第3話~対特定特殊セルリアン部隊

前回のあらすじ…

テンテンテンテンテレレーン(某RPG風)

ナナシと胡蝶がなかまにくわわった!!!

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「...分かりました。私、ここで働いてみたいです」

「よし、ならまず寮に案内する、ついてこい」

コンは頷き、手招きをし、歩いて行った


~道中~

「あのー…」

「ん?」

胡蝶が少し小さい声でコンに声を掛けた

「もし、私が入隊してなかったらどうなってたんですか?」

コンは後ろを振り向きながら答えた

「まあ、事態隠蔽部隊か情報漏洩防止部隊に連行されて存在か記憶が消されてただろうな…」

「今さらっと恐ろしい事を…」

~3分後~

ザッザッザッザッ

と揃った足音と共に真っ黒な装備を着けた軍団がこちらに向かって歩いてきた、その数6人、コンは急に胡蝶の方を向いて小声でこう言った。

「いいか?これから聞かれたこと以外何も喋るな良いな?」

「はっ、はい!」

その軍団は胡蝶とボウシの前で止まった

「どうも、コンさん…して、その」

「隣の一般人は誰だ?か?コイツは一般人じゃない、俺の隊の新人だ」

「成る程…しかしその独断と偏見で勝手にこの偉大なハンターズを貶めないで下さい、もし、セルリアンの情報が漏れたら我々の偉大な隊は堕落してしまいますからね」

男は少し傲慢な言い方をした。

「それはそれは申し訳ない、しかしこの男、胡蝶はもう一人の新人と何らかの関係があるからして、入隊して貰ったんだが?」

コンも負けじと言い返す

「ほぅ…ならばそのもう一人の新人とやらは…」

「名前はナナシ、入隊はコンが決めた事じゃなく、パーク上層部の決定よ、」

コンと胡蝶が歩いてきた方に別の部隊か立っていた。

(全く足音が聞こえなかった…!)

胡蝶は振り向いたまま硬直してしまった

「これはこれは…事態隠蔽部隊の隊長、カミーラさんではありませんか…」

「貴方には出来るだけ会いたくなかったけど、ウチの隊と密接な隊の隊長がいじめられてるんじゃあね、」

カミーラはコンにニコッと笑いを見せたそしてコンにスマホの様な端末を差し出した

コンはそれを少し眺めてから

「Kさんよ、これはパーク運営理事長からのサイン入り許可証だ、確認してくれ」

Kと呼ばれたその男は端末を確認し、静かにコンに返した。

「成る程それなら結構、それじゃあ良い一日を、カミーラ、コン、そして胡蝶」

そう言うとKは黒い集団を連れて通り過ぎていった。

「はぁ、全く困ったもんよ!あの情報漏洩防止部隊のK!」

カミーラは強い口調でそう言いながら端末をポーチにしまった

「本当に困る、一応は俺達と同じ隊長って階級の癖してどこか傲慢だからな…」

コンはブーニーハットを被り直しながら言った。

「あっ!あの!」

「ん?」

「あ?」

胡蝶がカミーラとコンに声を掛ける

「ナナシは無事でしょうか!?」

するとカミーラの表情が穏やかになった

「大丈夫よ、一応応急処置とサンドスターによる治療もやっておいたから…て言うか自己紹介してなかったわね、」

カミーラはそう言うと何所からか手帳を飛び出した

「私はセルリアンハンターズ事態隠蔽部隊隊長、カミーラよ、因みにカミーラはそっちのコンと同じで本名じゃないからよろしく!」

「え?本名じゃ…ない?」

胡蝶は今の今までコンとカミーラを本名だと思っていた、流石にKはあだ名だとは思っていたが衝撃のカミングアウトにフリーズしていた。

「おーっとそう言えば説明してなかった、ここに居る隊長格の奴にはコードネームが渡される、まあ簡単に言えば称号みたいなもんさ、」

コンはそう言うと腕時計を確認した

「おっとそれじゃあ俺らはそろそろ行くぜ」

「そう、じゃ気を付けてね!」

そう言うとコンは少し早足で胡蝶を連れて寮に向かった。

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~寮内~

ナナシは開いたドアをくぐり、部屋の外へ向かった。

部屋から出るとそこはリビングの様な場所があった、人は誰も居ず、とても静かだ。

「…置き手紙?」

ナナシは机の上に置かれている置き手紙を広げ読み始めた

「何々…おはようナナシくんだっけ?僕は君の治療を担当したメガネだ、早速だけど地下に来てくれないかな?何をするのかは来てからのお楽しみで!メガネ…か」

さっきの契約書は電子化されていたのに何故かここだけは紙だ、何か意図があるのだろうか?と考察しながら手紙を裏返すと、「階段裏のキーパッドに迎え…」と書かれていた

ナナシは二階に上がるための階段の裏に入って行った。

「キーパッド…キーパッド…これか、」

ナナシは空の段ボール箱の底に着いているキーパッドに触れた、次の瞬間階段裏の床が ガクンと揺れ、下に下がっていった。

「これは凄い…でも完全にロマンだよね?」

しばらく立つとガコン、と言う音と共に少し床が揺れ、降下が停止した。

そして、壁に埋め込まれている金属製の扉がゆっくりと金属を擦る独特な音と共に開いた、そこはどうやらトンネルの様だが薄暗くよく見えなかった、そして、よく目を凝らすと白衣を着た男がいた。

「やっと、来たねナナシ君」

白衣男はゆっくりと近寄ってきた

「一応確認しますが貴方の名前は?」

ナナシは冷静に聞いた

「君は慎重だね…僕はメガネ、まぁあだ名なんだけどね、所属は対特定特殊セルリアン部隊の専属研究員君、一応今回は君ともう一人の教育係と言う事になってるよ、以後よろしく」

メガネはそう言うとナナシを昇降機から降りる様に求めた。

ナナシは静かに昇降機を降り、トンネルに立った。

「ここはハンターズの地下施設だ、ここで君に合っている武器を探す」

ナナシははぁ?と言う顔をした

「僕は普通にフレンズだから爪で戦えば良いのでは?」

メガネはニコッとしながらトンネルの横道に入って行った、

そこは様々な武器が壁に置いてあり、銃が専用の台に大量に置かれている、武器庫だった。

「まぁ、爪は確かに君のメインウエポンだね、否定はしないよ、でも折角だからここの武器も使ってみたら?」

そう言ってメガネは大きめの横開きドアを解錠し、ナナシを案内した。

「ここにはありとあらゆる対セルリアン兵器があるよ、アサルトライフルから剣、槍、拳銃、投擲物、ナイフとかとか…自分に合った装備を見つけるんだよ、僕はちょっとあっちの倉庫に用があるから席を外すよ…」

そう言うとメガネは早足で武器庫を出て行った。

「さて…どうしようか…あくまでサイドアーム…銃が無難かな…」

ナナシは銃を手に取り構えた

「軽い…」

「その銃は本物じゃない、エアガンだ」

ナナシが後ろを振り返るとコンが立っていた

「…胡蝶はどうしたんですか?」

ナナシはゆっくりと聞く

「今武器を選んでる、ここはだいぶ広いからな…んで、お前は結局その銃にするのか?」

ナナシは銃を目線まで持ち上げあちこち見る「因みに、」

コンはナイフを抜き、見せる

「俺のメインウエポンはコイツだ、ナイフは割と取り回しが良いし、リーチが短い…」

ナナシにナイフを手渡す、ナイフにはまだ、ぬくもりが残っていた。

「まあ、お前の好きな武器を決めるんだな…そうそう、明日は普通に訓練がある、心して掛かるようにそれじゃ俺は宿舎に戻ってる」

コンは昇降機に走って行った。

「…訓練、一体何を…?」 

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~宿舎~

コンは自室に戻り、ブーニーハットと腰のポーチとホルスターを壁のフックに掛けて卓上のPCに向き合った、

「さーて…連絡は…」

そう言いながら↖をジャパリパークの地図らしきアイコンが出ているアプリをクリックした、するとロード画面が数秒間表示され、その後ジャパリパークの地図が表示され、幾つかのマークも地図のあちこちに表示された。

「…対一般セルリアン部隊から怪我人が5名…ん?」

急に画面上にwarningと赤字で表記された。

「…巨大セルリアンか?…いや…サンドスターの濃度が上昇中…場所は…」

コンはニヤッとしてウーン伸びをしてから任務受注をクリックした。

「丁度良い…訓練する予定だった場所と同じだ…さて、出発は翌朝5:15…伝達しとくか」

コンは任務内容を部隊の全員に一斉送信した。

「場所はキョウシュウ地方の火山…久しぶりにヘリの操縦が出来る…」

コンは歓喜に包まれた笑顔でパソコンのシャットダウンを済ませ就寝についた…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━後書き

なんか余りストーリーに進展がありませんでした…スイマセン

一応今回で胡蝶とナナシの武器が決定したのですが、どんな武器かはお任せします。

次回を楽しみに待っています!!



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