第6話


期待、興奮、罵声、歓声、その全てが溢れんばかりに漂う場所。

人々がコロセウムと呼び、剣闘士が命賭けで戦い合う場所。


その観客席の一角。

側面のみが石壁で囲われ、個室のような小さな部屋があった。


その中は、熱気漂う観客席とは真逆でどこか厳かな雰囲気さえ漂っている。


それは一部の人間のみが知る特等席だった。

一部の人間を除いて、入る事さえ許されない特別な場所。


本来コロセウムと呼ばれる巨大な施設を維持・管理する為の部屋であったが、その本来の目的として使われることは少なく、誰にも邪魔されずに試合を観戦出来る場所として一部の剣闘士達に使われている。



「ジジイ珍しいな?」



部屋には二人の人物がいる。

一人は右目に剣傷を負った男。

腰には剣を下げ、手には酒瓶が握られてる。



「ふん、勝手じゃろ。お前如きにワシの考えが分かる訳もない」



もう一人は老人。

その老人は視線を移す事すらしない。

容姿とは違い真っ直ぐに伸びた背中からは男に対する嫌悪感すら伝わってくる。



「相変わらずだな。ジジイ」



剣傷を負った男はどこか楽しそうでもあった。

元々、目の前の老人が試合を見に来るなどありえない事なのだ。



「ふん」



逆に老人は、つまらなそうに鼻を鳴らすだけ。

この問答すらどうでもいい。そんな感じであった。



「なぁ、どっちが勝つか賭けねぇか?」



男は老人の隣までやってくると壁にもたれかかる。

部屋は試合会場の上方に位置しており、前面の開けた部分からは試合の全てが簡単に見渡す事が出来る。



「……賭け事は嫌いじゃ。じゃが、フィスが生き残るほうに金貨20枚」

「はっ!すげぇな、その賭け乗った!俺は、ガキが死ぬほうに俺は20枚だ」



老人の言葉に男は驚きながら答える。

金貨20枚といえば、酒や飯、女を好きなだけ買っても30日は暮らせる。

上質な奴隷を4人買っても釣りが来る位の金額だ。



「もちろん金貨じゃな?」

「抜け目ねぇなジジイ。安心しろ死んでもあの世まで取り立てに行ってやる」

「ふん、ワシは賭け事が嫌いだとちゃんと言ったでな」



老人はその間も視線すら動かさななかった。

その老人の目。


そこには既に一人の少年が映っていた。

大人と子供の中間にいる少年。

老人の瞳に映る少年は、このコロセウムの中心で青い鞘から剣を引き抜いていた。








「凄い……」



全方位から降ってくる声の渦。

それが、僕の心臓を勝手にブルブルと揺らす。


前の……剣闘士の試験とは桁が違う。

周りには蜜蜂の巣みたい群がる観客。

その観客が好き勝手に叫ぶ声の嵐。


それが僕に向かって容赦なく襲ってくるのだ。


圧倒なんて言葉じゃ足りない。

胸の奥に手を突っ込まれて、無理やり感情を引き出されるような違和感さえ覚える。



「フィス気持ちを静めろ。魔力のコントロールが出来るなら感情だってコントロール出来るはずだぞ?」



僕は頷く。

そうだった。


感情の根源は魔力。

感情の勝手な高ぶりは、様々な要因によって意識とは別に魔力が引き出されているだけなのだ。

だから、僕はゆっくりと目を閉じ、胸の奥に眠る”何か”に集中する。

その胸の奥底にある物をゆっくりと鎮め、静かな水面のように整えていく。



「落ち着いたか?」

「はい、大丈夫です。気を使わせてごめんなさい」



気にするな。とばかりに、アィールさんは僕の頭にポンと手をのせる。



「俺が出来るのはここまでだ。こないだの試験とはまるで違う。あの二人は前に戦った大剣使いよりも間違いなく強い」



僕らの正面に立つ二人の敵。

上半身裸の二人の体は、遠目でもよく分かるくらい鍛えぬかれた体を見せ付けている。

一人は背丈の高い男。

その手には、先の尖った槍が握られている。


「……はい」


もう、一人は背丈の低い男。

低いといっても僕とあまり変わらない。

しかも、武器まで僕と同じ片手剣を手にしている。



「いいか、この試合勝とうと思うな。負けないようにしろ。お前はこの数日、血反吐を吐く思いで訓練したが、それはあいつらとの経験と比べれば所詮付け焼き刃。地獄を潜り抜けてきた本物の戦士に勝てると思うな」



