第2話 決着と届かぬ恋


 勇者の剣が胸に刺さる。

 

 痛い


 だけど私は嬉しかった。

 

 背中からチョコレートを出す。


 そして勇者の――彼のポケットにそっと入れた。


「お返しは、いらないからね」


 私は静かに呟いて倒れた。

 

 勇者は不思議そうな顔をした。

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魔王のバレンタイン【200文字前後編】 ノンレム睡眠 @NonRemSleep

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