管理者会議とファーストコンタクト
第0088話 救難信号
「みんな。
ワッドランド国の
たった今、
この惑星ディラックの
司令部はその中にある。
会議の参加メンバーは俺とシオリ、全管理助手(全種族の担当者たち)、そして、現在は管理権限を持っていないが、かつて人族の担当者であったシオンである。
つまり参加メンバーは……
シオリ(
さゆり(人族担当者。 地球から転移)
シオン(元人族担当者。 シオン神聖国に
シホ(エルフ族担当者)
シタン(ダークエルフ族担当者)
シマ(ドワーフ族担当者)
シノ(獣人族担当者)
シズ(魔族担当者)
それに俺。 計9人である。
シオンにも参加してもらっているのは、俺が、地球へと旅立つ前に彼女に指示した命令内容をこの場で明らかにしてもらうためである。 というか、そのために今回の会議を開いたと言っても
俺からの"命令内容"が明らかにされれば、シオンがなぜシオン教という宗教団体に関係していたのかも明らかになるらしく……
シオンが語ろうとしている内容は、この惑星の管理、
本来は俺とシオンだけの秘密で、他言は絶対にするなと、俺に命令されていたようである。
俺は全く覚えていないのだがな……とほほだぜ。
俺が記憶を失ってしまったことから、やむなく、俺からの命令内容を明らかにしてくれることになったのだが、それには条件がつけられた。
内容が内容なだけに俺と管理助手たち全員が
その彼女が出した条件を満たす最適の場が、この司令部で不定期に行われる管理者会議というわけだ。
「今日の議題は4つだ。
第一の議題は、俺が地球へと旅立つ前にシオンに命じたという命令の開示で……
これはシオンに
この会議を
「第二の議題は、建国についてである」
ざわざわ……
これは事前に言ってなかったので少々ざわついているな。
「簡単に言うとな、全ヒューマノイド種族が、そして、魔物たちもが平等に暮らせる新しい国を
みんなが俺の方を見て目を輝かせている。 わくわくしているって感じだ。
どうやら俺がしたいことが、もうなんとなく分かっているかのようだ。
「第三の議題は、
「やおよろずのかみ? ……ですか?」
みんなは『八百万の神』という言葉が分からないようだ。
シオリがみんなを代表して
そうか、この世界には
「ああ。『
『ヒューマノイドたちよ! そこかしこ、いたる所に神がいて、お前さんたちをちゃんと見ているんだぞよ!』
っていうのを、ヒューマノイドたちの
それを『
まあ、
突然シオンが涙ぐみながらつぶやく……
「ああ……やっぱり記憶を無くされてもダーリンは同じ考えをされるんですね?」
この件は後で、会議の中で話をするつもりで、話を次ぎに進めようとしたのだが、今のシオンの表情と言葉が気になり、
「シオン。それはどういう意味だ?」
シオンは自身のつぶやきが聞こえてしまって、議事進行が
「議事進行の邪魔をして申し訳ございません。
ダーリンが地球へ旅立たれる前に話されていたことが思い出されて……
当時のダーリンは、
私がシオン教という宗教を創設したのもそのことに関係しているのでつい……
ああ、やはり記憶を無くされてもダーリンはダーリンなんですね」
なるほど。そういうことだったのか。
俺がシオンに命じた内容が、今のシオンの言葉で分かったような気がする。
「
気になって黙っていられなくなったのかシオリが
「ああ。多分だが……昔の俺も
「利用ですか?」
「そうだ。 神なんて言っているが、俺は
以前、お前さんと話をしたこともあったが、知っての通り、すべての人々の願いを聞けるように設定していたら頭がパンクしちまうから、今は、願いが俺に届く範囲と条件を限定してフィルタリングしているし……」
シオリにはもうすべて分かってしまったような表情をしている。
だが、他の管理助手たちのためにも話を続ける。
「たとえ、すべての願いを聞けたとしても、同時に複数の願いに対応することなんてできやしない。 物理的にな」
「はい」
(→第007話後半参照。)
「それを
えーと、つまりだな。 ずるがしこいヤツらが本来ならば
「はい」
他の管理助手ハニーたちも
「で、そいつらの悪さを、俺は知ることができなかったとすると……
俺は知らねぇから、そいつらを
「はい」
「するとヤツらはこう考えるというか
『もし私がしたことが悪というのならば、神が私を
と…な!」
「なるほど……」
「この
「
もうすべて分かってしまっていただろうに、シオリは俺の話に合わせてくれる。
「ああ。
こういったように、神を利用するときだけ神ならなんでも分かっているはずだと、自分たちに
日本人だった頃にこういったケースをよく目にし、耳にしたから知っている。
地球の科学技術や文明の
もう "イケイケ! どんどん!" ってことになってしまい、やり過ぎる。
思想転換をはからずこのまま行けば、そう遠くはない未来に監獄惑星『地球』には人類が生息できなくなるんじゃないだろうか?
