第0020話 復讐のもくろみ
「……
今夜の夕食は……バイキングではない!
マンションの
神殿と植物プラント
今そこには10台の "バーベキューコンロ" が
やっている者たちは
それが
"バーベキューパーティー" を
ダメで "もともと" だ! っていうつもりで……
ここに住んでいる全員に、バーベキューパーティーに参加しないかと
俺に気を使って、本当のことを話せないかも知れない。
だから、本心を言っているのかどうかを、
そうしたらなんと
みんな、
全員が
よかった! これで関係者全員でバーベキューパーティーをすることができる!
これは、
そんなこんなで今全員でバーベキューパーティーを楽しんでいるというわけだ!
「無くなればどんどん追加するからな! どんどん食べてくれよ!」
小さな子供もいるし、若い女性たちもいる。
神殿関係者には
"くだ" を
そう考えて、
「あ、そこっ!
実際には、レプリケーターで
だが、"レプリケーターが生成する肉以外" を焼いて食べる機会もあるだろう。
その時に
そういえば、こっちにも "カンピロバクター" って
あれは怖いからなぁ……。
おおっ! ソリテアの家族と、西部開拓を目指していた獣人たちが楽しそうに
よかったぁ……人族と獣人族、
特にシオン神聖国によって
どうやら、
ははは。 キャルとシャルも "にこにこ" しながら、他の子供たちと
かわいいなぁ。 ははは。
年の近い子供もいるから、その子たちとは
キャルは "おしゃまさん" だから、他の子たちと話が合うのかなぁ?
そのうちに、みんな、キャルのように "おませ" になったりして……。
は・は・は……。
「シンさん。 飲み物です、どうぞ」
「おう! シオリちゃん、ありがとう!
ちょうど今、取りに行こうと思っていたところなんだ……。
おっ!?
「なんとなく……です。
「ああ、本当にちょうど飲みたいなぁと思っていたところだったんだぜ。
まさか…また念話回線が開きっぱなしなんじゃないよな?」
「ははは。大丈夫ですよ。 ダダ
「ははは。いやぁ~、そうなるとやはりさすがはシオリちゃんだよなぁ。
ありがとうな」
「いえ」
「どうだい? バーベキューを楽しんでるかい?」
「はい。このような食事も楽しくていいものですね」
「そうだろう? じゃあ、これからもちょくちょくやることにしょうかな?」
「はい!」
俺とシオリが話しているの見て、ヘルガとカーラ、そして、スケさん、カクさんがやってくる。 どうやら
今夜はさすがに
彼等も、このバーベキューパーティーを大いに楽しんでいるようだ。
スケさんもカクさんもここにいる。
まぁ、彼女等は近衛兵? というか近衛騎士? みたいなものだから、いつも
「ヘルガ、カーラ、お前さんたちの実家はどうだろう?
ここへ来てくれると思うか?」
「そうですわね……
私の家族は
「なるほどな。 じゃぁ、お前さんの家族が希望したら
「えっ? そんなことができますの?」
「ああ、できるよ。
ここへ直接転送してもいい」
「さ、さすがですわね。 神様は
「は・は・は……。 それじゃぁ、カーラのところはどうだ?」
「うちは……昨年
"全部で5人"が
「そうか。
「はい」
「スケさん、カクさん、明日も同行してもらっていいか?」
「はい。もちろんですわ」「もちろんお供致します」
「
「「はいっ!」」
「本当はシオリちゃんにも同行して欲しいんだけどなぁ……。
そうすると、この中央神殿の方がちょっと心配だし……。
まだ "さゆり" には、ここを
「はい……。そうですね。
……それでは、明日は "さゆりさん" を
この世界に
「なるほどな。それじゃぁ、そうするか」
「うーん、そうだなぁ、カーラの
その
どうだ、ヘルガ? カーラの実家から俺たちが帰るまで、こっちで
「はい。分かりました。 では、こちらでお待ちすることにしますわね」
「じゃぁ、まず、俺とさゆり、カーラ、スケさんにカクさんで、先にカーラの実家に行って、こっちに戻った後に……
俺とさゆり、ヘルガ、スケさん、カクさんで、ヘルガの実家に行くことにしよう。
みんな、よろしく頼むな!」
"はいっ!"
