に応じて変化
WIS:2(40000000)※身体強化時のみ消費魔力量に応じて変化
INT:163(40000000)※封印中
CHA:40000000
成長促進LV99 生活魔法I LV99 生活魔法 II LV99 生活魔法 III LV99 解析魔法∞ 回復魔法LV99
船旅後のステータスが、以前よりも全体的に大幅に上昇している。これはおそらく大変な船旅でステータスが鍛えられ成長促進の効果も踏まえた結果だと予想できる。
つまり、なんらかの行動をすればステータスがあがって強くなるはず。
というか俺だけレベルが無いからそうじゃないと困る。
そうと決まったらまずは腕立て伏せからだな。
――――――
―――翌日、俺は全身筋肉痛だった。
そしてステータスはSTR-1だった。解せん。
「クサナギ様、大丈夫ですか?」
アリーシャが心配してくれるが、俺は郊外の遺跡にいくにもかなり辛かった。肉体強化すると疲労してる筋肉まで強化されてしまうから痛みがハンパないのだ。
「え、ええ……」
しかもヒールでは直らないようでヒール万能説も怪しくなってきた。まぁ筋肉痛の原因はいまだに解明されてないらしいから俺が想像できないのは治せないから仕方ないといえば仕方ないのだが。
「そろそろ迷宮入り口だな?」
俺の前を歩いてるパステルがボソッと喋っていたが我慢して身体強化魔術を使ってる俺としては注意力が散漫になっていて聞き取ることはできなかった。それでも先頭が止まれば後を追って歩いていた俺の歩みも止まるわけで……。
「どうしたんですか?」
俺は顔を上げて3人に聞きながらも前方に大きな地下へと伸びる階段のある入り口を見つけた。
「これが迷宮ですか……」
ゲームで見るようなダンジョン入り口のようではなくレンガ作りの階段がずっと地の底まで続いてるような立派な物であった。とくに獣や魔物と言ったような声は聞こえないしそんな感じもしない。
「それでは入りますね」
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