第14話:ドイツでも喫煙所はフレンズ作る場

タバコ

どの国に行っても、売ってるであろう、貧乏人の娯楽品。

中の人もタバコを吸っているので、体験した話と病院でのタバコについて


ドイツでタバコはかなり高い。

キングサイズと呼ばれる箱売りのタバコは6ユーロから10ユーロ。

1箱1000円は都市伝説ではない。

そんなん毎日買ってたらお財布が溶ける!!

そこでドイツ人のヘビースモーカーはタバコの葉を買います。

種類によって変わりますが、中の人はアメスピが好きなので、

アメスピ基準で書きますが、30gで5ユーロ程。

これで凡そ、1日10本位吸って1週間持つか持たないか位です。


僕が居た病院は、屋外喫煙所が一つある。

1階を出て直ぐ目の前に。

公園にある木製のベンチが3つ置かれて、大型のドラム型灰皿がポンと。

ここの喫煙所には病院内の患者と医者が利用している。

いつ行っても誰か必ず居る、そんなところだった。


日本の喫煙所って、そんなに会話がない印象だ。

会社だったり、病院だったりと、基本スマホ弄って、だんまり。

それが日本では普通なのだが、ドイツは逆だった。


喫煙所へ行くと、

セアヴゥス!(おっす!みたいな挨拶)と挨拶をすると、

大体みんな返してくれる。

「おお、〇〇。どうよ、調子は?」

そんな感じでいつも会話がスタート。

大体一回のタバコで20分近くその場に居ることになる。

何故なら、会話が長い、毎回、なんか話をされる。

僕は仕事柄聞く方がメインだった。

相手の興味や相手の言いたい事を引き出す。

それでも、会話してくれる人が

笑顔になってくれるのは気持ちが良い。


喫煙所メンバーにセバスチャンと言う男性が居た。

歳は30代でロン毛、眼鏡をかけて、いかにもオタクと言う雰囲気だった。

この人は、ゲーマーでガチ勢。

某FPSで結構有名になった人らしく、大会も出ていたとか。

そして冗談が好きな男だった。

この人は双極性障害と言っていた。

かれこれ、5年以上治療しているが、一定ラインから良くならないそうだ。

アップダウンが激しくて、仕事を失ったり、パートナーと別れたり、

厳しい時を過ごしたそうだ。

今回の入院はダウン時に自殺をしようとしたそうだ。

家族にここへ連れられ、既に2週間程入院していた。


彼は気さくな人だ。

セ:「へいへい、〇〇。今日のTシャツ、どこのゲームか分かるか?」

僕:「FF7のティファだね、キャラの服装が同じだ」

セ:「流石、日本人だ、FF7いいよな!」

僕:「ああ、今度、7のリメイクでるぞ?」

セ:「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

顔を合わせるとこんな会話だ。


そんなこんなで喫煙所では誰かが何かを話をしている。

違う病棟でも、ここで、顔見知りになって

挨拶して、何か話をしてる。

それで自己紹介して、色々話す。

タバコを吸わない人すら来る時もある。

僕の居た病院の喫煙所はそんな場所だ。


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カナダでも一緒でしたね。

学校内の喫煙所でいつも話しましたね。

フランクと言うか、オープンと言うか。喫煙所すげぇ。


セバスチャンの話ですが、

彼はこの後、病院の患者さんと付き合い、退院しました。

ドイツの病院で愛が生まれる。

日本だとどうなんですかね?


嫁さんと病院で愛が生まれるかについて話をした

僕:「嫁さん、嫁さん、病院で愛って生まれる?」

嫁:「愛の結晶と言う名の赤ちゃん?」

僕:「クイズを出した覚えは無いんだが…」

嫁:「あはは、そうねー…医者と看護師はよく聞くけど…」

僕;「いや、患者同士で」

嫁:「不倫と浮気の巣窟」

僕;「純愛系じゃないのか…」

嫁:「大半はそうよ、わざわざ診察日合わせて逢引してるのよ」

僕:「ドイツ人ってさ、もしかして愛に生きる人種?」

嫁:「人によるけど、そういう男女関係でのトラブルが多いわよ」

僕;「ほぉ…」

嫁:「大半はバレて、離婚よ」

僕:「そりゃそうだねー」

嫁:「で、なんで聞いたの?」

僕:「ん?疑問だよ、愛が生まれる為には環境がどんな影響が与えるのか」

  「古典的だがロミオアンドジュリエットは良い例だよね」

  「あれって環境と言う歴史的背景と立場が重要なポイントだと思うんだよね」

  「例えば教皇派と皇帝派とで別れてだな・・・」

嫁:「おい、止めろ、それ以上ラブロマンスを汚すな」


嫁さんからは「何故、物事を真っすぐ純粋に見れないのか」といつも言われます。


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