結果はシロだけど
「しばらく休みます」
というタイトルのブツをアップしたのが一つ前。
そこから舌の根も乾かぬうちになぜジジイの小便のごとくチョロッチョロチョロッチョロ更新してやがるのかと舌打ちされている方もいると思う。
さびしいのである。やるべきことをやれないので、激しく心が空回りしているのである。
PCR判定の結果はシロ、陰性だった。
それは良いのだけれど、面会はできない。母が救急車に乗せられた時の様子を見ていると、とてもではないが家に帰ってこられるとも思えず、ただひたすら料理を作ったりちょっとした仕事をしているだけで空が赤くなっていくのである。
面会はできないが、病院からの「持ってこいリスト」は毎日更新される。
とここまで書いたのが17時。今、病院から電話があった。
「退院はいつにしますか」
とのこと。なぜそんなに早い退院なのかと聞くと
「ガンが脳に転移しているので、ここではもう。だから転院」
みたいなことを言われた。ガクリともせずすぐに返答できたのは、最近大きなストレスを喰らい続けているうちに、何かしらの耐性が芽生えた為なのだろう。いらんわ、こんな強さは。
「わかりました。ならなるべく早めに退院させます」
と自分で言っておきながら、父のショートステイ帰りとぶつかることを忘れていた。わちゃわちゃである。
退院時、医者からの説明がある。その時に生存率の話も出るはずだ。実際なかなかしんどいラインではある。できれば話を聞きたくないとすら思う。
やっぱ全然強くなってないわ、おれ。
しかし、それによって覚悟が決まり、生前にいろんな物品の整理をしておくこともできる。感情の整理は難しいかもしれないが、これは本当に不幸中の幸いだと思う。
特にコロナが世界を席巻している今の御時世、今際の際を看取ることができそうなのは一周回って良いことだ。
なぜならば、それほど遠くないゴールに向かって、ただひたすらに親孝行ができるから。給付金の使いみちが生まれたな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます