しあわせを運ぶ三本足のフェレット
増田朋美
しあわせを運ぶ三本足のフェレット
しあわせを運ぶ三本足のフェレット
今日は、また日向に出れば暖かいけど、日陰にはいると寒いという、真冬らしい、寒い日だった。若い人たちは、そんな事どうでもいいやと言わんばかりに都会に遊びに行くし、年寄りたちは、これでいいのか、わからないと首をかしげながら、おかしな気候になった、日本の冬を満喫していた。
でも、時折、こういうおかしな世の中になっているからこそ、とても面白いことが起きることもある。そういうことを、日本では、瓢箪から駒が出るとか、そういう風に言うのである。まあ、そういう事が起きるのは、本当に極めてまれとしか言いようがないけれど。
その日、蘭は、アリスから命令されて、洗濯物をたたんでいた。蘭の仕事は、夏になると忙しくなるが、冬になると、なかなか繁盛しないのが通例であった。今年の冬は、暖冬というから、少しは繁盛するかなあと、思ったのだが、なぜか、繁盛しなかった。まあ、刺青というモノに、最近は行政もうるさくなっているから、そうなってしまうのだろうか、と蘭は勝手に思っていた。蘭の家では、アリスの収入があるから、別に経済的に不自由はしないのだが、蘭は、退屈していた。何かすることが無いかなと思うけれども、何もすることが思いつかないのであった。一般人とは、そういう者である。
蘭が、最後の洗濯ものをたたんで、アリスに、手渡そうとしたその時、インターフォンがピンポーンと五回音を立ててなった。
「この鳴らし方は杉ちゃんだな。」
と、蘭は、急いで洗濯物をアリスに渡して、玄関先へ行った。
「どうもありがとうな。送ってもらっちゃって、悪かったよ。じゃあ、明日、もうちょっと専門的な餌を買ってくるからな。」
と、杉ちゃんの声がする。専門的な餌?なんだそれは。と、蘭が考えていると、
「いいえ、大丈夫ですよ。明日、ペットショップがどこにあるか、小園さんに聞いてみますから、それで、よろしく。」
と、別の人物の声がする。誰の声だと思ったら、蘭が敵対意識を持っている、あの人物だった。なんで杉ちゃん、あいつと一緒に帰ってくるのかなあと、蘭はあーあとため息をついた。とりあえず、蘭は、玄関先に向かった。がちゃんと玄関先のドアを開けると、杉ちゃんと、後ろに居るのはジョチさんであった。
「あれ、杉ちゃん。行くときに貸した、ストールはどうしたの?」
蘭がそう聞くと、杉ちゃんは、ここにありますと言って、膝の上を指さした。確かにストールは膝の上にあった。でも、それは、たたまれていなくて、もぞもぞと何か動いている。杉ちゃんの二つの手は、膝の上にある。ストールが、ひとりでに動くはずはない。なんだろうと蘭が考えていると、小さな猫と狐を掛け合わせたような顔が、一匹ニュウと顔を出したのであった。蘭は、何だろうと思ったら、猫ではなく、日本に居る動物に例えたら、テンかオコジョのような動物であった。でも、そのような動物が、なんで杉ちゃんの膝の上に乗っているんだろうかと蘭は考えてしまった。
「よ、帰ってきたぜ。今からこいつにな、おかゆでも作ってやらなきゃいかんので、買い物は中止だ。よろしくな。」
と、杉三はそういった。蘭がなんでこんな動物がいるのだと聞くと、
「ああ、公園のカフェでこの子を見つけました。ちょうど、カフェの前をうろうろしていたのですが、飼い主らしい人も誰も見かけないし、何よりも、三本しか足がありません。それに、この動物が野生化することは、ほとんどありませんから、誰かに飼ってもらわないと生きていけないでしょうからね。それで、杉ちゃんが、うちで飼うからというものですから、じゃあ、そうしようという事になりまして。」
