第9話 協力者?

まずは起こったことを簡単に説明しよう

私達は深層の森を抜け出し

水浴びをしていた

そこまではいい…そこまではいいのだが…

水無月「なぁ…」

?「なんすか!」

そう…この女

つい先程、

空から降ってきた

魔法があるんだ

そうだよなぁ…

空くらい飛べるよなぁ…

?「あの森を抜けてきたんっすよね!

ならつよいってことっすよね!」

水無月「私が強いかなどは置いといて

とりあえず服を着させてくれ

さすがにスッポンポンではなぁ」

?「私は気にしないっす!」

水無月「私が気にするのだ」

?「仕方ないすっねぇ…」

近くに置いてあった服を着て

もう一度話し合う

水無月「で?なんなんだお前」

?「名前なんてないっす!

強いやつと戦うために生きてるっす!」

っすっすうるさいヤツだな…

水無月「そうか…

私は上原水無月と言う

私は極力戦いを望まない…が

どうしてもと言うのなら…な」

そう言い終えると

私は殺気を開放した

狂人としての殺気だ常人ならば

卒倒するだろう…が

?「…いいっすねぇ…

ゾクゾクするっす」

全く動じない女を見て私は

場違いに笑ってしまった

水無月「ふふ…」

?「なんすか?やっぱりお前も

戦うのが好きなんじゃないっすか!」

確かにこの状況で笑うのはおかしい

水無月「いやはやこの殺気をもろで浴びて

戦意を向上させる奴がいるとは

前の世では考えられなくてね」

?「何わかんないこと言ってんっすか!

そんなことより早くしましょうよ!」

仕方ない…話が通じない奴のようだ

水無月「では…1つ勝負といこうか」

それからの行動は早かった

その女は迅速と言っていい速度で迫ってきた

見えない訳では無いが

面食らってしまった

そして隠していたのであろうナイフを

私の顔に目掛けて振るう

そんな攻撃を私は

ナイフを持っている腕を少し捻り

相手の勢いを殺さぬまま

地面へと叩きつける

?「カッハ…」

肺から空気が抜けたのだろう

ここで固めてしまってもいいが

後でたまたまとか言われても困る

力を抜き

肋より少し下を蹴りあげる

丁度胸あたりまで上がってきた女の

鳩尾に1発…

すかさず肩を掴み膝を使ってお腹に1発…

最後に心臓部分に八卦を入れれば…

アリシエ「やめなさい!」

そこで制止の声が聞こえた

八卦を打ち込もうとしていた私の腕は

女の体にあと数ミリで当たるというところで止まる

行き場の無くなった衝撃が

目の前の女を吹き飛ばしてしまった

アリシエ「何をしてるんですか!」

その怒気を孕んだ声に申し訳なくなった私は

水無月「すまない…手加減はしていたんだが…」

素直に謝ることにした

アリシエ「そういう問題ではありません

なんで戦闘騒ぎになってるんですか!」

水無月「この女が仕掛けてきたんだ…私は悪くない」

何故だろうかアリシエの前だと

子供っぽくなってしまう気がする

アリシエ「どんな理由があれ

女性を殴るというのは

許されたものではありません!

貴方にだってそれくらいの判断は出来ると

思っていたのですがね」

その声には少しの失望が感じられたため

水無月「しかし…」

と抗議しようとする声を遮り

?「なんすか!なんすか!

何が起きたんすか!

全くわからなかったっす!」

興奮した女の声が聞こえた

アリシエ「…それであの子は?」

水無月「知らない…知るはずがないだろう」

アリシエ「確かにそうですが」

?「なんすか!無視っすか!?」

水無月「…そのダメージだ

まともには動けないだろ

その空元気はよせ」

?「流石にわかるっすよねぇ…」

明らかに声の張りが落ちた

水無月「実力が測れなかったこちらのミスだ

なぁアリシエ回復をしてやってくれ」

アリシエ「今回は不問にしますが

次はないですよ?」

笑顔で話しかけるアリシエだが

まぁ案の定目が笑ってない…

?「わかったっす

だからそんな怖い顔しないで欲しいっす…」

ある程度動けるまで回復した彼女は

?「さっきは申し訳なかったっす

強いやつを見ると目的を忘れて

攻撃しちゃう悪い癖っす…」

と謝ってきた別に私は怒っていないが

アリシエがとても怒っている

アリシエ「それで?あなたの名前は?」

?「名前と言うのはないっすが

コードネーム【焔】って呼ばれてるっす

森から突然現れた2つの気配に対して

国から派遣された1人っす!」

なるほどな…名前はないがコードネームか

なんとも機械的で好まん

国から派遣されてきた…

これは警戒するべきか?

水無月「なぁ焔

お前達は敵なのか?

それとも味方なのか?

それをハッキリしないことには

落ち着いて話が聞けないんだが」

まぁ悪意はなかったから敵ではないだろうが

焔「私達は敵なんかじゃないっす

いや…攻撃しちゃったのは悪いっすけどね」

水無月「敵じゃないのなら

質問をいくつかしたいいいか?」

焔「答えれる質問ならいいっすよ」

水無月「では1つ目

派遣されたのは全部で何人だ?

それと何処にいるかも分かれば頼む」

焔「国から派遣された

私たちの部隊は合計7人っす

もうすぐこちらに到着するはずっよ」

水無月「ふむ…では2つ目

私たちはこれからどうなるんだ?

今後の方針なんかも聞きたい」

焔「我が国で客人として扱わせてもらうっす」

まぁ今の所はこんなもんでいいか

水無月「助かった…」

アリシエ「話は終わった?

終わったなら私からもひとつ

なんで私たちがここにいたのがわかったの?」

水無月「それは私が答えよう

出た瞬間に奇妙な風が吹いたのは覚えてるな?

その風に微量の魔力が宿っていたから

その魔力を通じてわかったのだろう」

焔「…その通りっす

格闘技がそんなに強いのに魔法にも明るいって

凄いっすね…」

アリシエ「なるほど…ありがとう水無月」

そんな会話を繰り広げでいた私達の元へ

恐らくは焔の仲間であろう

武装をした少女達が現れた

焔が傷を負っているのを見て驚き

戦闘態勢に入ろうとしていた彼女たちに

焔が説明をし

無事に焔達の国へ連れて行ってもらえることになった

しかし…焔がリーダって言うのは流石に驚いたな

大丈夫か?この部隊…

そんな思いを胸に秘め

機械都市メドリアへ向かうのであった


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|・ω・`)ヒョッコ

どうも

お腹の調子が悪すぎて学校を休んでしまった

作者です

そんな中でも小説を書いている私に

自分で驚きを隠せません

いやそんなことはどうでもいいですね

さぁ!

いよいよ機械都市メドリアへ向けて

進み出した水無月達

そんな彼等にまたしても驚異が襲いかかる!

あっ次の話はキャラクターの説明です

なんだか自分でも混乱しそうになったので

まとめてみようかと

そんな訳で第9話

楽しんで頂けたら幸いです

ではまた次のお話でお会いしましょう

(。・ω・。)ノ))フリフリ


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