さゆりが、ソリテアと話をしているのが見える。
チラリと "さゆり" がこちらを見たので、こっちへ来るようにと
さゆりは、ソリテアと
「シンさん、何でしょか?」
「明日、ちょっと出かけるんだが、俺たちに
「はいっ!
「よし。
「はい!」
「さぁ、みんな! まだまだ
食べるものは いっぱい あるし、飲み物も いっぱい あるぞ!
みんなでバーベキューを楽しもうぜ!」
"はいっ!"
いつの間にか、俺のフィアンセたちが、すべて俺の
さゆりに、俺たちとフィアンセたちとの"
さゆりが、タチアナが
その後俺は彼女たちのもとを離れ、神殿関係者との
ん? キャルとシャルがいないぞ?
キャル、シャルと仲良くしていた子供たちの姿も見えないな?
「シンさん、ラフちゃんからの伝言です。
キャルちゃんとシャルちゃん、二人の
「ラヴ、教えてくれてありがとう。 キャルとシャルの姿が見えないので
今夜の夕食も、
今夜は特に、色々な人と話せて面白かったなぁ。
この世界に戻ってきてからは、
食事をとるのが
そんなことを考えている時に事件は起こった!
突然、みんなが
そして、地面へと
「
俺は近くにいる数人のステータスを確認する。
俺のフィアンセたちは、みんな
さゆりも管理助手であるから心配ない。
俺はマップ上で、
数分後には、みんなの状態は完全に回復した!
小さな子供たちは、キャルとシャルと一緒にラフの部屋で眠っている。
今、俺とシオリ、さゆりで
「シンさん、どうやらドリンクディスペンサーのすべてに毒物が混入されているようです」
「何!? そうか……。 ありがとう、シオリちゃん」
クソッ! 誰なんだ!? こんなことをするヤツは……!
また、シオン教徒を
◇◇◇◇◇◇◇
みんなが、
「チッ! しくじったか!……クソッ! シンめ!
これほどの
神官服の下は
◇◇◇◇◇◇◆
女性のようだ。
あと少しで
馬は、なにやら目の前の何かに
「ええぇーいっ! どうした! あと少しではないか! 進まんかっ!」
その馬の前をよく見ると、そこにも
こちらも、
馬はもう
「待っておったぞ!
「はっ!? お前は誰だ!?
私を
「お前が神官たちに "
「
あわや! ファイヤーボールが
直後、馬の背の上には、
「
馬上に
次の瞬間! その場に馬だけを残して、2つの人影は姿を消した!
◇◇◇◇◇◆◇
あの
俺とシオリは、夕食の
ここにいるのには理由がある。
エンは左肩に、なにやら黒いものを
よく見ると…"
エンは、
まるで
「うぐっ……ん……んん?」
「上様、今回の
この女は、
そうか……。 俺は
自分自身の
「はっ!? ここはどこ……!!!
シンっ! ムケッシュを返せ! この人でなしめ!
夫を返せーーっ! 返せ--ーっ!」
「返せって、言われてもなぁ、お前の
『はい、そうですか』と、すんなり返せると思うか?
「ムケッシュは……ムケッシュは何もやっちゃいないでしょうがっ! 返せ-っ!」
「あのなぁ……あのまま、お前の
そんなことが
お前さんも女なら、それがどれだけ
「夫は……まだ何もやっちゃあいない!
罪を
神だからって、これを
まぁ、
だがな、ここは違う!
「
それに…これは正当防衛だからなぁ。 まさかお前は
「そんなのは
「あのなぁ……ここでは俺がルールだ!
「きぃーーーっ!! か、返せーーーっ! お、夫を返せ-ーっ!」
どこまで行っても
「それよりも……お前、自分の心配をしたらどうだ?
お前は何十人も殺そうとしたんだぜ?
もし俺たちがいなかったら、毒を飲まされた者たちはみんな死んでただろうなぁ。
「
「大きな
「な、ななな、何のことなんだい!?」
「いやなに、お前はどっちに喰われてぇのか? っていう話だよ。 選ばせてやるよ。
俺ってやさしいだろう? ははは!」
この会話を
「……」
「さあ、どうするよ? 魔獣がいいか? それともサメか?」
聞かれても決められるわけねぇよなぁ……。
「おのれぇーっ!