と、ジョチさんが説明した。
「でも、元気がないので、とりあえず、林檎を食べさせましたが、後は、杉ちゃんに餌でも買ってもらう事にしました。たぶん、何日も碌なものを食べていなかったのだと思います。」
「し、しかし、イタチを飼うなんて、杉ちゃん、噛まれたりしたらどうするんだよ。」
急いで蘭はそういうことを言ったが、
「バーカ。これはイタチじゃなくてペット用のフェレットだ。イタチなんか飼うわけないじゃないか。ちゃんと、ジョチさんのところで、種類も調べてもらったよ。明日、獣医さんに行って登録もしてくる。それに、三本足だから、よっぽどのことがない限り悪さはしないだろうよ。」
と、杉ちゃんはからからと笑った。
「正確に言うと、アンゴラフェレットというそうですけどね。ほかのフェレットよりも毛が長くて、比較的活発で、遊び好きな種類だそうですよ。うちの店の従業員で、フェレットを飼っているものがいましたので、調べてもらいました。可愛いし、遊び好きだし、杉ちゃんにはいいペットになるのではないですか。まあ、本当にアンゴラフェッレットかどうかは、明日獣医さんに調べてもらって、確定すると思います。」
ジョチさんの余分な解説はいいから、とにかく杉ちゃんは、飛んでもないものを拾ってきたなという事が蘭にもわかった。杉ちゃん、動物を飼うのはいいとしても、文字が読めないから、必ず何かトラブルを引き起こすぞ、と蘭はすぐにわかってしまうのだった。
「まあ、いずれにしても、こいつは僕の家で、新しい家族になってくれることは間違いないな。な、仲良くしてくれよ、フェレット君。」
という事は、オスであるのか。たぶん、ジョチさんが、一度店に連れ帰り、性別や種類を調べたのだろう。それはいいんだけど、世話をちゃんとできるのか、杉ちゃんは。本当に。と、蘭は、不安になってしまう。
「杉ちゃん、人間に人間という名前はつけませんよね、なにか名前を付けたほうがいいんじゃありませんか。」
「名前。」
ジョチさんがそういうと、杉三は、頭を傾げた。確かに、人間を人間という名前で呼ぶことはない。ペットとして飼育する以上は、名前を付けないと、病院に登録もできなくなってしまうだろう。
「よし、名前か。名前を付けよう。そうだなあ、男だから、男らしい名前がいいや。うーん、そうだなあ、
まさすけは?僕は、読み書きできないので、ちょっと字を当ててくれ。」
杉ちゃんはジョチさんに聞いた。
「まさすけ。良いじゃないですか。杉ちゃんたら、ガンバのノロイを目指すぞと言ってたから、てっきりノロイとつけてしまうんじゃないかと思って、心配していました。じゃあ、正しいに、すけはそうだな、車へんに甫と書いて、輔としたらどうですか。正輔君。」
これを聞いて蘭は、杉ちゃんもジョチさんも本当に名前を付けるセンスがないな、と思ったが、杉ちゃんの考え方を変えるのは難しい事も知っていたので、あえて言わないで置いた。
「じゃあ、いいじゃないの。正輔な。今日から、お前の名前は正輔だぞ。影山正輔。いい名前じゃないの。正輔、どうぞよろしく。」
杉ちゃんは、正輔の頭をなでて、そんな事を言っていた。蘭は、これから、たいへんな生活が始まるぞ、と思って、あーあとため息をついた。それに正輔なんて、どっかのお侍みたいな名前じゃなくて、フェレットなんだからもっと可愛い名前をあげればいいのに。でも、カタカナ名が嫌いな、杉ちゃんやジョチさんには無理か、とも考えなおした。
「でも杉ちゃん、移動はどうしたらいいんでしょうね。いつも杉ちゃんが抱っこしているわけにもいかないし、誰かに預けるわけにもいかないでしょう。リストバンドかなんかを使って、紐で吊るようにしてみましょうか。」
