第109話 一行怪談109
近所のうるさい犬に悩まされることもないし、息子がてるてる坊主を喜んでくれるし一石二鳥だと、壁にかけた大きなてるてる坊主を眺める。
ノックが返ってきた、深夜二時の鏡。
家の味噌汁は一味違って格別だ、なんせ新生児死亡脳味噌を出汁にしているから。
カラオケに行ったらベタな心霊体験をしたことを友人に話すと、「そこのカラオケ屋、二年前に潰れてるけど」と訝しげな顔をされた。
電灯に集まるのは、死んだ祖父の顔をした無数の蝿。
手軽に地獄を味わえるという黒い箱が100円ショップで売られているのだが、箱を購入した人が次々と失踪し、販売停止となった。
紫色の雲が太陽を覆っている時は要注意。
信号が点滅して黒に灯った途端、タンクローリーがこちらに突っ込んできた。
シャッター音が響き渡る、誰もいない風呂場。
店の看板に青い手形が着いた日は、店を閉めなければならない。
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