緊急入院の繰り返し

土曜日に母を入院させた時、CTスキャンを撮った。結果、脳腫瘍ということがわかったのだけれども、合わせて告げられた病名が、今もなお外出できないことにつながっている。

「肺炎です」

母の外出は病院以外にないので、我が家でコロナに罹患する確率は一番低い。だとすれば、外出している私たち家族はそれよりも確率が高いはずだ。自覚症状は一切ない。後ろから撃たれたような気分だった。

コロナかどうかの結果は月曜日の午前中に知らせるとのことだった。けどなかなか電話が来ないので、悪いとは思うが病院に電話をした。兄は配送なので、それの結果次第では仕事ができないからだ。

先程電話をして、もらった返答がこれ。

「火曜日以降になります」

当然、聞き返す。

「月曜日の午前中と言われましたが」

「火曜日以降の連絡です」

「営業に出る者がいるのですが、出てもいいですか、待機したほうがいいですか」

「待機で」

まあ、それはそうだろうなと納得する。本屋にも行けない。

コロナだとしたら、当然脳の放射線治療は受けられない。大きすぎる山が二つある。

ていうか、土曜の夜から携帯電話を片手にピリピリしていたのはなんだったんだ。この結果が気になって２日眠れなかったが、もうどうすることもできないから、諦めて目を閉じよう。気づけば空腹も感じない。

その代わり、５年以上やめてた紙タバコに火を点けた。

多いときでも一日一箱は吸わなかったが、日曜から月曜日の午前中までで３箱無くなってるんだけど！

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