と、ジョチさんが言った。という事は、僕たちと一緒か、歩くのに少し、不自由なのか。そう思うと、蘭は、正輔がかわいそうになってくる。
「そうなのよ。見てくれ。ごらんのとおり、左の前足が完全にない。後ろ足も弱ってしまっているようで、ふにゃふにゃな歩き方だったぞ。」
杉ちゃんが、ストールを開いて、正輔の体を見せた。確かに、正輔の左前脚は欠落していた。誰かが虐待でもしたか、それとも、生まれつきなかったのか。それは分からないけれど、とにかく、ついているはずの、左の前足がない。
「ねえみんな。玄関先で何してるの?寒いんだから、中に入って話し合ったらどうなの?」
不意に、エプロンについた、ほこりを払いながら、アリスがやってきた。彼女は、すぐに杉ちゃんの膝の上にいる、正輔の顔を見て、
「あら、可愛いじゃないの!これから、杉ちゃんのうちの子になってくれるなんて嬉しいわ!」
と、女性らしく、そういうことを言った。やっぱり女性は、こういう動物を見ると喜んでしまうのだろうか。蘭は、またため息をついた。
「理事長さんも、新しい子と一緒にうちへ入ってくださいな。みなさんが話している間に、お茶の用意ができていますわ。」
アリスさんにそういわれて、杉ちゃんたちはそうすることにした。全員が蘭の家にはいると、アリスさんが準備したのか、テーブルの上に、お皿が置いてあって、かまぼこの切ったものが、たくさん乗っていた。
「どうぞ、軽いものを召し上がってください。」
蘭が、かまぼこをどこで手に入れたと聞くと、アリスは、妊婦さんが小田原へ旅行に行って、お土産にくれたといった。確かに小田原は、かまぼこの名産地だ。みんな、すみません、いただいていきます、と、それぞれ椅子について、かまぼこをいただき、お茶を飲んだ。
「なあ、アリスさん、かまぼこには、板がついている筈だよな。」
と、杉ちゃんがそういうことを言い出した。
「ああ、それなら、流しの中に置いてあるわ。」
アリスが、かまぼこを食べながらそういうと、
「それ、洗えば、また何かに使えるはずだよな。うちにある、和裁で使った糸巻きを二つ用意して、こいつが、移動できる台を作れないかなあ?」
と、杉ちゃんは、そういうことを、言い出した。正輔は、杉ちゃんにもらったかまぼこをおいしそうに食べている。
「まだ食欲もこんなにあるようだし、自力で歩かせた方が、本人も楽しいだろう。かまぼこの板と糸巻きを使って、僕らの車いすと同じものを作ろう。フレームは、太い針金を、半田ごてで曲げれば作れるよ。よし、かまぼこの板を分けてくれ。直ぐに決行だ。善は急げ。すぐに作ろう。」
杉ちゃんは、正輔を一度テーブルの上に置いて、直ぐに流しの上にあった、かまぼこの板をとった。「ちょっと、待っててくれないか。」
と、杉ちゃんは、それをもって、一度蘭の家を出てしまった。何をするんだろうな、と、蘭は思ったが、ジョチさんが、とりあえず、かまぼこを召し上がったらどうですか、と蘭に言うので、蘭は仕方なく、かまぼこを口にした。ジョチさんとアリスは、にこやかに笑って最近の妊婦さんの動向なんかを話している。まあ、出生率を上げるのは、難しいだろうな、と二人でそういうことを話しているのを、蘭は、全くこの二人、いつまで話しているんだろうな、と思いながらそれを眺めていた。蘭には、二人が話しているような、むずかしい話は、ついていけなかった。
「おーい、出来たぜ。正輔の、移動装置!」
何分経ったか忘れてしまったが、蘭がぼんやりしていると、杉ちゃんが、もどってきた。
「作った作った。ちょっとかまぼこ臭いかもしれないけどよ。これで、こいつも、自力で移動できる。ほら、この板の上に、彼を乗せてくれ。」
