第6話 野生のデーモンスパイダー(美少女)

山を下り麓の町に向かう事になった


メンバーは僕と妹、母さんと婆ちゃんだ。


本当は行きたくなかったが、僕の中の能力『パソコン』が色々必要なので僕は絶対だった


妹は好奇心だろう、なんかおしゃれしてるし。


母さんは食材の下見だ、台所を預かる母ちゃんは絶対に行くと言った

婆ちゃんは護衛だ、今の所婆ちゃんが一番強い・・・てかパソコンのステータスをみると婆ちゃんのレベルは90という・・・父さんと母さんもレベル50だ


一般的にRPGならレベル40付近がゲームクリア基準だから・・・もう魔王だろうが倒せるんじゃね?

と思ってしまう。


{否!康江殿はその下地ができているに過ぎない、様々な経験を得ることでどんどん使える魔法が増えていく、それに魔法使いだけでは魔王を倒すことはできないだろう}


父ちゃんと母ちゃんもレベル50だよ


{同じこと、レベルは高いが、それは魔力量や身体能力が上がっているだけ、色々な事を覚えていかなければならない}


しかしなんで俺はレベル1なんだろう・・


{それは勇者だからである、勇者は一日にしてならず、日々精進であるぞ和也!}


スキルパソコンで地図を見ることができる僕が列の先頭を行く

うん?なんだ 体が動かない


「まってなんか体が動かない」


{デーモンスパイダーの巣に引っかかったようだ}


「なんか蜘蛛の巣に引っかかったって・・」


「ほう、どれどれ・・これは強い糸だね」


{デーモンスパイダーの糸は粘り気のある粘糸と強度のある鋼糸に分かれている、鋼糸で作られた服は光沢にすぐれ、強度は鋼の鎧クラス、よって高値で取引される、粘糸の接着力は強力で建設にも使われる、鋼糸ほどではないがこちらもいい値段で取引されている}


「そんなこといいから・・助けてよ!」


{粘糸の接着力は冷やすことで落ちる、氷属性の魔法をついている糸にかけてもらえばいい}


「氷属性の魔法だって!だれかかけてくれよ!」


「しょうがないねえ、それ・・」

しかし康江の手からは何も出ない


{康江は火属性が強い為、対極の氷属性は使用できない}


「えええ、まじか・・」


そのとき糸をつたって8個の赤い点がある黒い塊が近づいてくるのが見えた


「まさか・・・」


{これは珍しい、デーモンスパイダーだその糸の希少性から数が減っているし、巣もすぐに変えるため、主がいない菅ほとんどだが・・}


「ひぃ」


「こりゃまた大きい蜘蛛だねえ!」


婆ちゃんが大きな火球をデーモンスパイダーに投げつけた


デーモンスパイダーは咄嗟に糸の盾を作り出す、しかし婆ちゃんの攻撃はそんなものでは防げない


「これは食えるのかい?和也?」


「えええ蜘蛛は食べたくないよ」


{食べれないことは無いが、デーモンスパイダーはある理由で乱獲されている、戦闘力高いが貴重である、奴隷として売れば高い値段が付くだろう}


婆ちゃんの攻撃を喰らったデーモンスパイダーは煙に包まれる

髪の毛を焼いたようなにおいだ、堅いと言ってもやはりタンパク質でできているのだろう、てか僕を解放してくれ


煙の中からはなんと一人の少女が現れた


{デーモンスパイダーは魔族ではなく妖魔です、女性しかいない種族ゆえにほか種族の男性を襲う、もう少しで卒業だったが・・・まあこれも天命・・}


「卒業ってなんのだよ!」


{デーモンスパイダーはほか種族の男性を襲うのは子を産む為だ、処女のデーモンスパイダーは擬人化が安定しないため、交尾のときしか擬人化しにないが、子を産むと人間と亜人と化す、彼女は蜘蛛で現れたから処女だろう・・・おしいことをしたな和也!}


何が惜しいことだ!蜘蛛女なんか・・・・・・なんて可愛いんだ・・・


{デーモンスパイダーは狙った相手の理想像を粘糸を通じて読み取る、眼鏡をかけているデーモンスパイダーなんてこの世界にはいないだろうな、三つ編み眼鏡とは、和也らしい}




「ちょっと!女の子になったよ!この子」

美菜は不思議そうに女の子を見る


「はわわわわ・・・殺さないでください!、何でもします・・奴隷にもなります・・・お願いします」


「ありゃりやこれじゃトドメはさせないねえ」


{ちなみにデーモンスパイダーは1子を産むと寿命を迎える、だからデーモンスパイダーに選ばれる男はある意味幸運なんだが・・・どうする和也、この娘は和也の理想像を具現化している、一度具現化した体は元には戻らぬ、奴隷としては価値は高いが和也が決めた方がいいだろう}


奴隷って売られたらどうなるの?


{デーモンスパイダーを奴隷化する富裕層などすることは同じ、☆□△な事して、★▼■な事をする、子を産んだら子も富裕層の遊び道具となるだろう、むしろ子が目当ての名場合がある何せ自分の理想の女性を弄べるのだから}


そりゃひどい・・・・


{まあ粘糸や鋼糸を生産するので、それを目的に飼う人間もいるが、野生のデーモンスパイダーなど本当に珍しい}


「母さん!この子・・飼え・・助けれないかな・・・?」


「うーん食事は何なのかしら・・・」


「なんでも食べます、肉でも野菜でも虫でも魔物でも・・・役に立ちます!お願いです・・・殺さないでください」


なんで、こんなに怯えてるんだ?


{女性には嫌われている存在だから・・家庭を壊す妖魔として}


それもそうか・・・


「虫はとれるのかい?」


「はい!お母さんから教わっています、魔物も狩れます・・・どうかお慈悲を」


「蜘蛛は昔から農家の守り神!いいよ我が家に住ませてあげるよ!」


「本当ですか!・・・うぅ・・・なんでもいたします」


「名前は何て言うんだい?」


「名前はありません・・・」


「それも困ったね…じゃあ梅でいいね今日からあんたは梅だきっちり働いてもらうよ!」


「はい!」


・・・・・


「あの・・この糸から助けてもらいたいのですが」


「あわわわ・すみません、今しまいます」


梅は粘糸を食べ始める

いや・・・ちょっと・・そんなところも・・・


あやうく・・もう一人の僕が反応してしまうところだった

だって、清楚な三つ編み眼鏡が、僕を舐めるように・・・・・


妹と母さんがじとっとした目で僕を見ていたのは致し方ない・・・




**********************


デーモンスパイダー『梅』が仲間に加わった

和也のレベルが上がった lv5→lv6

美菜のレベルがあがった lv8→lv10



和也 勇者Lv6

 スキル「パソコン」lv80

     剣技 短剣 lv2

美菜 格闘家lv10

 スキル 「飛び蹴り」lv1

和義 戦士 lv50

     剣技短剣 lv40 

美恵 賢者 lv45

 スキル 魔法「エアカッター」lv25

康江 魔法使い lv95

 スキル 火魔法「火球」lv87

     土魔法「形成術」lv60

     光魔法「サーチライト」lv40

ミーニャ 化け猫 lv5

タロ 犬 lv3 

    「逃げ足」lv8  

梅 魔蜘蛛 lv12

 スキル 「萌」lv12 和也の理想により習得

     粘糸 

     鋼糸

     擬人化

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