たとえ
「はいはい。 お前が死んだら、キッチリと
もう二度と
「おのれぇーーっ!
「おエン! 良くやった!
これほど早く、
「もったいなき お言葉……
「何か
「いえ、お気持ちだけで十分でございます!」
この
ということで、オリハルコン製の
あ、そうだ。 一応、おギンの分も作っておこうかな……。
さてと……おエンが喜んでくれるといいのだがな……。
「欲がないのぅ……。ますます気に入った! では、これを
「ははっ! ありがたき幸せに存じます!
この子たちと話をしていると、どうしても
あ、シオリがあきれた顔をして笑っている……。は・は・は。
「その
ほとんどの攻撃を防ぐことができる優れものじゃ! うまく使い
「はっ! 必ず使い
「よし! それでは下がれ。 今夜はゆっくりと休むがよい!」
「はっ! 失礼します!」
そう言うと、おエンはどこかへ転移していった。
彼女には心から感謝している。
彼女がいなければ、犯人の特定には時間が掛かっていただろう……。
◇◇◇◇◇◆◆
翌朝、
タマゴサラダ、コロッケ、メンチカツ、トンカツ、エビカツ、チキン南蛮……、
ハンバーグにソーセージ、ウインナー、ナポリタン、焼きそば……、
レタス他の野菜類等、その他にもたくさん種類を用意してある。
それに、タマネギを
今朝も朝食はマンションの1階ホールで、みんなで食べることにしている。
キャルとシャルが、ラフと一緒にホールに入ってきた。
二人とも、何度もあくびをし、目をこすりながら、トコトコと歩いてくる。
ソリテアも、家族と一緒に食事をしたいだろうと思い、彼女の家族もここへ呼んである。
さゆりは、まさか、コッペパンサンドがこの世界で食べられるとは思わなかったと言って感激していた。
俺が地球の料理についてのデータを持っていて、レプリケーターにリンクしてあるとは思ってもみなかったらしい。 全部シオリちゃんの
◇◇◇◇◆◇◇
今朝の朝食もみんなで
もちろん、俺自身もとても楽しかったのは言うまでも無い。
朝食の
メンバーは、俺に、カーラ、さゆりに、スケさんとカクさんである。
カーラの意見を参考にして、
この神国から東南東に2000km程のところにある "トークルマアプ"。
そこは、獣人国家ニラモリアとの国境近くにある大きな町だ。
その町の神殿も、"7大神殿" のひとつ であり、その神殿でカーラは
カーラの実家は、そのトークルマアプから見て、南西の方向、約48kmの位置にある
まずは、ヴァルジャン近くの森に俺たちは転移する予定だ。
「ようしみんな、準備はいいか? よければ俺の周りに集まってくれ! ……転送!」
◇◇◇◇◆◇◆
ヴァルジャン村の入り口には門番がいた。
だが、カーラの知り合いだったので、すんなりと村の中に入ることができた。
村の中心へと足を進めると、中央広場に人だかりができている。
「いやぁ、マチアスデイルはやっぱりすげぇなぁ! まさか本当に神都の神官試験に合格しちまうとはな!」
「ああ、1万人にひとりしか合格できないんだよな? すごいぜ!」
「そうなんだよ。トークルマアプ周辺で今までに合格した者はいなかったんだからなぁ、マチアスデイルはすごいよ。 天才だな!」
どうやら、神都エフデルファイにある中央神殿、つまり、俺たちが
しかし、1万人にひとりしか合格できない試験?
本当にそんなに受験者がいるのか??
かつての中国、清代末期まで行われていた "科挙" みたいだな……いやそれ以上の難しさか。
俺は中央神殿の神官たちのことを、ちょっと見直した。
「まさに "
「えっ? あの人、
さゆりが俺の
「あちゃぁ、お前さんも、どこぞの芸人が広めた"
「えっ? 誤用とは?」
「"破天荒" というのはな、"豪快で大胆な人" とか……
"傍若無人なふるまいをする人" って、いう意味じゃねぇんだぞ?」
「えーーーーっ! そうなんですかぁ? そうだとばっかり思っていましたよ!」
「まぁ、俺が日本にいた頃は、テレビのアナウンサーですら間違って使うヤツがいたくらいだからなぁ、しようがねぇといえば、しようがねぇのかなぁ……」
「それで、本当の意味は何でしょうか?」
「ああ、"誰も
まさに、あのマチアスデイルって青年が
このあたりで初めての合格者らしいからな。 この言葉にはぴったりだろう?
