一人でつまらないから、旅をしようと思った
連泊して帰ってきた時、ああ、いい旅だったと思って、寝る。
三日後、旅先で買った土産物に、旅先で味わった感動を思い出せるかというと、四割くらいしか思い出せない自分がいる。
三十日も経てば、一割にも満たない。
どんどん日々がつまらなくなっていって、また旅をしたくなる。
それは、私があまりにも孤独だからだ。おそらく、多くの人は私より孤独ではない。孤独というものは面白くなれば果てしなく面白くなるが、つまらなくなればどこまでもつまらなくなる。つまらない方に振れた時、旅をして面白くしようとする。
限られた時間で旅をし、面白い日々を過ごすこと。他人は目を逸らす。だが、旅をしている時だけは、その方が面白くなる。
それ以外の日々で生き、一日を終えること。他人は目を逸らす。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます