4.少女はにぃっと微笑み、そして、僕の目を見据えて言う。

「貴方が世界の救世主ね。私が貴方を守るわ。よろしくね」

と僕の手を握ってまどかちゃんは言った。

「待て待て、君も僕を救世主扱いするのか!魔法少女って何だ!」

「そりゃあ、魔法を使える女子の事じゃない?」

「そういう事じゃなくて!何故魔法なんか使えるんだ!で、何で僕を守ろうとするんだ!」

「えー、説明しなきゃダメなの?めんどくさっ」

まどかと名乗る魔法少女は心底めんどくさそうに僕を見る。

「そりゃもう!突然、光の玉に襲われたと思ったら、救世主扱いされ、手から爆炎を放つ自称魔法少女まで現れたんだぞ?説明がいるよ!」

こほんと、咳払いをする声を聞く。

振り向くと女神がこほんこほん咳払いをしていた。僕が女神の方に振り向くと女神はにんまりと微笑み口を開く。

「私が、説明しますよー、救世主様!」

女神は僕にぎゅうぎゅう抱きついて説明し始める。

彼女曰く、僕は世界の中心であり、世界は僕を中心に存在しているとの事。

僕が死んだら、世界は崩壊してしまう。

さっきの光の玉の形をした敵はこの世界の憎しみの具現化したもので世界を滅ぼそうと僕を殺しに来る。

女神はこの世界の危機を守る為に神界からやって来たそうで、魔法少女はこの世界を守る為に産み出された防衛装置なんだそうだ。

「という訳なんですよー。救世主様」

「そうそう。そうなんだよ。救世主さんっ。」

二人は、にぺっと微笑み、僕の両腕を掴み、スリスリと頬を擦り付けている。

「は、離れなさいって。君達みたいた女の子に良い年こいたおじさんが抱きついていたら変な目で見られるよ。」

「大丈夫ですよ、救世主様。人なんて来ません。女神が保証します」

ふんすふんすと鼻を鳴らして女神は自慢気に言った。

強引な説明だが、そういうものか。と納得する事にした。

「・・・とにかく有難う、君達。助かったよ」

「助けたのは、私だよ!救世主さん!」

「ああ、有難う、魔法少女さん」

「菜野葉まどかだよ。」

「ああ、有難う、菜野葉さん。君のお陰で、おじさん、命拾いしたよ」

「へへへっ」

「それじゃあ、僕はこれで」

帰ろうとした。帰ろうとしたが、服を捕まれた。

「えっ?何?」

「私も一緒に行くよ。救世主様。」

「えっ?何で?」

「だって、救世主様を護衛しなきゃいけないでしょ?」

「え?」

菜野葉さんはぷりぷり頬を膨らませて僕を見る。

「そうそう、救世主様が死んじゃうと、この世界が終わってしまうんですから」

呆れた顔で女神は僕を見つめている。

「じゃあ、帰りましょうか。私達の家に」

「帰りましょっ。救世主様っ」

両手に二人はしがみつく。

うら若き乙女の胸の膨らみを両腕に感じてしまい、僕は大変困った。

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