第2話 神様?

家族全員でテレビを見に居間に集まる。


テレビには変なおじさんと綺麗なお姉さんがお茶を飲んでる


「チャンネル回そうよ」

美菜が言う


チャンネルを回してみるがすべてその番組だ

変なおじさんが何かしゃべりだす


{これは斎藤家の皆さんお揃いで}


「何言ってるのこの人・・?」

母ちゃんが父さんに聞く


「俺に言ってもわからないよ」


{驚くのも無理はない、あなた達は選ばれたのです}


「何に選ばれたの?」

美菜が聞き返す


「テレビにしゃべってもしょうがねえだろ」


「だって私たちに話しかけてるよ」


{ふふふ、私は神です}


「わあ・・・危ない人だ‥こんな非常時に」

母さんが怪しげな目でテレビを見る


{あなた達は家族でこの世界を救う使命があります、この世界は魔物によって人間は苦しめられ支配されています}


「ゲームみたいなこと言ってる」

美菜が声を出す


{ゲームではありません、ただ、和也君!}


「は、はい?」


{あなたの設定が生かされています}


「え?」


{あなたが作った設定にこの世界の危惧が一致していたのです}


「え?・・・」


{まあ説明しましょう、現在のあなた達の家の様子をお見せしましょう}


突然画面が変わった


「東京都八王子市の住宅街に隕石が落下、一軒の家が全壊し、家族の5人の安否の確認が急がれています」

ニュース番組が流れた


パッとまた画面が変わる


{このようにあなた方家族は1999年12月31日の23時59分隕石の落下により全員死亡の運命にありました}


「うそ~まだ死にたくないよ」

美奈がぼそりという


{だから死んでいません、転生していただきました、家ごとね}


「家ごと転生って・・・とりあえず冗談はさておき・・・ここはどこなんだ」

父さんがぶつぶついっている


{転生されたものには神の祝福があります、その設定に和也君の作成している設定を活用させてもらいました}


「俺の設定。あ!ツクールの?」


{そうですまず和也君、あなたは職業勇者になります、類まれなる回復力に、剣技、そして勇者にしか使えない魔法などこの世を救える存在です}


「はぁ」


{次に美奈さん、貴方は武闘家です、体術だけで敵を倒し、自らの気力を攻撃に使う、チャクラを使い自身の体の治癒まで行えます}


「なによそれ!もっと女の子っぽいのじゃないの?」


{和義さん・・あなたは戦士だ!どんなものでも、その剣で真っ二つ!そしてタフな体、勇者を超える回復力すべての物を守り抜く守備力ずば抜けています、それあなたの体も変化していますよ}


「お?そういえばお腹がへっこんだような・・」


「そうよ!お父さんちょっと上着脱いでみて!」


和義は上着を脱ぐ


いつものだらしない体ではなく引き締まった肉体で腹筋もバッキバキだ


「なんだこの体は!」


{美恵さんあなたは賢者だ!魔法使いの魔法と僧侶の魔法を使いこなし、女賢者独特の神々しさを持つ、すべての物に祝福を与える救いの女神となろう}


「もしかして!」


美恵は風呂場に行き鏡を見る


「きゃ~シワが無くなってる・・・どういう事!お腹のたるみもない!くびれができてる!」


母さんが風呂場で騒いでいる


{そして康江さん、貴方は魔法使いだ、様々な攻撃魔法や相手を混乱させる魔法などありとあらゆる魔法が使える、各自年齢に応じた能力がついている、つまり康江はもうすでに大魔法使いと言えよう}


「私が大魔法使いだって?笑わせるねえ」


{康江、和義、美恵は既にこの世界では常人を凌駕した状態と言えるが、和也と美菜はまだまだひよっこじゃ、美菜は既に空手のスキルを持っているからそれなりに体術は使えるだろうが、和也は修行が必要じゃ、幸い勇者を育てるには優秀な家族構成じゃ、精進するんじゃぞ}


「私は気に入ったよ・・・死んだかと思ったら第2の人生かい・・・面白いじゃないか」

婆ちゃんは指の先から炎を出しながらにやりと笑っている


{転生に当たって、君たちの持ち物も進化している、まあ色々とな、それにペットの犬のタロにも、猫のミーニャにも祝福が与えられている}


テレビの横で寝ていたミーニャが起き上がった


「もういいにゃ!私はお腹へったにゃ美恵ごはんほしいにゃ」


「ミーニャがしゃべった!」

家族みんなの声が被った


****************


ミーニャが仲間に加わった



和也 勇者Lv1

美菜 格闘家lv3

和義 戦士 lv50

美恵 賢者 lv45

康江 魔法使い lv95

  スキル 火魔法「火球」

      光魔法「サーチライト」  

スキル 魔法「火球」lv87

ミーニャ 化け猫 lv5


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る