しばらく休みます

5月30日、午前中。

父をショートステイに送り出して肩の荷が降りた。少し寝ようと思ったところ、母が病院へ行きたいという。ここ5日ほど、便秘に悩まされていたのは知っていたのでかかりつけの診療所へ送った。

1時間後、明るい声で電話がかかってきた。出たよ、というだけだったが、その声は明るいものだった。

帰り道、宿便がどうのこうの、軟便がどうのこうのと言っていた。ここまで、何の異常もなかった。

家に戻ったのが13時。暑かったのでシャワーを浴びた。1階で昼食を始める母を見たのは確かに覚えている。

シャワーを終え、2階の自室へ。少し経つと、階下から物音が聴こえた。

母がお茶の入ったガラスのコップをひっくり返していた。


「掃除するから触るな!」


ガラスの破片を拾おうとする母を叱って着席を促し、掃除を始めた。それが今でも悔やまれる。


掃除を終え、再び2階の自室へ。どれくらい時間が経ったのだろうか。唸り声のようなものが聴こえてきた。3回目に異常を感じて階段を覗き込むと、母が手すりに捕まって立っていた。


様子がおかしい。話しかけても返事がない。右腕が痙攣している。それだけ腹が痛いのかと思い、深呼吸を促す。今でも悔やむ。何の意味もない行為だった。


やがて母は痙攣を始め、立っているのも無理になった。なんとかして椅子に座らせ、救急車を呼んだ。


救急病棟に運び込まれて2時間ほど経って、医者が現状を告げてきた。


「体調が悪いのではなく、脳に腫瘍ができてそれが圧迫している。恐らく意識が戻ることはないだろう」


とりあえず仕事中の兄に電話をして、現状を報告。なんだろう、この辺から記憶が曖昧になってきている。


これは、この文章は、自分の考えを整理するためのものである。そしてまた、今回は今連続して公開しているもののお休みをお知らせする場でもある。

吐き出せば少しは頭がスッキリするかと思ったけど、全然そんなことがない。もうどうしたらいいのかわからない。

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