地球のパラサイト、人類がいなくなれば地球にとってはいいことなんだろうけど、
そんなことを考えているとタチアナを
唯一絶対の神であるシオンが罰しないんだから自分がしていることは正しいのだとヤツは言い切りやがったが、その時の光景が頭を
(→第005話前半参照。)
「だから、そこかしこに神がいて、人々がもし悪さをしたらそのときは
ただ……これをやり過ぎると、文明の発展にブレーキをかけかねないし、難しい。
「悪い事をしたときに、すぐさま神罰が下されなければ、
「そうなんだよ。だから、そういったことを
ということで、
"はいっ!"
元人族担当助手だったシオンも、なんか "ホッ" としたような表情をしている。
かつて俺から命じられたことを、どう説明したらいいのかを、ずっと悩んでいたのかも知れない。 その、シオンが話そうとしていた内容に通ずる話を、俺がしたから気持ちが、ちょっとは
「さて、そして最後、第四の議題は、シオンの身体を教皇シミュニオンから
今日の大きな議題としては以上だがな。 それらが終わった後にそれぞれの種族の現在の状況について、みんなから報告してもらいたいと思っているのでよろしくな」
"はいっ!"
後は "
「それでは会議を始め……」
「マスター!
その場所に
転移予測時間は今からおおよそ3分後です」
全知師からのメッセージが会議室内に
何かあった時に
「分かった! 会議は
ステーション、
ステーションとムンベース上の総員に告ぐ! 最大レベルの警戒態勢をとれ!
いつでも戦闘態勢に移行できるように備えよ!」
"ラジャー(了解)!"
ムンベースとは、惑星ディラック
地球でたとえるなら、ムーンベース、つまり、月面基地のことである。
「
対象が出現し次第、トラクタービームで
「承知! 宇宙艇転送準備……完了! 転送!
救難信号の発信源出現予想ポイント近傍への転送完了! 出現を待機します!」
俺と全知師とのやりとりは、ステーション内と、ムンベースにいる総員に聞こえるようにした。 情報を
「いいか、全知師! 無人宇宙艇の前面シールドを強化しておけよ。
それと、対象宇宙船をスキャンして、武器システムが起動しているようなら即座に無力化するようにしろ!」
「承知!
攻撃システムを起動。 対象からの攻撃に
はてさて……やって来るのは、
ファンタジー世界から一変してSFっぽくなってきちゃったなぁ……
◇◇◇◇◇◇◇
「救難信号発信源がまもなく出現します! 5秒前……2、1、ゼロ! 出現!」
「対象のスキャン完了。宇宙船用
中には弱い生命体反応が1つ存在します。 ヒューマノイドのサイボーグです。
性別は女性。 意識はありません。
機内のサイボーグ生命体は、治療を
サイボーグだとぉ? まさかこの世界に来てそのような存在に出会うとは、夢にも思わなかったな。
「まず脱出ポッド内外の
「承知……サイボーグ生命体以外を除去、消滅させました。
サイボーグ生命体内部にナノプローブの存在を確認!
女性の体内に存在するその"ナノプローブ"は、生命維持に必要不可欠なものであるため除去することは不可能です」
なに? ナノプローブだと? これは、ちょっとやっかいそうだな……
「サイボーグ生命体のDNAと "魂" のデータ形式を調べて、この世界の生命体との
「承知しました。
DNA調査用サンプルを転送により取得……取得完了。
サンプル内にナノプローブが存在しないことを確認。 DNAを分析します……
分析が完了しました。 DNAに関するデータ収集は完了しました。
次に魂データについての情報収集を行います。
女性のスキャン結果から魂の
脱出ポッド内の女性の魂データにアクセスします……アクセス完了。
魂に関連するデータについての分析を開始します……分析終了。
DNAデータと"魂データ"の分析結果から、この宇宙空間を創造する際に利用した宇宙開発キットと同じもの……ただしかなり古いバージョンのものを使って
女性の生身の部分に最も近いこの世界の生命体は『
脱出ポッド内の女性、サイボーグ生命体である女性には
魂は
「
「
「まあ、そうだろうなぁ……」
でもまあ、とにかく彼女がこの世界の生命体と
ナノプローブが
最悪の場合、ナノプローブが除去できず、元の肉体を修復できなかったとしても、こちらの生命体に魂他を移植してやれば、サイボーグ生命体ではなく、完全に
「彼女を助けたいんだが、サイボーグ化される前の状態……
彼女の身体から、
「結論……不可能です。
魂に記録されている肉体の情報が、すべてサイボーグ化された
想定していた最悪のケースってヤツだな……
「それでは。彼女のDNA情報を元に、新しく生身のクローンを生成してその肉体に現在の魂を融合することは可能なのか?」
「可能です。 ただし、レプリケーターが使用できないため、新しい肉体の
なお、魂データの
となると、彼女のDNAから肉体を生成するとしても、どっちにしても、こっちの生命体として
実際の彼女はどんな状態なんだろうか……
「全知師。
「承知。 生命体の
脱出ポッド内の様子が空中に映し出される……
「うわぁっ! こ、これは
女性は
生命体反応があるから、かろうじて生命体と認識できるが、これは
しかし……
恐らくは、身体の80%程度は機械化されているようだな。
おっと! 早く助けてやらないと!
「それでは。 彼女の脳神経細胞ネットワークからニューロネットワークイメージを生成してくれ」
「承知。 ニューロネットワークイメージを生成します……完了」
「彼女の魂データをバックアップしてくれ」
「承知。 魂データをバックアップ……完了」
さて、彼女のDNA情報をもとに新しく生成する肉体が完成するまでの間の肉体をどうするかだよなぁ……。
現時点では、彼女が敵か、味方かはまだ分からないからなぁ。管理助手用の肉体を
彼女が味方になるというのなら、
「一般的な魔族女性の肉体を生成しろ。
ただし、容姿は魂の履歴を調査して
「承知しました。 対象者の魂の履歴に記録されている
「よし! 次に
「承知。 魂データ用アーカイブ新規作成……完了。
サイボーグ生命体の魂データを移行します……完了。
新規生成された肉体の脳に、ニューロネットワークイメージから脳神経細胞ネットワークを再現します……完了。
魂と肉体をリンクさせますか?」
「ああ、頼む。やってくれ。 基本システムはまだ起動しないでくれ」
「承知。 新規生成した魂と新規生成した肉体をリンクします……リンク完了」
「よし。 それでは、今度は現在
まずは、ムンベースから10kmほど離れた場所に防御シールドを展開してくれ。
で、その中に、脱出ポッド
そこに、彼女の元の肉体を乗せたままの状態で、脱出ポッドを転送してほしい」
彼女の魂は、新しい肉体とリンクさせるので、ポッドの中に残るのは魂のない遺体ということになるのか?