そう思わねぇか?」
「はい! 思います! メモメモっと……。勉強になりまっすっ!」
「まぁ、もし万が一にも、日本に戻ることがあったら、気ぃつけて使うんだな」
「は・は・は……」
さゆりが望むのなら、日本へ送り返してやってもいいんだけどな……。
いや、だめだな、それはかわいそうだ。 あのクソ管理者のもとじゃなぁ~。
ん? さすがは神官を志す青年だ。マチアスデイルは俺が誰なのか分かったようで人々をかき分け走り寄ってくる。 そして、俺の前まで来ると
「上様、このようなところまでようこそお
「おう! お前さん、がんばったな! 中央神殿の神官試験にパスしたんだってな?」
「はい。ありがとうございます」
「期待してるぜ、無理せずがんばってくれ」
「はい。がんばります! よろしくお願い致します!」
「カーラさん、
お
「はい。ありがとうございます。 私も夢が叶いました。
マチアスデイルさんも合格おめでとうございます」
「ありがとうございます。
神都では色々とお世話になるかと思いますので、どうかよろしくお願いします」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
「おっと、こうしちゃぁおられんな……
俺たちはこれからカーラの家へ行かなきゃならんのだ。
それじゃぁな、また、中央神殿で会おう」
ん? マチアスデイルが俺たちの後をついてくる。
「どうした? まだ何かあるか?」
「じ、実は今……かつて、
それで、直接その
その言葉は、魔族の方が書かれた本の中に記述があるのですが……」
マチアスデイルが左肩から たすき
俺が語った言葉と言われてもなぁ、記憶は全く無いし……
魔族だって俺の
なんか
「どんな言葉か知らねぇが、俺には語った記憶すらねぇよ。
見せられてもなぁ、本当に俺が言ったかどうかも分からん。
だから、聞かれても困る。
本をチラッと見る。
「ただ、ひとつアドバイスしてやろう」
「はい。ありがとうございます! お願いします!」
「ああ、簡単なことだ。『 本は
「えんとろぴー? ですか?……申し訳ありません。 よく分からないんですが?」
「伝言ゲームって知ってるだろ? あれと同じことだ。
つまり言いてぇのは、人の頭を
伝言ゲームでさ、最後の人が答えた内容が、最初の、問題文の内容とは、まったく異なっちまう…って、ことがあるだろう?
そういった情報の
それだけじゃねぇよ。 翻訳者が
だから、本は
「な、なるほど」
「あ、それとな、もうひとつ……本は
「
「ああ、間違っている
そうやって読んでるとなぁ、誰も思いつかなかったすげぇことを発見するヒントを見つけられることもある。
それになぁ……ヒューマンエラーは人間にゃぁつきもんだしな。 いいな?」
「はい。気をつけます。 ありがとうございました」
「
「お、お
「おう! じゃあなっ!」
マチアスデイルは去って行った。
自分で言っておいてアレなんだが……ヒューマンエラーかぁ。
これは、本当に人間の
ソフトウェア開発に
どんなにキッチリとプログラミングしたつもりでも、なんか知らんけど、バグが入っちまうんだよな……。
不思議でしょうがない。
◇◇◇◇◆◆◇
カーラの実家の前に来たのだが……
その男の
俺たちに気が
「……だから、私の
お前も
ちょうどいいじゃないか? な?」
「ですから、さっきから、お
私は
……ふぅ、またゲス野郎の登場なのか?
しかし、多いなぁ、この世界ってゲス野郎の
話の内容からすると……この
でも、女性に
「おい! てめぇ!
高速移動で俺は、
ぐべっ! ぐがぁっ! びべっ! ザザザザザーーーーッ!!
し、しまった! また
男は、
最後は
飛んで行った男の"
なんか、このパターンって多いよなぁ……。 またまたトラブル発生かよぉ?
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