第十話 海の光
ある漁師が夜の漁に出た時の話。
その日は大漁で気味が悪い程だった。生け
潜水艦というものに遭遇したことが無い漁師は、きっとそれだろうとエンジンを止めやり過ごそうとした。
だが、ゆっくり近付いてくるそれは良く見れば複数の光の群れ……船の真下を通り過ぎる際、海中の光を見た乗組員は思わず後ずさる。
それは人の大きさもある大きな烏賊の群れ。その内臓は身を透過し赤く発光していた。
しかし……乗組員が驚いたのはそこではない。烏賊の触手の形状が人間の手だったのである。
漁師達は光が過ぎた後急いで帰港。寺の住職を叩き起こし御払いをして貰うことになった。
漁師の一人は、それは船幽霊の正体に違いないと何度も口にしていた……。
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