あんまりやりたくないが、ナノプローブ他の
脱出ポッドをムンベース内や宇宙ステーション内に保管しないのは……
脱出ポッドに、何らかの
それゆえ、衛星ムン上でも、ムンベースからある程度距離をとった場所に保管することにしたというわけだ。
全知師が俺の命令を実行する……
「承知。 ディラックの衛星ムン地表上、ムンベースから東方向へ10kmの位置に
サイボーグ生命体の旧肉体を乗せた状態で、脱出ポッドを新規生成した格納庫内に転送します……完了しました」
衛星ムン上での方位『東』とは、ムン上で
南北はディラックのそれと合わせて決められている。
「ありがとう、全知師。 命令は
いよいよ、サイボーグ生命体だった女性……今は仮の魔族女性の肉体を与えてある女性の基本システムを起動する。
宇宙ステーションの管理システムに向けて命令する……
「ミニヨンを2体医務室へ転送後、医務室に防御シールドを展開せよ」
「承知。
マップ画面上で、魔族女性の肉体が与えられた "サイボーグ生命体" だった女性をターゲット指定する。
「基本システム起動!」
別の宇宙空間からやってきた彼女とのファーストコンタクトが、今まさに
◇◇◇◇◇◇◆
「はっ!? ここはどこ!? きゃっ! なに!?
脱出ポッドから救出した女性が
サイボーグ生命体だったときは、あの体勢で武器システムが起動したのだろうか?
そんなことを考えていたのだが、ふとあることに気付く……
「あれ? この子は別宇宙から転移して来たんだよな?
別の宇宙の特定種族が使う言葉なんだろうが……そんな言葉でも、自動翻訳機能で翻訳できるとはなぁ、すげぇもんだな翻訳機能って……」
「いえ、ダーリン。 彼女が話している言葉は別の宇宙のものなんでしょうが……
どうやら、特別な言語ではないようですよ。 どうも
この世界の古い言語とほぼ同じみたいですね」
俺のつぶやきを聞いた魔族担当助手のシズが、俺の
「古代魔族語?」
「はい。 惑星ディラックの『創られた歴史』ではそういうことになっていますが、実際には、この宇宙を創造するときに使った開発キットにあらかじめ用意されているヒューマノイド種族用デフォルト言語の1つなんです」
「なるほどな。 彼女がいた宇宙の管理者はデフォルトのままにしておいたってことなんだろうかな? ま、今回の件ではその方がありがてぇな」
目を覚ますと、誰もいない部屋にいて、空中には目玉のようにも見えるミニヨンが2体浮いているんだから、彼女はきっと不安を感じていることだろうな……
「俺はちょっと彼女のところへ行って話してくるわ。 シズ。お前さんも来てくれ」
「はい。 よろこんで!」
シズは嬉しいそうだが……他のハニーたちは、ちょっと
「すぐに戻ってくるからな。 ハニーたちはみんなちょっと休憩していてくれ」
"はい"
ハニーたちからは『いやだなぁ、いっしょに行きたいなぁ~』という空気が漂ってくる。 そんな中で、しぶしぶといった感じで『はい』と返事をしたようだ。
医務室にはシールドが張ってあるから、転移した方が入室は簡単だな。よし!
医務室へ転移するために、さっとシズの手を取り引き寄せると、思ったよりも力が入ってしまったらしく、シズがちょっとバランスを
その様子を見た他のハニーたちが、みんな『あっ!?』というような驚きの表情を浮かべた
……ぐ、
心の中だけでつぶやいた……声に出すのは格好悪いからな!
「あ、シズ! 悪ぃ! ちょっと強く引っ張り過ぎちまったようだ」
「い、いえ。 嬉しいですぅ……」
他のハニーたちの視線が痛い……
「そ、それじゃぁ、シズ。 行くぞ! 転移!」
◇◇◇◇◇◆◇
「きゃっ!」
俺たちが突然目の前に現れたので、
「驚かせてすまねぇな。俺はシンという者だ。
お前さんからの救難信号を受信して救助したんだが……
お前さんの身体はかなり
「……えっ!? き、機械の身体じゃないっ!? ええーーっ!? うそっ!?