僕はコクリと頷く。


そうだ。

間違いなく地力では勝てない。

剣闘士になる為の試験と同じだ。

相手が自分よりも強い事を忘れたら死ぬ。

今度はアィールさんのサポートも無いんだ。



「死なない事だけを考えます」

「いい子だ。俺は大きい奴を殺る。お前は小さい方へ行け……死ぬなよ。フィス!」

「はい!!!」



その直後であった。

ドーンと銅鑼が鳴る。

それは試合開始の合図であった。


ワッ!と歓声が上がり、その声の渦が容赦なく襲ってくる。

凄まじい歓声であった。

その声を追い風に、アィールさんは敵の槍使いに駆けていく。


当然、僕も同じだ。

自分と同じ位の背丈の敵に向かって駆けていく。


敵は僕たちの行動を見て、別々に距離を取っていく。

各個撃破する。

そんな意思が伝わってくる動きだった。


僕はただ全力で間合いを詰め、勢いそのままに敵に剣を伸ばす。


全力の突きではない。

相手の様子を探る一撃。


これで当たれば儲けもの。

そう思って相手の胸に繰り出した突きであった。


結果、僕の攻撃はかすりもしなかった。


敵は半身になり易々と攻撃を回避し、反撃とばかりに鋭い一撃を返してきた。


僕はその一撃を地面に転がり回避する。

勢いが思いのほかあったので、かなりの距離を転がってしまった。



ヤバい……

今の一連の動作で汗がブワッと沸いてくる。



僕の一撃はどうでもいい。

問題は、敵の回避と攻撃の正確だ。


相手は完全に僕の攻撃を見切っていた。

だから、半身だけで回避なんて芸当が出来る。


そのうえ、小手調べとばかりに繰り出しきた敵の一撃は

はっきり言ってかなり鋭かった。


しかも、敵の今の一撃は本気じゃない。

様子見の一撃。


そんな感じなのにも関わらず。


どうするか……もう一度仕掛けるか?それともここで迎え撃つか?


色々な考えが頭の中に浮かんでは消えていく。

敵が僕より上だとはっきり自覚したのだ。

迂闊に動ける訳がない。



「来ないのか?なら、こちらからいくぞ」



僕が動かない事に痺れを切らしたのか

敵が一直線に駆けてくる。


その速度は速く。

あっという間に敵と僕の距離は縮まっていた。


ギィィイイン!


僕の目の前で黄色い火花が散る。


剣を振り上げ、下ろす。


そんなシンプルな敵の一撃はとんでもない速く、そして重かった。


僕は追撃が来ないうちに、慌てて後ろへ下がり距離をとる。

たったそれだけの行動で、汗が吹き出し、呼吸が乱れる。



「まさか、これが本気なのか?」



剣を肩をポンポンと叩きながら敵がつぶやく。

気がつけば、僕は荒い息を吐き肩を大きく上下させていた。


いくらなんでも1回。

たった1回剣を合わせただけで、こんな状態になる訳がない。

毎日この1000倍は訓練で剣を合わせている。


ただ、現実に僕は肩で息をし、果てしない疲労感に襲われていた。



「……つまらないな」



その言葉と共に、敵は再び飛ぶように向かってくる。

そして、全身のバネを伸ばし突きを放つ。


素早い挙動からの鋭い一撃。

避けれない。

間合いを錯覚するような点にしか見えない突きだった。



「ほぅ!」



敵が驚いた声を上げる。

僕がその突きを難なく躱したせいだ。と思う。


やってしまった……。

僕は使ってしまった。

いや、使わざる負えなかった。

ここぞの切り札である強化魔法を。



「今までは本気では無かったのか?」

「いえ、本気でしたよ?」



僕は、手の平を空へと向け余裕を持って答える……フリをする。

本当は余裕なんてない。

だけど、それを悟られる訳にはいかない。



「舐めてるのか?」



敵は少し怒ったのか、再び僕に攻撃を放ってくる。


ただ、強化魔法をかけた僕の体は、筋力、反応速度、全てが飛躍的に上がっている。

殺されない所か、打ち合う事位は出来る様になっていた。


もし、強化魔法が無ければ10回は間違いなく死んでいる。


早く決着をつけないといけない。


金属の打ち合う音が響く中。

そんな気持ちが僕の心で芽生え、焦燥感へと変わっていく。


強化魔法は諸刃の刃だ。

魔力が尽き、強化魔法が切れた時。

それが僕の死ぬ時なのだ。


その気持ちが僕を突き動かす。

敵の隙を見つけては、アィールさんから習った全てをぶつけていく。


右肩めがけた切り下げ、その勢いを殺さずに放つ真横への切り払い、そしてきつく大地を踏み込み心臓を狙った突き。

アィールさんに”いい感じだ”と言われた3連撃。


それを魔法で強化した体で放つ。


切り下げは体を捻り、切り払いは後ろへ下がる事で。

最後の突きは、剣を弾くようにして躱されてしまった。


ただ、唯一の救いは相手も余裕がある訳ではないみたいだ。

裸の上半身には、滝の様な汗が流れ大地にシミを作っている。


効果は確実に出ている。

それなら、勝負をかけるしかない!


