第3話 これがホントの初戦闘

初戦闘と言えるかは分からないが

とりあえず魔物は跡形もなくなった

せっかく作戦考えて 実行しようとしたのにな

少し落ち込んでいる私を見た女神は

女神「どうされました?」

流石に1日を使いずっと互いを語った仲だ

その上

私達よりも生きている時間は緩く長かったはず

そのため人に対しての接し方等は

身についているのだろう

多分、

落ち込んでいるといっても心配されるほどではないし

なんならもう忘れることが出来るため

水無月「問題は無い」

そう無愛想に答えるのであった

それでも心配をかけまいと気を使いながら

散策を続けていたら

またしても魔物に出会った

今度はさっきのようにはなっては練習にならないから

慎重に足を運ぶ、そして

まず木の棒に魔力を込めると木の棒は形を変え

あろう事か槍のようになった

自分でも少しびっくりした

まさか木の棒が槍になるとは

しかし流石に代償があった

体が重たく、少し目眩がする

これは「貧血」と呼ばれる症状だろう

この程度では倒れるほどでもないな

それよりも目の前の驚異に集中しなくては、

槍を使って殺すのも何年ぶりかと、

少し考えていた

隊列を組み矛と盾を使った戦術を

私一人に行ってきたのを奪い取った槍で

潰したのが最後だったか

思い返してみると懐かしいもんだ

この驚異を前にしても余裕なのは状況把握が

完璧だからなのだろうな

油断も隙もないがこうして頭で思い出を

思い出すのは新鮮な気持ちだな

そんなことを考えながら、魔物という驚異を

切って刺して潰していくのであった

ちなみにアリシエは【オービスニア】が

発動中のため近づかれません


水無月は最初は縦横無尽とまではいきませんが

善戦に善戦を重ね

数を減らしていきます

ある魔物の喉に槍が

また他の魔物は真っ二つ

30分もすれば

立っているのは女神と血まみれの水無月

水無月は

生き物を殺して溢れ出る高揚感を抑えるために

理性という私で必死に押さえ込みます

ある程度、高揚感が治まる中で

女神が駆け寄って来ます


女神「大勝利ですね」

と笑いかけてくる女神

その笑顔は聖母のようで、

あぁ、神なんだと再認識させられます

水無月「そうだな」

少し言葉につまりながら何とか

出てきた言葉

自分でも違和感を感じるが

これが私なんだと割り切ることにはした

しかし

このべっとり着いた血をどうするかと

悩んでいたら

女神「血を落としましょう」と

女神は魔法を唱えました

詠唱なのだろうが

何が何だか分からずじまいなため

見ているだけしか出来ない私は

じっと見ていると

完成したようで仄かな温かさといい匂いに

体が包み込まれ

着いていた血は

綺麗さっぱりになっています

水無月「すごいな」

素直にそう思った私は

賞賛の声をかけます

…これも慣れが必要ですね

貧血気味になってしまいました

女神「今日は疲れたと思います

なのでこの辺にキャンプ地を立てます

水無月さんは座ってて下さい準備しますので」

気遣いの出来る人だ

正直助かった

頭を使った戦闘は初めてだったから

疲労感が凄い…

あぁ疲れた…

その重い瞼を閉じることを

阻むものは何もない


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

能力補足

水無月は身体強化を習得する過程で

物質変化、強化、破壊

の能力を得ました

強すぎだって?

ノンノン

木の棒から槍が出た

でも元々の能力値は木の棒なわけで、

見た目が格好よくなって

攻撃範囲が伸びるんだけです

まぁこれは変化だけの場合ですがね(*ˊᵕˋ*)


読んでくださりありがとうございます

こんな駄文の物語ではありますが

頑張りますので!

ご指摘やご鞭撻がありましたら

どしどしコメントしてください(*ˊᵕˋ*)

第3話

これがホントの初戦闘

これにて閉幕

読んでくれた皆様方

愛してるぜ!⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄テレテレ

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