第5話 燃え盛る勇気-業火の魂-

 さて……全ての封印をぶっ壊すと魔王が復活するんだったな……。ルータス王国を出た後に、言葉が分かる奴からマップを投げて貰ったんだよなぁ……。


 ここより西の果てに、炎獄の遺跡有り……か。ふーんめっちゃ暑そうな名前……。


 俺って炎無効だけど、体感温度的に熱ってどうなるんだろ? 未だにこの世界に転生してから、暑いとも思った事無いし、寒いとも思った事が無い。


 ……まぁ、行くか。


 瞬間移動!


 良し着いた! うっわぁ……炎獄って、最早遺跡自体が燃えてんのかよ……。炎無効だって分かっても、進んで火の中に入るのはなかなか勇気がいるぜ?


 そぉい!


 あ、全く熱くねぇ……。最早、本来熱風だろう風がエアコンのドライ設定にした風だなこりゃ。


 さぁてと、業火の魂だっけ? お? あれかな? 一際すっげえ炎放ってるやつあるな……。


「頂くぜ!」


 ムギュ……。


 フボボボボ……バアアアァァン!


『ぬうううん!我が体に触れた者は何者だぁッ!』


「わぁっ……イフリート?」


『む? 貴様は……?』


「最上稟獰って言います。この魂貰っていきますね」


『勇ましき者以外に触れる事は許されんッ!』


「それはお前が決めたルールな。俺はお前のルールを守る気は無い。んじゃ」


『待てえええいッ!!!』


 うるせーな……。


絶対零度アブソリュートゼロ!」


 はい、イフリート(氷像)の出来上がり〜なんて綺麗なんだろうか……。


 あ……業火の魂も凍っちまったわぁ……そういや自分の体かなんとか言ってたっけ……まぁ良いや。


 モグモグモグ……バリバリ……


 あぁ〜灼熱の炎から作った氷は格別だぜ〜体冷えるわぁ……。


 さて、次いこ……。


────────────


ここから8つの場所を『観光』していきます。一つ一つ短いですが見学気分で見てってくだせぇ

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