僕はそう確信する。

時間が経てば経つほど僕は不利になるんだから、長期戦なんてありえない。


僕は、一旦敵と大きく距離を取る。

そして、もう一度相手に向かって全力で走り出す。


それは一番初めに繰り出した攻撃と同じ。

勢いのついた突き。

ただ、体を魔法で強化した今なら威力や速度は段違いだ。


初めの一撃とは違う。

僕はグングンと凄いスピードで相手へ迫る。

そして、最後に速度のギアを最大まで上げ飛びつくような突きを敵へと伸ばす。


僕の切り札であったはずの渾身の一撃だ。

本来なら”ここぞ。”という時に使うはずの一撃。



その攻撃を敵はスレスレの所で身を翻して躱していた。

素晴らしい動きだと言わざる負えない。


そして、相手は僕の無防備な体へカウンターの一撃を振るおうと大地を踏みしめる。



「おぉぉぉ!!!」



僕は叫んでいた。

それは、腹の底から勝手に出た声。


突きが躱された後。

本当は考えたくも無かったけど、もし躱されたら。

そう思って用意していた最後の策。


それは、この突きを当てる事じゃない。

この僕の体。

勢いをつけた膝蹴りを当てる事が目的なのだ。


まともに当たれば、一瞬かもしれないが動きを止められる。

その隙に手か足の一本でも取れれば、まだ可能性は残る。


相手もそれに気が付いたのか、体を畳み剣の軌道を最小にする。

威力を捨て剣速を上げたのだ。


それでも、勢いのついた僕の体に当たれば致命傷だ。


相手の剣と僕の膝。


どちらが速いかは、賭けだった。

分の悪い賭け。



敵の剣が僕へと迫り、僕の膝が敵の体目がけて伸びていく。



ドンッと、激しい衝撃が僕を襲う。


ズサササという砂煙を上げ、僕の顔が地面で削られていく。


勢いが削がれ体が止まった時には、砂が混じりこんだ擦り傷が顔半分に出来上がっていた。

僕は膝を付きなんとか体を起こす。


ただ、立ち上がる事は出来ず、その代わりの胃の中の物が全て外へ出ていく。


敵の一撃は僕に届いていた。

ただ、想像以上に僕のスピードが速かったのか、刃の部分ではなく

剣の根元。

持ち手である柄の部分が僕の腹に埋め込まれたのだ。


だけど、同時に僕の勢いのついた膝も届いていた。

敵は片膝を地面に落と、苦しそうに呼吸をしている。


お互いとてもじゃないが動ける状態では無かった。



その直後、観客から歓声。いや、轟音が沸き起こっていた。

僕らの闘いを見てヒートアップしたみたい。

どこで知ったのか、僕の名前を呼ぶ声まで聞こえてくる。



……楽しい。



ふと、思ってしまった。

僕は、大勢の観客の前で命のやり取りをしている。

観客の全ての視線と声が僕に注がれているという錯覚さえ覚える。


そして、僕の行動の全て。

一挙手一投足に、観客は熱狂し、酔いしている。


こんなの経験ない。

映画の主人公にでもなった気分だ。

心が躍る。

周りの観客のワクワクした気持ちが僕の中に入り込み混ざり合ったような錯覚すら覚える。



「そんなに殺し合いが楽しいのか?」

「え?」

「この状況下で笑うとはな。その歳で剣闘士になるくらいだ、戦闘狂であっても不思議はないな」



敵は呼吸が整ったのか、ゆっくりと立ち上がっていた。

僕は慌てて自分の顔を触る。


確かに……僕は笑っていた。

殺し合いの最中。

とっておきの切り札まで使い切って後がないはずなのに。


そんな事を考えている間に、敵は僕に向かって駆けていた。

距離を詰め、突き。切り払い。

様々な技を繰り出してくる。


でも、僕にそれが当たる事は無かった。

突きは剣で払い、切り払いも数歩下がる事で簡単に躱す。

それは、敵が僕の攻撃を躱す時に散々見せつけた物だ。


それでも、敵の猛攻が続く。

僕はそれをしっかりと見切り最小の動きで躱す。



(遅い)


敵の攻撃がさっきとはまるで違う。

スローになったかの様に遅い。



(剣を振るうまでもない)



僕は剣をだらりと下げ敵の攻撃を躱す。

同時に足の裏で敵を押し出すように蹴った。


蹴られた敵は驚愕の表情を浮かべ、観客からはさらに大きな歓声を上げていた。


……なんだろう。

体が慣れたのだろうか?


