第150話 一行怪談150
自動字幕を付けて動画を見て見ると、頻繁に私の名前が字幕に出ている。
こちらを見つめる少女の絵が学校の階段に飾られているのだが、あの少女は数年前まで少年の姿をしていたはずだ。
泣きじゃくる少年に影がないことに気づいているから、通行人たちは誰も彼と目を合わせようとしない。
先日まで続いていた頭痛がやっと納まったと思ったが、鏡を見ると頭から木の枝が生えていた。
さっきから口をもごもごと動かしている息子の口を強引に開けると、ぐちゃぐちゃになった人間の指らしきものが数本、うねうねと蠢いていた。
実家で飼っている人面犬は、いつ行っても愛想が悪い。
庭に誰かの人影があったので出てみると、人の顔が集まって人型になった化け物だったので、塩をかけて追い払った。
リビングの電気を消してもいつの間にかついている時は、あの男の生き霊が家に着いてきた証拠。
長々と続いた校長先生の挨拶が終わる頃には、生徒たちは既に白骨化していた。
あの声が耳元で聞こえた時は、私は自ら命を絶っているだろう。
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