6-3

《ミソノからの手紙》



 大好きなサクへ


 いつも美味しいお茶を淹れてくれてありがとう。

 美味しいスープを作ってくれてありがとう。

 美味しいクッキーを焼いてくれてありがとう。

 私の髪を綺麗に結ってくれてありがとう。

 私に暖かな寝床をくれてありがとう。

 いつも支えてくれてありがとう。

 寒い夜に寄り添っていてくれてありがとう。

 私の命を救ってくれてありがとう。

 私のワガママを聞いてくれてありがとう。

 たくさんのありがとうを、ありがとう。

 あなたに会えて、私は幸せでした。


 どうか、長生きしてください。



 凍倉美園




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る