我が家転送
鮪鱚鰈
我が家が移転しました
第1話 婆ちゃんが魔法使ってる?
和也は頭を押さえる震度5?いやもっとだ
地震が収まった・・・
電気がつかない
「和也・美菜大丈夫か?」
父さんの声が聞こえる
家の中がひっちゃかめっちゃかになっている
「ご主人!転送おめでとうございます、ご主人が思い浮かべる世界に転送されたようです」
誰かがしゃべった?・・・汚い部屋をみわたす・・誰もいない
「ご主人が作ってくれた私ですよ!転送によってわれら家電にも力が与えられています、私の役目はこの世界の案内」
和也は眼をこする パソコンがしゃべった・・・
「蛍光灯!サボっているな!明かりを照らせ!」
すると蛍光灯が付き始める
「ご主人!転送おめでとうございます」
「父さん!パソコンガ喋った!」
和也は一階に下りる
父さんと母さんが無事を確かめあってた、テレビをつけるも何も映らない
「和也!大丈夫だったかい?」
ばあちゃんが話しかけてきた
「うん、大丈夫・・それよりばあちゃんパソコンが喋った!」
「何を言ってんだい!それよりご近所は無事かねぇ」
「和也!美菜はどうした?無事か?」
美菜、妹のこと、忘れてた
「見てくる!」
階段を駆け上がり美奈の部屋の前に立つ
ドアをノックするが返事がない、もしかして家具の下敷きになっていたり・・・
和也はドアを開けた
電気をつけると・・・美菜は幸せそうに寝てた
「正拳突き、決まった!」
なんか、空手の夢を見ている、思い起こせば美菜の部屋には家具などない、学校の制服はパイプハンガーにかけっぱなし、そして空手着、ポスターは極真のアンディ・フグ
「おい、美菜!起きろ!地震だ!」
「きゃ!なんで兄貴が部屋に入ってるのよ!」
ドカ!
うが・・・美菜の正拳は和也の股間を直撃した
「そんな問題じゃない・・・地震だ・・・下に降りろ」
「何言ってるの?なにもゆれてないじゃない、もう少しで情けない佐竹に正拳突きをくらわす初夢になったなのに・・」
「和也!美菜!下りてこい、大変だ!婆ちゃんが魔法を使ってる!」
「はぁ?」
美菜と声があった
**********
婆ちゃんが表に出ると、おどろおどろしい犬どもが家を取り囲んでいた
すると、家が話しかけてきた
「魔法使い康江!お主ならこんなチンケ魔物なぞ簡単に追い払えるはずだ!」
「だれだい、魔法だのなんだのいっているのは、なんで家の外が森になっているんだい?」
「早く、あの魔物に手をかざせ!そして念じればよい!」
「あんだって?こうかい?」
その時、康江の手から炎の球が現れ、魔物めがけて飛んでいく
「なんなのさ?いったいなんなのさ!」
「ばあちゃん、何騒いでいるんだ!ご近所は無事か?」
父親の和義が玄関を開けた時に見た光景
康江の手から無数の火の玉が見たこともない生き物を攻撃している
和義はその状況を理解するのに時間がかかった
「大変だ!婆ちゃんが魔法使ってる!」
和義は玄関を閉め、子供たちを呼ぶ
「和也!美菜!大変だ!婆ちゃんが魔法使ってる!」
和也と美菜は二階から降りる、母さんの美恵も玄関に来た
「主たちよ、魔物は退散したようだ!さすが大魔法使い康江・・素晴らしき魔法」
「今喋ったの誰だ?」
和義が首をひねる
「なによ・・お化け?・・魔法って何よ・・」
美恵も何が何だかわからない
「そうかい・・ここは新しい世界だっていうのかい…とうとう私は死んじまったんだね・・死ぬとこんな技が使えるのかい・・・死後の世界って不思議だねえ、家がしゃべるし」
婆ちゃんが外で誰かと話している
和義は恐る恐る玄関を開けた
「婆ちゃん・・いったい」
「和義かい、どうやら一家全員死んじまったってことかねえ・・・」
「誰とはなしてるんだ?お隣さんか?」
「隣なんかありゃしないよ、それ!」
そういって康江は光の球を空高く上げた
周りが昼のように明るくなる
今まであった住宅街ではなく森の中だ
「な!ここはいったい?」
「きっとここが天国ってやつなんじゃないのかい?まあみんな一緒なら寂しくはないよね」
「主!天国ではないし、死んでもいない、主たちは転生されたのだ!私は家、ぜひいい名前をいただきたい」
「ほら!家がしゃべった!極楽も面白いもんだね」
「あ!テレビがついてる!」
美菜が叫ぶ
家族全員でテレビの前に行く、情報を知りたいのだ。
************
康江は魔法を覚えた
火魔法「火球」レベル87を覚えた
光魔法「サーチライト」lv40
和也 勇者Lv1
美菜 格闘家lv3
和義 戦士 lv50
美恵 賢者 lv45
康江 魔法使い lv95
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