と、杉ちゃんは、テーブルの上にそれを乗せた。テーブルの上を移動しようとする正輔は、確かに右前足がないし、後ろ足も、しっかりしていなさそうだった。確かにふにゃふにゃした歩きかたっだったので、蘭も移動に補助道具が必要だと思った。杉ちゃんの補助道具は、かまぼこの板に糸巻きを針金で縛り付け、リストバンドで体を固定するようになっていた。つまり、糸巻きを車輪替わりにした、フェレット用の手作りの車いすというものであった。杉三は、正輔の体を持ち上げて、腹をかまぼこ板の上に乗せて、リストバンドに縫い付けたマジックテープを体に巻き付け、シッカリと固定した。正輔は、とまどっているようであったが小さな足を動かすと、前へ進むようになったので、嬉しそうな顔をして、ちーちーと声を上げて喜んだ。
「やっぱり、歩けると嬉しいのかなあ。そりゃ僕もそうだったけどさあ。」
蘭は、この有様を見て、にこやかに笑った。
「ほら、正輔君。動けるようになって良かったわねエ。可愛いわあ。小さくて、なんだか人間の赤ちゃん見たい。」
そういうアリスさんに、蘭は、人間の子供を作ってやれたらよかったのかなあと思わずにはいられなかった。
テーブルの上を歩き回る正輔を見て、杉ちゃんもジョチさんも、楽しそうにそれを眺めている。蘭だけが、よくわからない、不安の中に居るのだった。
その数日後。
相変わらず、製鉄所では、水穂さんが、布団に座って咳き込みながら、由紀子さんに、内容物を吹いてもらっているという恒例の式典のようなことをやっていた。水穂さんと、由紀子がそんな事をやっていると、カラカラカラと車輪のような音を立てて、小さなフェレットが、二人の近くにやってきたのが見えた。
「あら、どうしたのかしら。こんな小さなフェレットちゃんが。」
と、由紀子さんが、彼の体をなでてやると、
「やっほ。見舞いに来たぞ。具合どう?」
と、杉ちゃんが、やってきた。
「あら、杉ちゃん、新しいペットを飼い始めたの?」
由紀子が尋ねると、
「おう、元野良フェレットだったが、公園で偶然拾ってきたのさ。何だかちゃんと歩けないで、可哀そうだったからさ。歩けるように、車いすも作ってやったの。」
と、杉ちゃんが答えた。
「そうなんだね。杉ちゃんは、何でも作ってしまえるんだね。」
と、水穂さんも、ちょっとため息をつきながら、その小さなフェレットのほうを見たのであった。
「こっちにおいで。」
そういうと、正輔は、水穂さんの方に近寄って行った。水穂さん、横になったほうが、と由紀子に言われて、水穂さんは、布団に横になる。正輔は、横になった水穂さんの手をなめた。
「そうか。やっぱり、ほれぼれする綺麗な顔をしていた奴のほうが、お前さんもいいだろうな。」
と、杉ちゃんが、正輔の体をなでてやった。正輔は、それを肯定しているのか否定しているのかわからないけれど、ちーちーと声を立てた。
「杉ちゃん、一寸、料理の仕方でわからないところがあるの。教えてくれる?」
と、利用者の一人が、杉三に声を掛ける。杉ちゃんは、おう、待ってくれ、と、車いすを方向転換させて、急いで台所に行った。由紀子さんもそれを手伝った。杉ちゃんは、そういうところは、一人ではできないからである。そういう訳で部屋の中では、正輔と水穂さんだけになった。正輔は、水穂さんに体をなでて貰って、ふんふんと鼻を鳴らしていた。そのまま、何時間か時間がたってしまったようだ。つまり正輔も、眠ってしまったのである。
