第106話
普通なら資金が調達できても軍船など民間が用意できるわがないが俺なら小舟一隻で魔力砲をぶち込んで全ての王家の船を沈めてゴール出来る。
残りの船はあとからゆっくりゴールするだけでいいのだ。
「投資どのような?」
「そうですね、まずは私とグランカスが簒奪レースに参加します」
さあ、ここからは一か月後に控えてる王位簒奪レースの作戦会議だ。
5時間後、俺とグランカスは奴隷商人達が帰った後の部屋に2人で座っていた。
「それにしても……とんでもないお嬢ちゃんじゃなくて海神様だな……」
奴隷商人からもどこからその知識は得たのかと言われたが微笑んで私は海神ですよ?と言っただけで納得してもらった。
もちろん右手にはいつもどおり石の塊を持って紹介させてもらった。
「でも問題は、グランカスが王様になった場合にサポートするつまり国を運営できる人材がいないと言うのが問題ですね」
「はあああ?何言ってんだ?」
「いやですねー、私が国の運営なんて面倒臭い事すると思いますか?」
俺はニコリと微笑む。俺が全部するならさっさと王家の連中とお話して国を譲りうけてるよ。それをしないんだから察してくれ……。
「グランカス、私達に同調してくれそうな国の運営に関わってる人とか心あたり在りませんか?」
「心あたりか……。そうすると奴隷解放を訴えてる元ルグニカ王家第4皇子カベル・ド・ルグニカ海爵だな」
「そうですか……それは良い事を聞きました。ぜひお話をしにいかないといけませんね?」
楽しそうに微笑むとグランカスは大きなため息をついたがずいぶんと疲れてるようでとても心配になってしまった。
「グランカスはいるの!?」
聞き覚えのある声が扉の向こうから聞こえてきた。
恐らく俺の拉致を指示したエメラスだろう、身体強化魔法を覚える前にやられたら大変な事になっていた事を考えるとゴッドストレートを顔面に打ち込みたくなるがこっちの作戦をまだ読まれる訳にはいかないんだよな……そうすると、俺が捕まってる事にするかそれとも逃亡したことにするかどっちかになる訳なんだがどうするか?
「クサナギ、どうする?」
グランカスが俺に聞いて来るが、さてどうしたものか?
会議室の扉の外ではグランカスの部下達が取り込み中と説明してるが向こうの方が権力的には圧倒的に上だし納得しないだろうな。
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