第11話 雫とやまちゃんと私

「かんぱーい!!!」


今日は雫とやまちゃん宅で3人の飲み会です。


「いやー、3人で飲むの久しぶりだね」


「私も新社会人忙しいけど、雫とやまちゃんはもっと忙しいもんね〜! 結婚もありましたし…改めて2人ともおめでとう!」


「おぅ、ありがとなー」


「ありがと、はる。忙しいのは皆一緒だよ〜。はるは今年から社会人なわけだし。結婚式来てもらえてよかったー!」


「ふふ、しずくの結婚式行けない会社なんてやめてやる! なーんて」


「“俺としずくの”結婚式な!」


「あはは! はるは私の結婚式を見に来たのよ〜」


「うんうん、しずくとしずくの旦那さんの結婚式ね」


「おいー、俺も仲良かっただろーよー」


\あはははは/


高校時代から変わらず、仲良しの皆で飲むお酒は格別です!!




「そういえば、山口は最近どうなんだよ」


「どうって?」


「ほらー、会社でもいいし、恋愛でもいいし」


「ちょっと…」

失恋したばかりの私に恋愛の話をしたやまちゃんを雫が止めてくれた。


「しずく、もう大丈夫だよ。そうだなー、今は恋愛より仕事って感じだなー。覚えることも多いし、同期ができるやつで負けてられないし」


「そっかー、会社勤めも大変だなー」


「まぁ、まだ慣れてないのもあるから! そうだ、恋愛ではないけど、この間上司とご飯に行って頭撫でられちゃったし、今日はイケメン同期の距離感バグに会いました〜」


「えぇ! 上司って男か? 山口狙われてんじゃね?」


「うん、男の人ー。佐山さんはそんな人じゃないって」


「はるー、かわいいんだからちゃんと気をつけてよ?」


「はーい」


「あ、でもイケメンくんとの恋もありじゃん。山口がイケメンの彼氏を連れて来たりして〜」


「深山くんもそういうんじゃないよ〜。私にはもったいないくらいイケメンだし、モテモテなんだから〜」


「イケメンで距離感バグ…遊んでるわね」


「ちょっと、しずく!? 失礼でしょ〜」


「いえ、その彼は自分の顔面を武器にしてるのよ。はる、騙されちゃダメよ」


「考えすぎだって〜。っていうか深山くんなら遊びでも私に近づかないよ〜」


「気をつけなさいよー!!」


「しずくテンション高いな〜、わかったよ〜」


「おい、しずく俺の焼酎飲んだのか? 酔いすぎだって」


「え〜、まだ飲めるよ?」


「はいはい、お酒終了です。山口は今日は泊まってくのか? あ、じゃあそろそろ帰ろうかな」


「はるー! まだまだいけるでしょー!?」


「しずく…酔ってるね。この間酔いまくった私がいうことじゃないけど、休みな?」


「えー、じゃあまた今度ねー?」


「はいはい、じゃあやまちゃん頑張って。2人ともまたね」



「おぅ」


「ばいばーい!」


楽しかったな〜。私も2人みたいに幸せな結婚できるのかなー。…まぁ、今は仕事仕事! 明日も頑張るぞー!!!

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報われろ、私! オリオン @orion-ringo

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