いや、違う。



「力が上がっている?」



ゆっくりと自分の拳を開きそれを閉じる動作を繰り返す。

心の奥底から、力が湧き出てくる……様な感じだがする。

それと一緒に、ワクワクして抑えられない気持ちが溢れてくる。



「ガキが!調子に乗るな!!」



敵は地面に薄く敷いてある砂を蹴る。

ああ……目くらましだ。


僕は冷静に数歩左へ飛びのくことで、砂を回避する。


今の僕には無駄だ。

凄く集中していて気分がいい。

その動作が全て分かるのだ。


突然、強くなった理由。

そんなの分からない。


ただ、凄く似ている。

強化魔法を初めて使った時に感じたワクワクする気持ち。

それが会場からの声援が上がる度に、勝手に胸の奥底から際限なく溢れてくる。


後は、その感情を魔力に変換して体を強化すればどんどん力が溢れてくる。


もう、目の前の敵には負ける気がしない。

力が溢れ、感覚も際限なく研ぎ澄まされていくのだから。


それでも、敵は様々な攻撃を繰り出してくる。

僕はそれを全て躱しながら、素早くカウンターを入れていく。


剣ではなく足や拳で。


その度に、観客の歓声は割れんばかりに増していく。

僕の気分も益々高揚していく。

もう、それだけで十分だった。



「フィス!!!避けろ!!!」



突然、歓声に割って入るアィールさんの声がした。



「えっ?」



その声が届いた瞬間。

ドンッっという衝撃が僕のお腹に走った。


熱い……?

なんで、お腹が熱い……の……?


突然、腹に感じる激しい熱さ。

そのせいで、僕の集中は解かれ魔法の効力が消えてしまった。


直後には立っていられないくらいの疲労感が襲ってくる。



「なに……これ……?」


僕はゆっくり下を見る。

その激しい熱さを感じる腹を見る為に。


異常は直ぐに見つかった。

腹から槍の先が生えていたのだ。

真っ赤に染まった槍の穂先が。



「フィス!!!!」



ああ、この声は聞き覚えがある。

アィールさんだ。

ちらっと横をみればアィールさんがこちらに駆けてくる所だった。

ただ、その敵。

アィールさんの敵であった槍使いの体には首が無く、それに槍が握られていなかった。



「兄貴!!!!」



今度は敵が叫ぶ。

その声は悲鳴にも似たものであった。

視線をいったん横へズラし、そして再び僕を見る。

その目からは涙が溢れていた。



「殺す……お前達は絶対に!!」



僕の首めがけて剣が振るわれる。

僕はそれを受けようと腕を上げた……ハズだった。

ダメだ。

防ごうとしても、もう体が動かなかった。

腕はおろか、指先の一つも。


立っているのが奇跡な位だ。



「あぁ!クソ!!……見えざる刃、竜神の牙」



そんな声が聞こえたと思う。

次の瞬間、僕に剣を振るおうとした敵の腕が飛んでいた。


何が起こったのだろうか。

ただ、頭がぼんやりとして考えがまとまらない。


それは、敵も同じようで空中に舞った自分の手を呆けた様子で見ていた。



「時間が無いんでな」



僕らに追いついたアィールさんが、敵の首を素早く落とす。

ゴトリと男の首は転がり、体は血を上げながら崩れていく。


ああ……これで僕らの勝ちだ。

観客からの歓声も凄い事になっている。



「フィス!!」

「大……丈夫……」



僕はアィールさんに笑顔で応える。

でも、それが限界だった。

僕は地面へと崩れ落ちる。


ああ……お腹が焼けるように熱い。

冷たい槍が刺さっているはずなのに



「歯を食いしばれ!意識を失うなよ!!絶対だぞ?!」

「は……い……」



僕は言われるまま全身にちからを込める。

ただ、何もしてないのに唇は震え、寒気が襲ってくる。



「さ……むい」

「くそ!血が流れ過ぎだ!!」



アィールさんは僕の腹を力いっぱい押さえつける。

”痛い”けど、それを口に出来るほど、僕にはもう力が無かった。

もう、視界の半分以上が暗い。

昼なのに、突然夜になったみたいに……



「爺さん!!見てんだろ!!早く来てくれ!!」



凄い歓声だけど、アィールさんの声だけは良く聞こえる。

だけど、その声は凄く遠い。

分から……ない。

目の前にいるアィールさんはドンドン遠くなって

最後には見えない位……小さく……なって……しまっ……た。



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