第5話5号


ーー5号の能力は、いや、能力の前では何が起こったかすらわからない


4号は知っているーー3号も


この力は、使い物になるときがないと


いったい、どこのどいつが、見えないスピードで走る相手を褒められる


ほめようにも、存在すらわからないのに


運動会――本気で走ると、土煙だけをあげ、いつのまにかたどり着いてる


そのどこに、面白みがある


ーーマラソンにしたって、ずっと土煙だけが上がり、見えない相手を褒められる

ばつとして、または走らされるだけだ


ーー相手のためを思ってかけてきても、邪推される

ーー最悪、詐欺師と間違われることだってある



ーーだから、この力は基本使い道がない




ーーなお、部活は、かるた部(運動部だと、能力のせいでいまいち楽しめない)


9号ーー4、5、号に宇取っ手の幼馴染且つ元転校生

ーーしかし、小学校2年の時転校してきたため、元からいたんじゃないかとか言われている始末


4号の「青」こと深海栄ふかみえい


5号の「緑」こと「速足緑はやあしみどり」と違い、名前が「色」ではない


ーー9号は、いつも静かにそばにいる


ーーじじむさいというか、爺の心というか、とにかく、オッサン臭い


それゆえに、日和見的で、今も簡単に投げ飛ばされている


倉間礼二くらまれいじーーとにかく目立たない普通の人である


紫色の着物を着ている


ーーー、練習場は廃墟にある


一人娘がいる、栄の配慮で、夜に3時間程度だ


ーーこの廃墟は、温かいーーだが、壊れてしまった

失ってしまった


ものがある

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片羽の鳥~現代編 暇の三 @13222uygu

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