第6話 無限の魔力-氷河の結晶-

 はい次々〜どんどんいってさっさと終わらせよう。


 ここから北東……北の最果てに冷酷な洞窟有り……と。冷酷って酷く冷たい事だよね……? どんな洞窟なんだろう〜楽しみだな……。


 瞬間移動!


 あ〜この能力マジで便利〜移動に全く手間かかんねぇ〜。歴代の勇者で瞬間移動できる人っていたのかな? いたとしても、村や町をひとっ飛びが限界でしょw 俺とか空間無視出来るから、何処までも飛べるんだよね。


 だからと言ってこの世界の外に出ようとすると、見えない壁に弾かれるっていうね。間違えて飛び過ぎた時に知ったわ。


 さて、ここが冷酷な洞窟ね……。多分今居るところ、めっちゃ吹雪だし、寒いんだろうけど俺にとっては扇風機の風量「強」にした気分だわ〜。さっき業火の魂の氷食ったから若干体冷えるな……。


 と、どうやら自分で体を熱くしたり冷やしたりはできるっぽい……。


 全く便利な体だぜ……。


 ヒュオオォォォ……オオォォォ……


 結構深い洞窟なのかな? もっと早く移動するか……。


光速移動ヴェロシティ・オブ・ライト


 いやっほう〜! 速ええええ!!


 ちょ、止まれっ……!


 キキーッ!……


 1秒も経たずに最奥部来たわ……。いや、0.1秒すら経って無いんじゃね?


 まぁいいや。あら綺麗……。正に氷の結晶じゃん。


 さぁ。これも……。


 ムギュ……。


わたくしの体に触れたのはどなた?』


「あら中の方もお綺麗ですこと。これ記念にコレクションにするわ」


『待ちなさい……貴方のやっている事は許されぬ行為。それは理解していますか?』


「申し訳ありません。コレクターにルールなんて無えんだよ!」


『何ですって?』


灼熱地獄エクストラ・ヘルファイヤ!」


 おほ〜こんがり焼けたぜ〜すまねぇなお嬢さんよ。


 ん? あ、でもすげぇ……結晶は形姿そのまま残ってるぜ……。コレクション決定だわ……。

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