ふと、正輔は、ふっと目を覚ました。頭上で、呻るような、なにか咳き込むような声が聞こえたからであった。誰だろうと思ってきょろきょろと周りを見渡すと、頭上で咳き込んでいるのは水穂さんだ。水穂さんが、胸部を右手で抑えて、苦しそうに咳き込んでいる。口元には、赤い液体がついていた。
一方、由紀子は杉ちゃんに言われて、冷蔵庫からニンジンを出してくれ、ジャガイモをだしてくれなどなど言われて、それに従っていた。杉ちゃんは、それをまな板の上に乗せて、ニンジンやジャガイモを切っていた。つまり、カレーを作っていたのである。それを、料理のまだしっかりできない利用者たちは、その見事な手さばきを、勉強のつもりで眺めていた。
ふと、後の方でカラカラカラという音がした。
「由紀子さん、フェレットが、こっちへ来ています。」
利用者がそういうので、由紀子も杉ちゃんも後ろを振り向いた。すると、正輔が、ニイニイと鳴きながら、そこにいた。
「あら、フェレットちゃん。どうしたの?」
由紀子は、正輔に声をかけたが、勿論動物だから、人間のように、説明できるわけではない。どうしたの?と杉三も声をかけると、正輔はニイニイニイと声をあげて一生懸命方向転換しようとしながら、ゴロンとひっくり返ってしまった。由紀子が何だろう、と思って急いで正輔を持ち上げて、元通りにしてやると、正輔は、ニイニイと言いながら、一生懸命歩き出した。由紀子も杉ちゃんもそれについていくと、前方から激しく咳き込んでいる声が、聞こえてきた。
「おい、水穂さんだぜ!」
杉ちゃんと由紀子は顔を見合わせる。
「急いで何とかしなければ!」
由紀子は、正輔が知らせてくれた方向に、急いで走っていった。部屋の中へ行くと、生臭い匂いが充満していた。
「あーあ、また畳を汚して、、、。」
由紀子は、畳を急いで雑巾で拭き、枕元にあった、吸い飲みをとって、中身を飲ませた。水穂さんは、薬を飲むと、咳き込むのが止まって、しずかに眠ってくれた。
「ああ、また汚しちゃったの?」
と、杉ちゃんもいう。
「困るわねエ。症状とは言え、こんな風に、毎回毎回畳を汚すと、、、。」
由紀子が思わず愚痴を言うと、足の親指に鋭い痛みが走る。なんだろうと思ったら、由紀子の足の親指に、正輔が噛みついていたのだ。
「由紀子さんが、文句言うから、正輔が怒ったんだよ。なあ、そうだろう、正輔。」
と、杉ちゃんが、そういうと、正輔はそうだよと言いたげに、由紀子の足の指から顔を話して、ちーちーと声を上げるのだった。
「そうねえ、ごめんなさい。水穂さんにそんな言い方をしてはいけないわね。」
由紀子は、それを言っては行けないと思いなおし、黙って、畳の汚れを、雑巾で拭いた。
「なんだかお前さんは、仕事を怠けていないか監視している、試験官みたいなフェレットだなあ。」
杉ちゃんは、正輔の体をなでてやった。
「まあ、しあわせを運ぶ、三本足のフェレットって感じかしらね。彼が知らせてくれたおかげで、水穂さんは大ごとにならないで済んだわ。本当に、有難う。フェレットちゃん。」
由紀子もそういう事を言った。正輔は、礼でもするかのようにちーちーと声を上げた。
その日から、杉ちゃんたちの新しいペットが、杉ちゃんたちと生活を共にするようになった。正輔は、杉ちゃんの作ってくれた車いすで、杉ちゃんたちと散歩したり、一緒にご飯を食べたり、楽しそうに生活を続けている。時折、製鉄所の利用者から、ミカンとか林檎をもらう事もあった。こうして野良フェレットであった正輔は、しあわせを運ぶ三本足のフェレットとして、杉ちゃんの仲間の一人になった。
しあわせを運ぶ三本足のフェレット 増田朋美 @masubuchi4996
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます