第13話 最高ランクという名の最低ランク
さて、まず家を手に入れるなら金を稼がないとな。って事はやっぱり転生系ストーリーにあるある冒険ギルドでしょ!
「えーっとマップマップ……えー? 広過ぎね? この王都の全体地図、両手広げて開いても三枚に分かれるって意味わかんねぇよ……」
「君、何処か行きたい所でもあるのかい?」
「え? なんで?」
「今君、この全体地図使えねぇって思ったでしょ。安心しな、地元の人達も『全体地図を見る人は何処かへ行きたいか初めて王都に来た人』って認識あるから」
じゃあなんで全体地図なんてあるんだよ。地元民でもゴミ扱いかよ……。
「へぇ〜いや、冒険ギルドって何処にあるのかなーって」
「あぁ、冒険ギルドなら、この王都に大きなギルドが1つしか無いから着いて来るといいよ」
この大きさで、1つ!? いや、他の施設とかなら沢山あるんだろうけど、この国どうなってんだ?……。
「おう。頼む」
「良し、着いたね。冒険ギルドは此処だよ」
「へぇ〜そこそこでかいな。」
「冒険者希望なら中で冒険者登録をしてくると良い」
「おう! 分かった!」
冒険ギルドの大きさは東京ドーム4個分くらいか……これでも王都の100分の1すら満たないらしいけど……いや、そこそこじゃねぇな。でけぇわ。
「はい! 冒険者登録ですね。この水晶手をかざすと、貴方のステータスと適した職業が表示されます」
んーこの展開、某アニメで見た事あんな……まぁ、いいか。
シュルルル……シュイイイン……
「はい! ありがとうございます。えーっと貴方のステータスは……は?」
「どうしましたぁ?」
「あ、えっと……全ステータスが表示上限に達しており、適した職業は……何にでもなれる! です!!」
ザワザワ……ザワザワ……
「今の聞いたか? 最高表示上限なんて聞いた事ねぇぞ?」
「水晶がぶっ壊れちまったんじゃねぇか?」
ふっ……良いだろう。手始めに何でも出来ますアピールでもしておくか!
「
冒険者ギルド全ての空間にて、無重力空間を作り出し、あらとあらゆる物が浮き始める。
フワッふわふわ……
「うぉっ!? 待て待て俺のビール! うえっ!? 泡になりやがった!」
「うわあああ! 体が浮く!!」
「おえっ……オロロロロ!! ふぅ……あ? ゲロがシャボン玉に見えるぜ??」
良し。もう良いだろう。戻れ!
「ぎゃあああ! 落ちるううう!!」
「ああぁああッ!! 俺の食いもんが台無しにいいい!!」
「あ〜まだ酔い冷めてねぇのかな……今吐いたゲロの雨が降ってくるぜ……」
うっは〜たったの数秒で大惨事だぜ……
「あははは……面白いお方ですね……では幾ら貴方が強くても冒険者ランクという物があります。
ランクは最低がGランク、それからF、E、Dと上がって行き、基本がAランクですね。
更に上へ目指したい人の為にA以上。Sランク、SS、SSSまであります。
後は特殊条件でLランク。レジェンドが最高ランクとなっています♪」
「って事は俺は最初のGから始めろってか?」
「そう言う事です!」
ふっ……まぁ、良いだろう。俺なら簡単にLランクまで上がってやるし?
「因みにLランクの条件は……いや、SSSランクになったら教えますね!」
「はぁ? ……良いじゃねぇか! この冒険ギルド最速でSSSランク行ってやらぁ!」
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