第2話。やっぱうざい!

会議が終わった。

「お疲れ様でございましたー」

「お疲れ様ー」

「あ、柊木さん後はここにいる木村と、、」

「はい。分かりました。」

「じゃあ、またねーー」

鷹野は耳を引かれている。

「うぎゃ、、いてててーー何なんですか武川さん!!」

「鷹野さんよ、一体何してんだよ。」

「な、なにがですか?!!」

「うちのエンゼル君、ビックリしたじゃないのかー」

「え、、、と、、そうだったっけ?!」


エンゼルっていうのは柊木のことだ。

前に柊木の会社を訪ねた時のことだ。その時、重要なものを忘れて

ピンチになった時のことだ。

(神様!!!どうしたらいいんですかぁぁぁぁ!!!

 この会議を失敗させたら、、俺たち社長という悪魔に殺されるんですよぉーー)

困っているその時、初めて見た新入りの柊木から助けてもらったことがある。

そうだ。優しい笑顔をして柊木は俺たちの前に現れた。エンゼルだ。

あの時の柊木は鷹野たちのエンゼルだった。


自分の会社の前だ。

「おい、乗れ!!」

柊木だ。柊木をチラリと見つめながらぶっきらぼうに言っている。

「あ、、あの、、」

柊木は乗るのをためらっているんだ。

「僕は先約が‥あって」

嘘に下手な柊木だ。それは表情だけで分かるんだ。

あんな柊木にイライラする。

「つ、、」

うざくなった鷹野は舌打ちをした後、車から降りて無理やり

柊木の腕を引いた。

「あッ、、」

そしてあらっぷく車の助手席に座らせた。

パタン

どこに走るか分からない。柊木は不安と恐れで何も言えずに

手を強く握っている。車のなかには重苦しい静寂が流れた。

やっと勇気出した柊木が沈黙を破って口を開いた。

「あ、あの‥たかの」「黙れ!!」

ビック

「っ‥」

柊木はそれから何も言えずにどこに走るのか分からない所まで

顔をうつむいていた。鷹野の煽り運転がしばらく続いた。

きーーっ

ようやく到着したようだ。

「降りろ!」

「ここは‥」

首を上げて見つめたところはあるホテルの前だった。

「あ、あの、、鷹野さん僕は、、」

「ツ、、」

先のように無理やり引っ張ってホテルの中へ向かう。

「鷹野さん、、あッ、、離してください!!鷹野さん!!」

でも反抗しても無駄だ。

かちゃ

ルームまで撞着した鷹野は柊木をその中に投げ捨てた。

「あッ‥」

ぱたぱた

鷹野に掴まれた手首がずきずきするんだ。

「脱げ、、」

「はい?」

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