イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。批評します。
・冒頭の完成度
良い点：主人公が誰なのかが示されている。
悪い点：主人公が達成したい目標・夢がされていない。
・文章の読みやすさ（文章の美しさとは別）
良い点：行間が開けられている。
悪い点：文法が間違っている。
・登場人物の深み示
良い点：それなりに性格が出ている。
悪い点：行動に一貫性が無い。
・総評
文章の読みやすさについて。難しい表現などを避けて書いているところは評価できる。しかし基本的な文法が守れていない。感嘆符「！」と疑問符「！」の後に文章が続く場合スペース一個分あける。改行したら字下げする。こういった基本的な文法が間違っていると、コンテストで真っ先に弾かれるので注意。また戦闘描写や心情描写が雑すぎる。『キュイイイイイイン！！！』など擬音語を多く使って簡素に書いているが、何が起こっているのか分からない。これでは読者に文章の魅力が伝わらない。もっと丁寧に描写することを意識してみよう。
冒頭の完成度について。主人公が誰であるかがはっきり分かる点は評価できる。しかし主人公が成し遂げたいことが分からない。そのため物語の目的が伝わってこない。ストレートに言えば、頭の悪い主人公が世界を壊して回る話、にしか感じられなかった。物語で何を表現したいのか。それを表現するためにはどのような工夫をすればいいのか。表現するためにはどのようなストーリーにすればいいのか。そういったことを意識して執筆してみよう。
登場人物の深みについて。第一印象がしっかりしている点が評価できる。しかしやりたいことに引っ張られて、それぞれの人物の行動に一貫性がなくなっている。わかりやすく言えばご都合主義になっている。登場人物の役割や性格、過去や背景を考えて、魅力のあるキャラクターを登場させることを意識しよう。