第4話 騒がしさ
うららかな
君も、
うしろから誰かが声をかける。
「まーた仲良くなったじゃないか」
「今日はたまたまだからな。勘違いするな」
気をきかせて走り出した親友を放置して、ユウは空を見上げた。
「まだ聞こえる?」
「やっぱり、スズの仕業なわけないし、ダイマでもないか」
「内緒、だからね」
少女の顔が近づき、少年はたじろいだ。
もちろん、それ以上の行動はない。
君は、いたって普通に授業を受けた。
「次は何だっけかな」
「国語」
透きとおるような声が、左隣から聞こえた。長い髪が揺れている。
「スズに聞いたんじゃなくて、ひとりごと」
「いいでしょ。答えても」
「休み時間は休もうぜ」
いつものことだ。成績優秀で
ユウは、ろくに休憩できない日々を過ごしていた。
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