第15話 肩の力を抜いた方がいいときもある
絵描きさんの嘆きでよく「本気絵は伸びない」という言葉があります。
本気で長時間かけて描いた絵は反応が薄いのに、さらっと30分くらいで描いた絵のほうがバズると言うことがあるそうです。
それは新キャラ発表後30分とか、タイミングに乗っているのもあるかもしれませんが、意外と肩の力を抜いて描いたもののほうが受けるというのもあるのかもしれません。
自分も前に『郵便の配達間違いが結んだ恋』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054894197152)というのを1時間くらいで書いたことがあります。
これはみんなが「バレンタインだから」と恋の話をTwitterにアップしていて、「いいな、自分も載せたいな」と思って急いで書いたものでした。
他の歴史小説と違い、本をひっくり返して調べたものでもなく、たまたま知ってた史実ネタを元に書いただけです。
でも、知り合いに聞いたら「これくらいのほうが読みやすい」そうです。
普段は「調べてるのも好きなのもわかるが、情報量が多すぎてなんだかわからない」とのこと。
ちょっとショックを受けましたが、これは歴史小説に限らず、ファンタジーでもSFでもあるのかもしれません。
ファンタジーの魔法や世界観などすごい設定の説明。
SFの科学知識に裏付けられたものすごい解説。
好きな人にはたまらなくおいしいと思います。
でも、初めて読む人には、そのすごい設定が長々書いてあると、読みなれないものに疲れて、去ってしまうかもしれません。
他の話のように綿密な設定をしてるわけではなく、何かの折りに不意に思いついた話を書く。
そのほうが意外と読まれるときもあるのかもしれないです。
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