ああ……なんということ……」
うわっ! やはりこのお嬢さんは
「ごめんな。 お前さんは、やはり
「い、いえ! 違うの! 生身の身体になれたのがすっごく嬉しくて!
機械の身体なんてまっぴら! ああ……よかったぁ……」
身体をワナワナと
この反応から
「そ、そうか。 それならよかったぜ。
今、お前さんのDNA情報に基づいて、本来の肉体を生成しているから3日……
って、言っても分からねぇよなぁ?
「ありがとう。 あのさあ、鏡を貸してくんないかな? どんな顔になったのか見てみたいんだよねぇ~」
「ほらよ。 今、どんな顔と身体になっているかじっくりと見るといいぜ」
「うわ。大きな鏡! ありがとう! え? うわぁ~、かわいいっ!」
彼女の魂の履歴で、彼女が
「その身体を気に入ってくれたか?」
「うん。 あのさあ……」
女性はなんかもじもじしながら口ごもる。
「あのう……元の身体ではなく、このままでいちゃぁダメかなぁ?」
「えーーと……元の身体に戻すっていっても、サイボーグ化された身体じゃなくて、お前さんのもともとの姿、
「うん! この姿のままがいいの! ねぇねぇ、お兄さん、だめぇ?」
「いや。お前さんがそう言うのならそれでもいいぜ。 でもな。一応お前さんの気が変わった時のことを考えて、元の身体も生成して保管しておくことにするから……
もしも気が変わったら言ってくれよ?」
「わーいっ! ありがとうっ! 嬉しぃーーっ! あなた話が分かるわね?
私、あなたのことが気に入っちゃったわ!」
そう言うと、女性は俺に
「ちょ、ちょっと! あなた失礼ですよ! 私のダーリンから離れなさい!」
「えーー!? シンさんにはもういい人がいるのね? まあ、これだけいい男だからなぁ、当たり前かぁ、そうだよねぇ……。
じゃぁ、じゃぁさぁ、私のことは2番目に好きだってことでもいいからさぁ、私の男になんない? こう見えて私、つくす女よ? た~っぷりと甘えさせてあげる。
どう? ねぇ? だめぇ?」
女性はシズの方を見ながら『ふん!』と
シズもどうやらそう受け取ったらしく『むっ!』とした表情を浮かべている。
な、なんなんだ!? この女はもう……なんかすげぇなぁ!
「はぁ~。あなたなに言っているの? 2番!? はぁあんっ?
あのねぇ、私のダーリンにはねぇ、嫁が……嫁が……ダーリン? えーとぉ、今、私も入れて何人の嫁がいるんでしたっけ?」
んぐっ! きゅ、急に聞かれてもなぁ、数えられない……
「……えーとぉ……な、何人だったかなぁ? 悪ぃ、すぐには数えられねぇ……」
「そ、そういうことです! ものすごくたくさんの嫁がいるんですよ!
あなたのようなどこのどなただか分からないような方が、いきなりダーリンの嫁になんて……『ふんっ!』、そんな簡単にはなれませんわよ!」
「さーーすがっ! 私が好きになった男ね! モテモテでモテまくっているのね?
ますます私のものにしたくなってきちゃったわ!
ねえ? 今すぐに嫁にしろとは言わないからさぁ……、
最初は friends with benefits ってことで! どお? 私とつきあわない?
まずは、そういった "お友達" からならいいでしょ?」
friends with benefits?
ん?
な、ななな、なんという強烈なキャラクターなんだ!?
……あれ? でも、なんで英文に翻訳されたんだ?
女性が
「
それに俺はお前さんのようにグイグイ来るタイプは苦手なんでなぁ。 きっぱりとお
「へぇ~、お兄さん、モテモテなのに
でもいいわよ。 私、実はね、
その内に 絶対に あなたを
「あ、あなた! 助けてもらった身だというのに! なんなのっ!?
失礼ですよ! まずは、どこの誰なのかを
「ごめんごめん! いい男を見るとつい
あのね。 私は『セヴォ・ブナイン』っていうの。 惑星……」
セヴォと名乗る女性は、
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