第7話 和義と車とチェーンソー
留守番の和義はガレージに入る
車庫には3台の車がある、一つは自慢の愛車TOYOTAランドクルーザープラド
SUVここにありだ!だがこの世界で動かせるのか?軽油だって手に入らないだろ・・・
もう一台は親父が生前使っていたスズキのキャリィ3代目だ・・ザ・シンプルな軽トラの代表格だろう
一応整備してあるが、車検はもう切れている。
車検なんて関係ないか・・もう一台は妻の日産のキューブ、この足回りだと舗装されていない道は厳しいな・・・
そもそもアスファルトもない、使うならプラド一色だ・・しかしプラドはデカイ、道すらないこの山林では乗り出すこともできない
ガソリンも限りがあるしな・・・
「和義!俺らの出番か?」
うん?誰か呼んだか?今家にいるのは俺とミーニャとタロくらいだ
「俺だ!プラドだ!和義!進化してしまったぜ!」
「ふん!進化したのはあんただけじゃないわよ!和義!私に乗らせてあげてもいいわよ!」
「こら!若造ども!和義!たまにはわしに乗らんかい、まだまだ動くぞ!」
和義は耳を疑った!車がしゃべっている
「何固まっている?和義俺らの進化具合を見に来たんだろ!」
「長く生きるもんじゃな!こんな進化ができるとは!」
「うふふ!私ってかわいいでしょ!もう磨きたくなっちゃうでしょ!」
和義の加えたタバコが落ちた
しばらく思考回路が働かない
「ちょっと!和義ったらびっくりして動かないじゃない!」
「ふぇふぇふぇ、昔と変わらないのぅ和義は」
「あまり和義を悪く言うな、俺を選んでくれた男だ!」
和義は我に返る
「ちょっと待て!進化って何だ?」
「おう!聞いて驚くな!まず見た目だ!この時代にマッチした見た目に俺らは変身できる、見せてやる!」
ボン!
プラドが煙とともに変化した、見事な馬車だ!
馬も生きているみたいだ!
「おうこの場合馬がエンジンになる、つまり1匹に見えるがプラドの馬力は177馬力だから177頭分の馬ということだ!」
「私だって!」
ボン!
キューブが返信した
あ!お姫様仕様だ・・・おとぎ話に出てきそうなカボチャの馬車に白い馬
「私は女の子らしくお姫様仕様よ!でも白い馬は96馬力、軽でこの馬力はすごいんだから!」
「どれ今度は、わしじゃ」
ボン!
幌馬車だ!西部劇を思い出す
「どうじゃ!軽トラの任務は荷物を運ぶことじゃ、許容量は従来の30倍に進化している、次元収納が可能じゃ!若造には真似できまい、加えて
「悪路なら俺だな!」
「街中なら私よ!」
「荷物運びならわしじゃ!」
ボン!三台は元の姿に戻る
「さてさっきの姿はみんなイメージにすぎないぜ!あくまでこの地に住む者にはああ見えるって事だ!実際はこの状態だから運転だって可能だ!」
プラドがしゃべるたびにライトが点滅する
「でもガソリンも軽油もどこにも売ってないだろ!」
「良くぞ聞いてくれた、和義!もう俺らに燃料は必要ない!なんたって魔力で動くからな!」
「魔力?」
「この家に置いておけば
「おいおいそんなの俺は持ってないぞ!」
「ははは!謙遜するな!確かに戦士の和義は魔力値が少ないがレベルが高いから5回分くらい満タンにできる」
「レベルって何だ!?」
「まだそんなことも分からないのか?なさけないのぅ和義は、もっと勉強せんか!」
「いやいや爺さん、しょうがねえだろ、まだここにきて1週間くらいだ・・・」
「それもそうじゃの」
「ハハハハハ」
車たちが一斉に笑う
「問題がある、見てみるか?」
和義が車たちに言う!そして車庫の扉を開けた、鬱蒼とした森が広がっている
「なんだよ!これじゃ走れねえぜ!」
「ちょっと和義!道を作りなさい!」
「そうじゃ!わしらが走れる道を作るんじゃ!」
「ああどうやら、仕事ができなくなった分、しばらくやるべき事ができたな・・・」
和義は倉庫からスコップとチェーンソーを取りに行く
「しかし木を引っこ抜くのはいくら俺が強化されても無理だろう・・・チェーンソーのガソリンはどうなるんだ?車みたいに魔力なのか?」
するとうなずく様にチェーンソーが回りだす
「うぉわ!アブねえ、回るときはなんかいってくれ」
ウィン
今度は返事するように小さく回った
和義は車庫前の木から切り始めた、大木を切ることなどは始めてだ、倒れる方向を計算しなくてはいけない家に倒れてきたら大変出しな
しばらく使うとチェーンソーが何か言いたげだ・・・
「私が通訳しようか?」
「おわ!」
家が話しかけてくる!びっくりするは本当に
「すまない、驚かしてしまった、家は家族に安らぎを与える役目、私は失格かもな」
「いや気にするな、でチェーンソーはなんて言っているんだ?」
「和義の武器になりたいと言っている、契約してほしいと」
「契約?」
「そうです、契約です」
「契約するとどうなる?」
「和義専用の武器となり必要なときに和義の手に現れる」
「それは便利だな、ぜひ頼む」
するとチェーンソーが光りだした
和義の手からチェーンソーが消えた
「おい!無くなっちまったぞ!」
「大丈夫!手にチェーンソーを持つイメージをしてみてください」
「どれ!」
和義の手にチェーンソーが現れた
「あれ?スイッチがないぞ!」
「頭の中で動かすイメージをしてください」
ウィーン!
「おおおお!すげええなこれ!」
「おめでとうございます、和義の専用武器としてこれから活躍するでしょう、では道作りがんばって下さい」
「おう、って先は長いな・・・頼むぞチェーンソー」
ウィーーン!
******************
和義はオリジナル武器チェーンソーを習得した
剣技レベルが上がったlv1→lv10
和也 勇者Lv6
スキル「パソコン」lv80
剣技短剣 lv2
美菜 格闘家lv10
スキル 「飛び蹴り」lv1
和義 戦士 lv50
スキル 武器「チェーンソー」
剣技 lv10
剣技短剣 lv40
美恵 賢者 lv45
スキル 魔法「エアカッター」lv25
康江 魔法使い lv95
スキル 火魔法「火球」lv87
土魔法「形成術」lv60
光魔法「サーチライト」lv40
ミーニャ 化け猫 lv5
タロ 犬 lv3
「逃げ足」lv8
梅 魔蜘蛛 lv12
スキル 「萌」lv12 和也の理想により習得
粘糸
鋼糸
擬人化
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