第3話 結婚式と事件

 無事雫達の結婚式の休日に休みをもらえた(私の会社と佐山さんありがとうございます!)私は現在号泣中です。私は、雫の相談に乗っていたので、雫とやまちゃんの恋には試練がいっぱいあったのを知っています。そのことを思い出してご両親と競るレベルでの大号泣をしてしまっています。


 結婚式が終わって、雫に会いに行くと、雫もやまちゃんも、ご両親にまで笑われてしまったけど、「こんなに素敵な友人がいるなんて羨ましいわ」と言ってくれたやまちゃんのお母さんの言葉がとても嬉しかった。結婚式や披露宴の後、立食パーティーなんて開いちゃう2人はさぞかし儲けているのでしょうね〜。立食パーティーは、久しぶりに会った高校の同級生達で同級会状態になっていました。私は、元彼くんの姿が見えないことに嬉しいような、会いたかったような不思議な感情にもなっていました。同じ大学に通っていたため、大学時代は彼に遭遇する確率が高く、大学卒業後こんなに会わないものかと実感していたところです。

「そういえばさぁ、聞いた? 杉原結婚したらしいよ!」

…? 私の学年にいた杉原くんは2人、イケメン生徒会長杉原実(みのる)、そして、もう1人は私の元彼の…

「実くん、結婚したのかぁ。やっぱイケメンは違うなぁ」

なんだ。実くんかぁ。

「違う、違う! かなただよ! ほら、ちょっと暗かったけどめっちゃいいやつだった。メガネの杉原奏太!」

…かなたが、結婚? 


 その後のことはあまり覚えていない。衝撃すぎて意識が飛びそうになったのもあるけど、馬鹿みたいに焼け酒してしまった。本当かもわからない、私とはもう無関係のかなたの結婚は思ったよりキツかったのかもしれない。

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