11月23日 Jレスキュー

 11月23日、晴れのち曇り。体を動かせば暖かいが、さすがにTシャツだとしんどくなってきた。


 びっくりするくらい書くことがない。掃除をしました、洗濯物を干しました、程度で済んでしまう。まるでネットリテラシーを完全に理解したアイドルのツイッターのようなつまらなさだ。ならばここからおれが極太介護系アイドルになるという大逆転の一手もあるが、本気の狂気を発揮してどうする。

 とはいえ、ここでプロ野球日本シリーズの話をするのも違う。敵しか生まないことは容易に想像つく。


 失敗かと思われたじゃがいもポタージュは、なんとなくまとまった。だが鍋の中の液体量が倍くらいになってしまった。

 完成後、正気を失い衝動的に牛乳1リットルをだばだばと投入したので当然の結末である。そこから更に牛乳や塩、コンソメ、バターを入れることにより味を取り戻した。

 味は取り戻すものでなく加えるものだが、今回に限ってはそう言ってもいいだろう。正気を失った反動で味を取り戻したのだ。とろみは、次の課題にする。今回は一応、じゃがいもポタージュのリカバリーに成功したと自分を褒めてもいいだろう。


 さて。じゃがいも残り約35キロ。どうしようかと腕組みをする。当日記のコメントでポテトチップスを教えて頂いた。絶対美味しいやつだと思うが、大量消費には向いていない。揚げると満腹感が加わる為だ。

 また、大人にとってポテトチップスは、一種の罪悪感と共に味わうものである。酒のつまみにポテトチップスなんかもう、最高であるが、それは罪悪感が程よいスパイスになっているからだ。罪悪感の主成分は塩分油分、糖質といったあたりだろう。日干しする必要があるからプリン体も加わるかもしれない。


 鮭やアーモンドなどパーフェクトフードと呼ばれる食品がいくつかある。逆に、太陽光をふんだんに浴びたじゃがいもから作られるポテトチップスは、おれにとってスーパーネガパーフェクトフードになってしまう。あまりよろしくないところを、積極的につぶす意図を持って完璧に狙いに来ていやがる。その完璧ぶりはソフトバンクが読売を一方的にボコボコにしているような。いかん、野球の話はいかん。


 それに、夜な夜な罪悪感およびに満腹感を腹一杯に抱えていたら、人格と血糖値がねじ曲がってしまう。ましてやそれを無尽蔵に作ることができるとなったら……。教えていただいてありがたいが、ポテトチップス、今回は見送ることにする。


 何かいい調理法はないですかね、罪悪感が混じってない系の! じゃがいもレスキュー(Jレスキュー)のゴツゴツした赤色灯が、今まさに皆さんの前で回っています! まぶたを閉じても関係ないくらい強烈な赤を放っています! 無視したら夢にまで出てきます! できればじゃがいも以外は調味料しか使わないやつを教えてください!


 じゃがいもってまた調理がめんどいんですよね……。長時間茹でないとならないし、頑張ったところであくまで副菜。そもそも素材としてはかなりヘビーな部類に入る。双肩するのはとうもろこしくらいではないだろうか。

 とうもろこしを主食にするのはわびしい。だがじゃがいもは主食になりうる。特にじゃがバターならば主食として文句のつけようなどないが、あれを毎日食べていたらそれこそテキサスの化石掘りのように「じゃがいもにも飽きたぜ」と嘆くことになる。せっかくの北海道産じゃがいもだから美味しく頂きたいのだ。


 一言メモ。市販のポテトチップスは適当な量を細かく砕き、かき混ぜた卵にちょっとだけ放置。あとは焼くだけで立派なポテトオムレツの完成である。味付けはポテトチップスが勝手にしてくれるので、まず失敗はない。

 最大のメリットは、自分の引き出しにないコンソメパンチ系の味に挑むことができることだろう、無謀にも。

 その無謀さを例えるならば、まるで敵地福岡ドーム3連戦での練習前に、塩を撒き始めてしまった読売巨人軍のようである。どれだけ封じようとしても、今年の日本シリーズは語ることが多すぎる。

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