第二十七話 遺跡を止めろ!

◇カイ

ウィルゲン、

あとはお前だけだ……!


◇ウィルゲン

やはり、あんなモノでは

お前たちを止める事は

できなかったか……


さすがはデイヴィ・ロストマンの

息子――


だが――


俺を追い詰めたところで、

この遺跡は止められんっ!


すでに島は――

兵器『アグニボロス』は

起動している!!


◇カイ

止めてみせるさ必ず……

この島を――


島の人々を救う!


◇ウィルゲン

その若さ――

いずれ仇となるぞ


来るべき終末に

人々は、滅びる


◇カイ

そんなことは、させない!


◇ウィルゲン

口先だけの戯言――

若さゆえの無知が生む言葉だ


『あのお方』の計画のみが

世界を救う唯一の手段――


◇カイ

『あのお方』……?


◇ノア

『計画』だと……!?


◇カイ

おい!

『計画』って――

『あのお方』て誰なんだ!?


◇ウィルゲン

島と共に消えゆく者たちに

話す必要はない


残念だ――カイ、ノア

我が友の忘れ形見よ


島とともに沈め――


◇カイ

ウィルゲン!


◇ウィルゲン

さらばだ





◇カイ

くっ……!?


◇ノア

消えた……!?


◇アリア

カイさん! ノアさん!

早く遺跡のマキナを止めないと

島が――!


◇カイ

ノア!!


◇ノア

もう始めてる!


くっ……この起動式、

どうなってるんだ!?

複雑過ぎて――


◇カイ

頑張ってくれ、ノア!


◇クロナ

ノア!

しっかり!!


◇ノア

静かにしてくれ!


揺れが強くなってきた……!!


◇カイ

くそっ……

どうやって止めたら――


な、なんだ……?

リンジーから渡された

マキナが――


◇リンジー

H~i!

グッドボーイズ&ガールズ!

冒険は楽しんでマスカ~!?


天才発明家リンジーちゃんが

マキナの修理完了を

オシラセシマース!


◇カイ

リンジー!?


◇ノア

そうか……このマキナは

離れた場所でも会話ができる

遠隔通信マキナ……!


◇リンジー

Oh!

さすがノアさんデースネ!

そのとおりデース!


◇カイ

リンジー!

今、アグニボロス遺跡にいる!


遺跡のマキナが発動して、

このままじゃ

島が溶岩に覆われてしまうんだ!


◇リンジー

Oh!?

なんということデスカ!?


◇ノア

マキナの止め方

わからないか!?


◇リンジー

遺跡のマキナは

イザというトキのための

緊急停止スイッチがありマース!


コアの横にボタンが

ありマセンカ!?

それをポチっとしてクダサーイ!


◇ノア

ボタン……

これか!


止まれ――!!


止まれ!

止まれ!!


◇アリア

お願い……止まって!!



――緊急停止ぼたんガ押サレマシタ

『アグニボロス』ノ

機能ヲ停止シマス……



◇ノア

止まったか……!?


◇クロナ

や……やったぁ~!!


◇アリア

よかった……


◇ノア

はぁ……

手が震えてるよ……

はは……


◇アラン

これで……

これでノーラグベルは

救われた……!


◇マロン

よかっ……た……


◇カイ

やっ……たぞーーー!!!!

俺たちは島を救ったんだ!!



To Be Continued……

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