第3話 ストライクなセオリーを
遠くまで届きそうな声だ。今、目が覚めるならばこう言うの、ああいうの、そう言うのといった感じになるだろう。いや、朦朧とした意識は必ずなる。遠くから見た様な感じだ。
「しかし、そのかからないからってみんなでやったってどうゆう事よ?」
「反省の
青いのがピンク色を怒っている。女性同士だ。他人から見たらこういう構図だ。
「ビンタ張るわよ。カズマ達が、ビンタで起きないってどう言う事よ」
「禁止を喰らっちゃって、そのっ!春眠暁を覚えずとか、快眠一択、戦士として再び蘇るとか、女性なら体の不調を整えるとか皆の言えない希望が、叶うんですぅ」
「頭の弱い振り禁止。あなた、したたかだわ」
青いのは女神だ。その彼女が不届き者の夢魔の正座する彼女達を怒っている。ここで、他の女が入る。金髪だ。手振りを加えてジェスチャーが他人を振り払う様に言った。最後に祈る様な手の組み方をし、言葉を締めた。
「それってっ!それはっ、猛烈に苦しいのでは無いか!?言えない悩み程の不眠って、眠るためにどれ程のあんなこんな事を」
「ああー、それ。昼間、モンスターと戦ったら、悩みを解決するため。悩みを聞き出し聞き出され、眠るためだけにほぼ言う事を聞くわ。この、クラスよ」
青い女神は、短く言葉を切る様に言う。
「ええ、カエルの口の中での泥沼レベルの深い睡眠を所望の方もいらっしゃいます。よくある、バカデカいカエルの事です」
(ウソでほぼ済んでいるがな。してやったり)
侵入した側の捕らえられたピンク色の女は考える。
「それは、強烈な苦しみ!」
先程、入って来た聖騎士が、仲間の彼女が感想を述べる。
「いや、待って。分かったわ。これって、どうすればいいのよ?」
ロングヘアーが青いのの女は片手を伸ばして制止した。
彼女の横手に伸ばした手は仕事をする。普段は、決して届かない知性の輝きに内心「決まったぁー」とはっきり、思っている所だ。ビビリ、表情に出る事は、内心を魔に属する者にばれ、筒抜けになるので、神族としては良く無い。
彼女は言葉を紡ぎ出すように会話を続ける。ウソを付かれているとは思っていない。色気を込めて決めた。観察からは以上のことが言えた。ウソと思われて無い。彼女達の鼻に付く程の美貌に女神は負けてられないと思う。その彼女達正体が夢魔の彼女達は……。バツが悪そうにしている。時折、女に上目使いをしている。
彼女達は正座している。
「ウソですが、目覚めのキッスを」
「おのれぇ、ストライクなセオリーを!」
「私達、それで売ってるプロですから」
リーダー格の彼女は言った。言葉だけで、漏れ伝わらんばかりの色気とセクシーさに、空気が変わって来た。妖しい店の中の空気は、そう、その通り。彼女たちが動く事で出来ているのだった。働いている彼女達の実力行使と言う感じがして来た。
強烈な出来に、たじろぐカズマの仲間達、苦しみ抜く不眠と言う概念にビビる。未知の脅威、そして全ての頂点とならんばかりの昼間から寝てるはずのぐうたらないつもの誰かの透明な心が伝わる。
「ええ、まとめましょう。私達、死力を尽くして参りました。昼間になっても寝ている施錠の硬い部屋に潜入、確かに解錠スキルは?この人の、眠るやつの事なんかどうだって良いか。一応、私達心配しましたし」
茶髪の小柄な女子が言い出す。使える人間だと言わんばかりだ。
「ももも、も、もも、もしかして、睡眠を真水に、その、……する感じで。ピュリフィケーションかければいいのよね?」
「ええ、そうかも知れません」
「こんなヤツに魔法をー!」
「確かに、酒を煽って寝たかも知れません」
確かに、お酒は減っている。揮発しただけだが。
「なるほど、よーく寝る訳だわ。カズマの体内の良くあります私の悩みの、よくやります。酒を真水に変えてしまうのをこやつらにっ、やってしまえばいいのよね!」
「行って来ます」
酒はコントロールした設定に夢が言う事効かない状態になってしまい失敗する。その状態で寝る事を店では良く、注意する。
金髪の女が気を利かせて酒を確認して来る意で女子特有のアレな会話で、敬礼からダッシュする。彼女のアクションによるものだ。「複数形だけど」「それでも決まったわ」「サトウカズマの、側に行きましょう」「さっ、勝負は決まったわ」女神としての数々の思いを、言葉に出さず彼女たちを叱っていた方向の逆に踵を返す。
いつまでも寝てるから、取り敢えず不便とは逆に便利な所に運んでおいたのだ。
そう言う感じの所に、当のサトウカズマは寝ていた。しっかりと「甘い」目覚めのロケーションの為だけに、部屋に差す日光を、計算していたのだった。だから、いつもとインテリアの構図、つまり、配置が違いこだわりの両腕を拳を握り思いっ切り伸ばす為の仕様だ。ここまで、知力を使った。二度目のトライを実行されたのは報復の思いを込めた、万全の用意と用心の仕様、トライを完遂させるためには、最っ高の演出、それが満足感が違う。直結の出来、ステータスと言いたそうだ。寝巻きも、上等に気を使っている
シチュエーションが違う。
女神としての憐みを当然持ち、ぐうたらに近付く。夢のサーヴィスの彼女たちはうつむいたまま。
彼女たちかき分けるのでは無い。そして、報告は届く。
現代的には台所の下、保存食の下の戸棚に──
『料理に使うのこそ、最上級の美味しさを。』女性らしく、気を遣っていたのだった。保存場所の事で金髪の聖騎士の彼女は発見、確認する。走って来た。無論、叫ぶ。
「減ってるー!!」
「決まったわ。覚悟しなさい。薬効の消せば
右手をフルパワー出力用に構える。左手は全神経集中用に手首の根本をしっかりと魔力用に握る。掴むのは、女神として当然、目の前の物事をあるべき姿に正す為だ。フルパワーだ。
ピンクの色気集団はこう見る。はっきり言って、感動しない訳御座いません。ここまでの仕掛け、施錠を上手く解き夢の中を魔法に変える。酒は、ありきたりだが、避けていたようだった。それでも──
カズマと言うぐうたらに止めを刺す日が正々堂々とやって来たのだ。
なんか何時もより発光し、輝いてる。気がする。小柄な方は勉強になる。と素直に思う。
魔法の名前が声高に木霊した。
魔法の名前が声高に木霊して、部屋の中は、真剣な不発に笑う気すら起きない崇高さの、知力の輝き。
「ちょっと、違ったわ」
彼女は、こう言った。彼は、仮面のうるさくて嫌で、ヘドロが出るストレスがたまる耐えがたいイビキの、バニルと共にある。寝ている。術者の彼女は気分を変えた。ポジティブに切り替えた。
左手で、拳を作り、ケンカを売るように、ファイティングポーズとアッパーの中間みたいな感じで、右手は払うように空気を直線で裂いた。
日光を向き、素早く次の試練よ来なさい。と言った程度の、女神の決意が彼女の取ったポーズに表れていた。部屋に帰って来た聖騎士の彼女は、この姿を見てこう思う。『神々しい』口が開き茫然とする寸前だった。
女神の決意、決まったー。ナナメの手、かっこいいだろうなー。バッチリと、彼女は思っていた。感動するのがちょっと変だが。こう思う。
「この女のチュッ、よりマシだわ」
女神は圧倒的説得力を持った。
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